毎日どんな暮らしをしているんですか?と尋ねられました。夫なし、子どもなしの独り者、しかも70近くなった初老の日常をちょっぴり紹介させていただきます。
Ⅰ)食いしん坊の粘液質ですので、先ず食生活から。
木枯らしが吹く頃、のれんやテーブル掛けを温かい暖色系に変えるように食器も衣替えします。涼し気な藍のせとものからぼってりと厚手のあるものへ。土鍋、耐熱皿、うるし碗の登場です。
土鍋(鍋焼きうどん)、常滑焼(とこなめやき)耐熱鉢(ビビンバ用)、同じく常滑焼耐熱皿(大きい皿ではスパゲッティ)、川連塗りの朱碗
朝食は“わたし流ビビンバ”。常滑焼(とこなめやき)のビビンバ用耐熱鉢をあたため作り置きのごはん、お惣菜、佃煮などを蒸し焼きするのです。この春思うことあって電子レンジを手離しましたのでこれがレンジの代わりです。ご飯は玄米か胚芽米、お惣菜はキンピラ、麩・厚揚げ、切干大根、ひじき、ぜんまいなどの煮物、佃煮というのはちりめんじゃこと大根葉を炒って味付けしたものです。最後にグリーン野菜のおひたしをトッピングしてごまドレッシングを振りかけて出来上がり。新聞や趣味の軽い本を読みながらもぐもぐもぐ・・・・30分。
食後のデザートも愉しみの一つ。香りのよいほうじ茶に干し柿とクラッカー。クラッカーにはジャムをのっける。干し柿もジャムも手作り。季節の果物ジャムですが、今はりんごとさつまいものきんとん風ジャム。ノンシュガーの私の十八番ジャムです。熟しトロトロの柿ジャムも作ってみました。外食も中食も味覚に合わないので、もっぱらハンドメイド。
従って台所に立つ時間は結構長いです。一日二食ですが、準備、後片付け3~4時間でしょうか。
調理したアツアツをそのままテーブルへ。冬の何よりのごちそうです。後片付けもラクチン。基本は穀物菜食のマクロビオ食ですが、サンマ、ハタハタ、塩鮭の三平汁もいただきます。寒い雪国の冬、ある程度の動物性食品は体をあたためてくれるからです。
Ⅱ)腰曲がりおばあちゃんのストレッチも欠かせない日課です。
大腰筋というインナーマッスルを鍛えるトレーニングを始めて一年、前より腰の力が強くなった気がします。骨盤体操や片足立ち、あるいはラジオ体操もどきなど。“わたし流ストレッチ”を約30分。天気の良い日は外出して歩け歩け運動40分。JR駅の階段昇り降りや通路での背面歩き(後ろ向き歩行)。電車の時刻より10分早く出ての筋トレです。田舎の駅でラッシュ時間でなければ人も少なくそれが可能なのです。私には格好のジムとなっています。独り暮らしで歩けなくなるという事は一番の障害になりますので、出来るだけの自主トレに励んでいるところです。重いもの、大きいものの買い物の時は車を使います。車?そう、手押しシルバーカー?でも今は高齢化社会で買い物の宅配サービスが行き届いて楽になりました。
最近読んだ五木博之さんの養生の本はとても参考になりました。(『養生の実技』『きょう一日』)
どんな養生法でも強調されるのは ①冷えに気をつける ②少食 ③疲れたときは早く寝る ④深い呼吸 ⑤快便 ⑥呑気に暮らす くよくよしない ⑦すべてホドホド、良い加減に
・・首元・足元を冷やさない工夫、足湯or半身浴、くつ下4枚かさねばきを勧める人もいます!(青木美泳子著『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』)
例)シルクの5本指くつ下→エクスタイルのくつ下→木綿のくつ下→ウールの手編みくつ下
Ⅲ)本という友だちいっぱい
白内障手術をして、視力10倍、お目目ぱっちりになったのですが、なぜか眼精疲労が激しいのです。若い時から結膜が弱かったのでそのせいかも知れません。テレビ、映画が一番こたえます。ケータイもパソコンも人さまのを見るだけで目がチカチカする感じ。もっぱら本だけ。それも一日3時間までが許容範囲です。その半分を『聖書』拝読に当て、残りを趣味の本に当てています。
今読んでいる本 ①佐藤初女さんの本(90才のメッセージ・森のイスキア20年記念) ②無農薬・有機ガーデニング手引き ③暮らしのヒント集:『暮らしの手帖社』 ④健康法:からだのメンテナンス ⑤ぬいもの:森南海子著『布への祈り』この本にとても刺激を受けています。この本に載っていた五十肩ウォーマーが友人のSさんに役立ったようです。私は古市のやわらかい布で上っ張り(作務衣)を作ってもらいました。軽くて、あたたかくて、着やすいというのが高齢者の願うところとなります。
Ⅳ)神サマとの同居生活
形としては独身、老人の一人暮らしですが、実は同居人がいます。人ではなく、神サマと呼ばれる方が心の中に内住してくださっております。その名はキリスト・イエス。結婚している皆さんがご主人とひとつ屋根の下で素顔のお付き合い、交わり、会話を交わしているように、私も心の中で神サマと四六時中お付き合いしています。24歳の時、洗礼すなわちイエスさまとの同棲生活が始まり、40年あまりが経ちました。修道院に入って熱烈な献身を捧げようとしましたが、なぜか続きませんでした。私の人生はイエスさまに喜んでもらいたい一心でがんばったつもりですが、なぜかどれも成就せず、挫折の連続です。
(わが計らい ことごとく つぶされる!)
皆さんと知り合った頃、信仰的な起業“ちゃぶ台カフェ”をもくろみました。色んな人と親しく交流し友情と信仰を育みたいと思いました。きっと、神サマも喜んで応援してくださると期待をしたのですが、フタを開けたもののカフェは閑古鳥の鳴くばかり。なぜ?なぜ?と悩み、とことん落ち込みました。もう自分の人生にすっかり失望し神サマに泣きつきました。 死なせてください と頼みました。そんな時、階段の中ほどから空中に浮いて落っこちる出来事が起こったのです。床にたたき打ちのめされて神サマから※ゴシャガレてしまったのです。※訳:叱られる(秋田弁)
神サマはご自分をさしおいて私が自分の考えでアレコレ計画したり行動したりすることをずっと嫌われていたようです。「どうして我輩にまかせないのか。我輩に預けるならあなたの一番幸せな人生を実現してやるのに。まだわからないのか。」
神サマにゲタを預けること。今流で言えば、自分という車のハンドル、運転を神サマにまかせること。ですから今、私が同居人キリスト・イエスに申し上げることは、ただ
「主のお望みどおりになさってください。」
という心の明け渡しです。お粗末ですが、ようやくイエスさまを愛することを学んでいます。
外面的には大震災ボランティアも原発反対運動もしていません。(ごめんなさい!)町内の民生委員の依頼もありましたがお受けしませんでした。ちっとも人のため社会のため直接役立つことはしていません。でも、私に代わって神サマが存分に動いてくださっている気がします。これは信仰者の陥りやすい自己満足かも知れません。皆さんのご意見を聞かせてください。
私の人生も、日々の暮らしも、未熟・未完成交響曲の演奏中です。
いしかわようこ
Ⅰ)食いしん坊の粘液質ですので、先ず食生活から。
木枯らしが吹く頃、のれんやテーブル掛けを温かい暖色系に変えるように食器も衣替えします。涼し気な藍のせとものからぼってりと厚手のあるものへ。土鍋、耐熱皿、うるし碗の登場です。
土鍋(鍋焼きうどん)、常滑焼(とこなめやき)耐熱鉢(ビビンバ用)、同じく常滑焼耐熱皿(大きい皿ではスパゲッティ)、川連塗りの朱碗
朝食は“わたし流ビビンバ”。常滑焼(とこなめやき)のビビンバ用耐熱鉢をあたため作り置きのごはん、お惣菜、佃煮などを蒸し焼きするのです。この春思うことあって電子レンジを手離しましたのでこれがレンジの代わりです。ご飯は玄米か胚芽米、お惣菜はキンピラ、麩・厚揚げ、切干大根、ひじき、ぜんまいなどの煮物、佃煮というのはちりめんじゃこと大根葉を炒って味付けしたものです。最後にグリーン野菜のおひたしをトッピングしてごまドレッシングを振りかけて出来上がり。新聞や趣味の軽い本を読みながらもぐもぐもぐ・・・・30分。
食後のデザートも愉しみの一つ。香りのよいほうじ茶に干し柿とクラッカー。クラッカーにはジャムをのっける。干し柿もジャムも手作り。季節の果物ジャムですが、今はりんごとさつまいものきんとん風ジャム。ノンシュガーの私の十八番ジャムです。熟しトロトロの柿ジャムも作ってみました。外食も中食も味覚に合わないので、もっぱらハンドメイド。
従って台所に立つ時間は結構長いです。一日二食ですが、準備、後片付け3~4時間でしょうか。
調理したアツアツをそのままテーブルへ。冬の何よりのごちそうです。後片付けもラクチン。基本は穀物菜食のマクロビオ食ですが、サンマ、ハタハタ、塩鮭の三平汁もいただきます。寒い雪国の冬、ある程度の動物性食品は体をあたためてくれるからです。
Ⅱ)腰曲がりおばあちゃんのストレッチも欠かせない日課です。
大腰筋というインナーマッスルを鍛えるトレーニングを始めて一年、前より腰の力が強くなった気がします。骨盤体操や片足立ち、あるいはラジオ体操もどきなど。“わたし流ストレッチ”を約30分。天気の良い日は外出して歩け歩け運動40分。JR駅の階段昇り降りや通路での背面歩き(後ろ向き歩行)。電車の時刻より10分早く出ての筋トレです。田舎の駅でラッシュ時間でなければ人も少なくそれが可能なのです。私には格好のジムとなっています。独り暮らしで歩けなくなるという事は一番の障害になりますので、出来るだけの自主トレに励んでいるところです。重いもの、大きいものの買い物の時は車を使います。車?そう、手押しシルバーカー?でも今は高齢化社会で買い物の宅配サービスが行き届いて楽になりました。
最近読んだ五木博之さんの養生の本はとても参考になりました。(『養生の実技』『きょう一日』)
どんな養生法でも強調されるのは ①冷えに気をつける ②少食 ③疲れたときは早く寝る ④深い呼吸 ⑤快便 ⑥呑気に暮らす くよくよしない ⑦すべてホドホド、良い加減に
・・首元・足元を冷やさない工夫、足湯or半身浴、くつ下4枚かさねばきを勧める人もいます!(青木美泳子著『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』)
例)シルクの5本指くつ下→エクスタイルのくつ下→木綿のくつ下→ウールの手編みくつ下
Ⅲ)本という友だちいっぱい
白内障手術をして、視力10倍、お目目ぱっちりになったのですが、なぜか眼精疲労が激しいのです。若い時から結膜が弱かったのでそのせいかも知れません。テレビ、映画が一番こたえます。ケータイもパソコンも人さまのを見るだけで目がチカチカする感じ。もっぱら本だけ。それも一日3時間までが許容範囲です。その半分を『聖書』拝読に当て、残りを趣味の本に当てています。
今読んでいる本 ①佐藤初女さんの本(90才のメッセージ・森のイスキア20年記念) ②無農薬・有機ガーデニング手引き ③暮らしのヒント集:『暮らしの手帖社』 ④健康法:からだのメンテナンス ⑤ぬいもの:森南海子著『布への祈り』この本にとても刺激を受けています。この本に載っていた五十肩ウォーマーが友人のSさんに役立ったようです。私は古市のやわらかい布で上っ張り(作務衣)を作ってもらいました。軽くて、あたたかくて、着やすいというのが高齢者の願うところとなります。
Ⅳ)神サマとの同居生活
形としては独身、老人の一人暮らしですが、実は同居人がいます。人ではなく、神サマと呼ばれる方が心の中に内住してくださっております。その名はキリスト・イエス。結婚している皆さんがご主人とひとつ屋根の下で素顔のお付き合い、交わり、会話を交わしているように、私も心の中で神サマと四六時中お付き合いしています。24歳の時、洗礼すなわちイエスさまとの同棲生活が始まり、40年あまりが経ちました。修道院に入って熱烈な献身を捧げようとしましたが、なぜか続きませんでした。私の人生はイエスさまに喜んでもらいたい一心でがんばったつもりですが、なぜかどれも成就せず、挫折の連続です。
(わが計らい ことごとく つぶされる!)
皆さんと知り合った頃、信仰的な起業“ちゃぶ台カフェ”をもくろみました。色んな人と親しく交流し友情と信仰を育みたいと思いました。きっと、神サマも喜んで応援してくださると期待をしたのですが、フタを開けたもののカフェは閑古鳥の鳴くばかり。なぜ?なぜ?と悩み、とことん落ち込みました。もう自分の人生にすっかり失望し神サマに泣きつきました。 死なせてください と頼みました。そんな時、階段の中ほどから空中に浮いて落っこちる出来事が起こったのです。床にたたき打ちのめされて神サマから※ゴシャガレてしまったのです。※訳:叱られる(秋田弁)
神サマはご自分をさしおいて私が自分の考えでアレコレ計画したり行動したりすることをずっと嫌われていたようです。「どうして我輩にまかせないのか。我輩に預けるならあなたの一番幸せな人生を実現してやるのに。まだわからないのか。」
神サマにゲタを預けること。今流で言えば、自分という車のハンドル、運転を神サマにまかせること。ですから今、私が同居人キリスト・イエスに申し上げることは、ただ
「主のお望みどおりになさってください。」
という心の明け渡しです。お粗末ですが、ようやくイエスさまを愛することを学んでいます。
外面的には大震災ボランティアも原発反対運動もしていません。(ごめんなさい!)町内の民生委員の依頼もありましたがお受けしませんでした。ちっとも人のため社会のため直接役立つことはしていません。でも、私に代わって神サマが存分に動いてくださっている気がします。これは信仰者の陥りやすい自己満足かも知れません。皆さんのご意見を聞かせてください。
私の人生も、日々の暮らしも、未熟・未完成交響曲の演奏中です。
いしかわようこ