
by なんでも仙人
ヒラヒラヒラ・・・舞い降りてくる半紙。
「なんですか?これ?」

「おまじない?」

「???」

これには、深~い意味があるのじゃよ。」
いったいどんな意味があるんだろう・・・?
わたしはなんでも仙人のとぼけた口元をみながら、
だんだん話に引き込まれていく自分を感じていた。

得意なことはすぐにできるが、苦手なことは努力している割に、
なかなか成果が出にくいものじゃ。」
「そうですね。」

成果がなかなかでない自分に苛立ちを感じはじめるのじゃ。そしてな、
成果が出るまでの期間が長ければ長いほど、自分はダメだなぁと落ち込んでしまう。
それに追い討ちをかけるように、こんな言葉が頭に沸いてくる。
『どうして自分はこうできないんだろう?あの人はこうできるのに・・・。』」
そのとおりだなぁ・・・とわたしは思った。
わたしが落ち込む時は、いつも二段階だ。
自分の努力がなかなか成果に結びつかなくて落ち込み、
さらに人と比較して「自分はだめだなぁ。」と落ち込んでしまう。

時間がかかるんじゃよ。しかし多くの者は、
自分の努力が足りないせいでできないんだと、無意識に自分を責める。
親やまわりの者から責められる場合もあるよのぉ。
『なんでこうできないの?』『努力がたりないんじゃないの?』と。
しかし自分が苦しいと感じておることが、努力しておる証拠なのじゃ。
努力しているからこそ、結果がでないことが苦しいわけじゃ。」
「・・・・なんだか涙がでそうです。」

「やですよ!も~。」

『自分ばかりしゃべってはいけない』
『みんなの話も聞かないといけない』
『人の会話を奪ってはいけない』
これを少しゆるめてやることじゃ。
ゆるめるとは、完璧を目指さないということ。
『そりゃぁ、できない時もあるさ~、人間なんだから。』これくらいが丁度いい。
そこで出てくるのがあのおまじない。」

byなんでも仙人
「なるほど~。確かに、そんな時もあるよな~って思ったら、
ちょっとだけ心が軽いですね。」

人が同じことをした時、許してやることができるんじゃよ。」
「そうかもしれません。」

「おもしろい変化?」

自分が変われば、相手が変わる。」
「えっ?まじで?!」

「そんなことって・・・。」

そちらが知らんだけなのじゃ。」
「どうして!どうしてそんなしくみになってるんですか?」

「はい!」

「しくみのわけとは?なんですかなんでも仙人!」

「おい!」


『あなたは苦手な人のどこが気になりますか?』
『あなたが自分に許していないことがあるとすれば、
それはどんなことだと思いますか?』