つい先日、3ヶ月ぶりに娘の持病の病院へ
生まれてすぐ、胆道閉鎖症、現在5歳。
調子が悪くなければ、3ヶ月に1回の通院。
病院へ着くと、すぐに採血。
ブスリ!!
針の先をジッと見ながら、冷静に、スン!とした表情の娘。
慣れたもんだ、我が娘ながら泣かないのは偉い♪
「もう5歳だもん!」
と言う娘。
暴れないように、すぐ後ろで待機していた看護婦さんも驚き!
もうすぐ年長さん、お姉さん!という自覚が出てきたらしい。
頼もしいね!
採血の結果待ちまで、約1時間。
病院の待合室で待っていると、看護婦さんが声をかけてきた。
「すみません、お待たせしてます。実は・・・」
採血をしてまだ5分そこらしか経ってないのに、どうしたんだろう?
話を聞くと。
「先生が今、広島の新幹線が事故で止まって動けなくて・・・」
「えっ?!」
私も夫も、ちょっとビックリ!!
新岩国駅で人身事故が起こったと、ネットニュースにあがっていた。
全新幹線に遅れが出ているとのこと。
「研修で広島から帰ってくる予定だったんですけど、
いつ戻って来られるか分からなくて・・・」
看護婦さんも困り果てている様子。
そりゃそうだ。
誰がそんな予想が立てられるか。
「病院でずっと待っててもねぇ?1回出掛けようか?」
家から車で1時間かけて来ている病院。
ちょっと家で待機しときます、の距離じゃないし。
近くのショッピングモールで、3人で時間をつぶすことに。
「ごめんなさいね。先生が戻ってこられたら電話しますね。」
「大丈夫です。分かりました。」
朝の10時からスタート。
お昼ご飯までにはまだ時間あるけど、
「何時になるか分からんし、先にお昼にしよっか。」
車で近くのショッピングモールに移動後、早速フードコートへ。
ちょうど全国ネットのテレビがそこで流れていて、
新幹線全線遅れ、再開の目処が10時半と言っているのに、
もう11時近い。
「先生帰ってこれるかねぇ~」
食べ終わる11時半頃、病院から電話が鳴った。
「お待たせしました。先生帰って来られました!」
「そうですか。よかった~。今から行きます。」
車に乗って、15分かけまた病院へ。
行ったり来たり、やれやれ・・・
いやいや、先生の方が大変なんだから、文句を言っちゃいかんよね。
娘が生まれてすぐ手術してくれて、
定年を迎えてもずっと経過を診てくれる先生には大感謝。
先生は、腕が良いことから週1回病院に出勤するらしい。
「お待たせしました。中へどうぞ。」
看護婦さんに呼ばれ、部屋の中へ。
「こんにちは。ほらご挨拶!」
娘も。
「こんにちは!」
「先生大変でしたね。」
私が丸椅子に座り声をかけると、
「そうそう。在来線で帰ってきましたよ。」
と苦笑い。
「そうだったんですね~。」
「採血の結果、悪くないですね。来年は小学生ですか?」
「そうです!早いですね。」
「小学生になる区切りで、薬は止めましょうね。」
『えっ!!』
夫も私もまたビックリ!!
生まれて5年間、朝食後、昼食後、夕食後、
欠かさず3回服用してた薬と、2週間に1回の薬が終わるなんて!!
変わらず通院はしないといけないけれど、薬がなくなるなんて。
何だかまだ信じられない。
保育園に連れて行くと、朝必ず投薬帳に書かないといけなくて。
これもあと1年で終わる。
ピンと来ない、不思議だ~。
これだけ娘が丈夫に大きく育ってくれたという事か。
感動~!感激~!
予期せぬトラブルで、待ちぼうけしたり、
やれやれ1日仕事だ~と思っていた矢先、悪いことばかりじゃない。
先生に話しかけていた娘。
「今度、プール(スイミング)に入るの!」
「そうか~。お喋りが上手になったね。」
眉をひそめ、先生もどこか嬉しそうな表情。
生まれて新生児の時から知っている先生だからこその台詞。
「ありがとう!」
娘も、夫も私も先生にお礼を言って退室。
次の病院は、6月上旬予定。
4月から年長さん。
次に先生に会う頃には、
また一回りも二回りも大きくなっているのかな。