ななほし日記

在庫4冊から始まったネット古本屋日記。
明日はどっちだ?!

たまにはこんな本も。

2017年05月12日 | 本!
以前からちょっと気になっていた本が再度入荷したのでご紹介します☆

『若草物語』(ルイーザ・メイ・オルコット)で、
『天路歴程』(The Pilgrim's Progress)ごっこをするという一節がありました。

昔々に若草物語を読んだ時は「??」だったんですが、
数年前に『天の都をさして』をたまたま購入した時に、後書きでこれが天路歴程の省略版だと知って
「あ、これ天路歴程ごっこの謎が解けるやつやん」と思って大喜び。



…が、その当時『天の都をさして』はネット上で大変な高値が付いていたのです…
そこで、ネットで売りに出しつつ読もうかと思ったら、即売れてしまい結局その時は読めず仕舞い。

久しぶりで再び手にしたので、今度こそは!と読みきりました。
見た目絵本のような装丁ですが、中は結構詰まってました。


ロバート・ローソンの挿絵が素敵。

なにせ日ごろ信仰心のカケラもないnanahoshiですので、なかなか読み進むのが難しかったです。
屈託のない子どもさんだともっと素直に読めて、面白く感じるかもしれませんねぇ。

ソファに寝転がってこれを読んでいると、お膝の上に空ちゃんがやってきて
丸まって寝てしまいました
お膝の上の空ちゃんに励まされ、なんとか読了。


一旦川口に持っていってみて、御用がなければHPの方にUPしようかと考え中です。
もしご希望の方いらっしゃれば、ご遠慮なくお問合せ下さいませ☆

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本て必要なものかしら。

2014年11月15日 | 本!
さっきネットで、割といらん買い物をしたんですが、
そう言えば本も多分「いらん物」だよな~って思ったのです。

物心ついた頃から絵本→家にあった本をワケも分からず読み出したり
(おもひます、と書いてあるものは素直にomohimasuだと思って読んでたw)
→学校の図書室で読めるものは読み尽くし、学校に通う日数より図書館にいる日数の方が多い時期があったり
→古本屋で本を買ったり売りに行ったり。
多分量で言えば結構な量を読んできて(しかし何かの役に立つような読書はしてきてない自信あり)
すごく本が好きな人と思われていたりもするのですが
それでも本がないと生きていけない!…くはないです、きっと。
なくても大丈夫です、多分。楽しくないだけで。

お風呂には入らなくてもきっと死にませんよね? 
すごい不潔になったり臭くなったりして社会的にはアレな感じになるかもしれませんけど…
本もきっとなくても死にはしませんです。

だけど読みたいし、欲しいので買うのです。
そして売るのです(笑)

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オンデマンド印刷かぁ

2014年03月26日 | 本!
Amazonで立原えりかの本を検索していたら、
オンデマンド(ペーパーバック)というものでファンタジーランド他何冊かが出品されていました。

→コチラ

巻によってなぜか値段が微妙に違いますが(ページ数で決まるのかな?)、絶版になっていて比較的入手が難しいものだけに
朗報!とも思ったのですが、装丁はどうなっているのか気になります。
私が見た限りでは16巻全て揃っているわけでもないようです。

オンデマンドというと簡易なペーパーバックのようなものしか見たことがないし、
表記にもそう書かれているので、恐らく元版のような装丁ではないんじゃないかな~?

読むだけだったらそれもありかもしれないし、古本には抵抗があるという方もいるでしょうから
こういった形で復刊(?)されたのはいいことかなって思います。

ファンとしてはやっぱり元版と同じ装丁で復刊されて欲しいな~って思ったりもしますが
(同じようなお値段でもほるぷの名著復刻みたいな感じだったらすごく嬉しい気がする)
難しいんでしょうね。すごい部数売れたりするようなものではないでしょうから、
オンデマンドという形で受注印刷するのは効率良いんでしょうねぇ。

うーん。

何かで潤ったら一回買ってみようかしら…

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『ルリユールおじさん』 いせ ひでこ

2014年01月08日 | 本!


大好きで大好きで何度も読み返していた植物図鑑がバラバラになっちゃった女の子が、
直してくれる人を探して街を巡るんだけど、やっと出会ったのが「ルリユールおじさん」。
ルリユール、というのはフランスの手工芸的な製本技術のことらしい。

おじさんが図鑑を直してくれるところをさらっとした水彩の絵で順に追っていくのだけど、
色使いといい構図といい超好みだわん。

こんなにバラバラになってまで「でもこの本をなおしたいの」って言われる本って
幸せだろうな~。

淡々と修理を続けるおじさんと、興奮して喋りまくる女の子の掛け合いも楽しい。



自分は読むことは大好きだったけど、概して「本」という物体を大事にはしてこなかった方なので
いささか耳が(目か?)が痛かったりもして^^;

ただ眺めるだけでも美しい一冊。

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好きなタイプ

2013年11月17日 | 本!
だいぶいい年になってきて、好きなタイプは?と聞かれるようなこともあまりなくなってきたけれど、
ふと見たブログで好きな作家のタイプのついて語っているものがあって
なんとなく自分も考えてみました。

小学校~高校くらいまではにSFやファンタジーが好きで、
それもシリーズになっているようなものや、オースン・スコットカードみたいながっつり長編を書くような作家が好きだった。
小学校の図書室にハインラインがかなり揃ってて全部読んだのに綺麗さっぱり内容は覚えてない^^;

折々カッコつけたくて、文芸作品も齧ってみたりしたもののこれといったハマりはなし。

宮澤賢治をどのジャンルに置くのか微妙な気がするけど、
そういえばこの方の文章はかなりタイプかもしれない。

自筆原稿みると編集者が気の毒になるような難読文字&推敲だらけだったけど(笑)
かなり小さい頃に家にあった筑摩の全集を読んでみたりしたことがあって、
その頃は旧仮名遣いなんて知らないから「けふのうちに」をきょうのうちに、と読むのが分からず
そのまま「けふのうちに」って読んでた。
なんか変わった文章だなーなんて思ってたけど、
なんとなく意味は通じたし、なんとなく言葉の響きが綺麗だと感じておりました。
(文脈から「なんとなく」推測して読んでしまう癖はここらから発生していたモヨウ。
だいたい合っている時と、何か大いなる勘違いをしている時とがあるw)

そう言えば中学生の頃になぜかサガンのブームがあった。これは最近また読み返してみると
なんで好きだったのかさっぱり分からない。。

今一番好きな文章のタイプは小川洋子。
静かで知的な雰囲気で、ひんやりとした感じが憧れ。
これはないものねだり的なことかしらw

小野不由美のみっちり(ややねっちり?)詰まった感じの文章も、十二国記に限っては結構好き。
新作長編を早く読みたいでございます。

気がつくと最近は女性作家のものを読むことが多くなってきたなー。
ファンタジーも女性作家が俄然元気だと思うのです。

こういう「タイプ」、またもう少し年をとったらまた変わってくるのかしらん。

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