朝6時半にちゃんと起きた。
マトリマンディル瞑想ルームの予約日の朝である。
本日の予約パス(黄色いカード)を忘れずに。

なるべく身体を締め付けない服装を選び、
ネットで読んだ『かんたんに出来る瞑想のポイント』を思い返してイメージトレーニング。
『ガンダムの“ニュータイプ”設定って、ニューエイジムーブメントと関係あるんじゃ無いかしら…』
などと思いを巡らせたりしながら出発。
8時からバスのピックアップポイントで待っていると、
リクシャーマンが
『オーロヴィルのバスはきっともう、行っちゃったよ?もう来ないから、リクシャに乗りなよ。』
と声をかけてくる。
『もう!ちゃんと来るよ。乗らないよー。』( ̄^ ̄)
とかわす。
オーロヴィル村行きのバスは、今日は8:20分に出た。昨日より10分遅れてる。
無事にビジターセンターについて、予約パスを見せる。
案内にしたがって、今日の予約者が集まりビデオルームに通される。
瞑想ルームへは一度に100人くらい入れるらしい。
ここで、『オーロヴィルとは』『マトリマンディルとは』みたいなビデオを鑑賞。わたしは英語が出来ないのでなんとなくしか解らず。
でも、施設に常設してるエキシビションと大体内容は同じみたいだった。
その後、
ミニバスに乗せられて一キロ離れたマトリマンディルへ。
おお、金色のゴルフボールと呼ばれる、巨大な球体の建物がみえる。あれが、マトリマンディルだ。
そこは《マトリマンディル公園》とでもいうような区域になっていて、
マトリマンディルを囲むように植木や花壇が設えられている。
入り口付近で、全ての荷物をあずける。
お財布もパスポートも預けないといけないし、必ず携帯の電源は落とすことと。
園内の撮影は禁止なので
当然ながらこの日観たものを写真でお伝えすることは出来ません。
《マトリマンディル 画像》で検索したらこんな感じ。

『皆様ようこそマトリマンディルへ。本日のガイドを担当いたします…(^^)』
とにこやかな男性が現れて、
『本日はツアー式で皆様をマトリマンディルへご案内します。
まず、マトリマンディルについてお話ししましょう…』
と解説が。
マトリマンディル公園ツアーは、
一通り終わって、ちょうどよく帰りのバスに乗れるくらいの、約2時間ほどかかりました。
結果的にこの日はブティックで買い物したり、ゆっくりカフェする時間は無かった。
オーロヴィルグッズの買い物は予約を申し込む日に済ませるのが吉。
隣のフランス人男性の衣服からは、かすかにマリファナのかおりがする…。(・ω・)
あちらのマダムは、ミニ丈のバカンス仕様の夏物ワンピースなのだが、瞑想であぐらかくとき大丈夫なのかしら…。(´・_・`)
そんな事を考えつつ、
わたしも物見遊山のミーハーなんだけどね、と思い、
向こうに輝くマトリマンディルを眺めながら、割と長い解説を聞く。
さっきもビデオを観たので
もったいぶるなぁ~(^O^)とちょっと思う。
『何かご質問は?』質疑応答のコーナーなど終えて
『では、説明はこれくらいにして、
今からマトリマンディルの中では10分間の瞑想を体験していただきます。
その後、すみやかに移動していただき、マトリマンディル真下のエリアでまた瞑想していただけます。
最後に、瞑想の大樹までご案内しますからここではより自由に瞑想などしていただいて、時間も多くとってありますから、オーロヴィルを体験していただけますよ。
以上が本日のプログラムとなります。』
そうか、瞑想ルームの中は10分だけか。
まぁ、信者以外の人も何割かいるし、観光名所になってるくらいだから、そんなもんだよね。
でも、予約とか説明とかで焦らされてるので、マトリマンディルに入れるのがとてもありがたい事に感じる。これちょっとしたマインドコントロール)^o^(だろうか。
ガイドさんに先導されてくるくると庭を通り、丸い建物に近づいていく。
まるで、SF映画の宇宙船みたいなデザインの入り口の階段を観た時
すごくときめいた!
すてき!デザインがすてき!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
60年代~70年代のレトロフューチャーな感じ。
わたしの大好きなサブカルSFアニメ《ファンタスティックプラネット》に通じる何か感じた。
そういえばあれ、監督はフランス人だったか。
上品にした《時計仕掛けのオレンジ》的セットみたいな感じも。
そういえば十代の頃、小さい映画館に通ってヨーロッパ制作のマイナーなSF映画を観てた事を思い出した。
(スターウォーズとかじゃなくて!)
内部はもっと素敵だった!
金色の球体だなんて、いかにも新興宗教で胡散臭い…
なんて思っててごめんなさい!
中は白を基調にしており、大理石や水の流れるシステムの使い方がとても洗練されていて、現代建築家の建てた美しい高級ホテルみたい。
薄暗いけど、ピンクの照明とか、金色のアクセントカラーがセンス良く彩っている。
すごく近未来的で可愛い。
入り口付近で白い靴下を履くよう支持される。
白い建物を汚さないのと、足音がしなくなる。
とても静かな空間だ。私語は一切禁止。
球体の建物の中にはらせん状に階段があって、列を作ってしずしずと我々はすすむ。
その間も、建物のラブリーさにわたしはときめきっぱなしだった。
ここ、来て良かった。まじ可愛い!
シュールで不思議だけど、
他の新興宗教にありがちなキッチュさや成金趣味がなくて、すごく洗練されてる。
何度もいうけど、おしゃれなSF映画の宇宙船の中に入ったきぶん。
こんな体験が、生きてるうちに出来るなんて
マジ愉しい!
単純に、斬新な建築を愉しむだけでも、一見の価値ある。
長野まゆみの小説『テレヴィジョン・シティ』の建物とかも、こういうテイストじゃないかな。
入ってみたかったフィクションの世界に、足を踏み入れる嬉しさ!
しかも、ハリボテぽくなくて、妙に説得力がある。
製作にも維持にも、お金かかってるだろうな…掃除もインドの宗教施設とは思えないくらいすごく行き届いてる。
信者さんたちが奉仕活動で掃除してるのかな。
階段を上がって、
瞑想ルームに通された。
丸い広々としたドームのような瞑想ルーム。
真っ白で仄暗く、空調がきいてるようでひんやりと涼しい。
床は白い毛足の長い絨毯が敷き詰められてて、柔らかい。
中心には世界最大と言われてる水晶玉が輝いている。
水晶玉ってこんなに大きいものなの?
取り囲むように円柱が天井を支え、
シンプルこの上ないのにとても神秘的な雰囲気を演出している。
白い空間の中でクリスタルの透明さがひきたつ。
白い座布団にそれぞれが促されて座り、そのまま瞑想タイムがはじまった。

ほぼ初めての瞑想がいきなり集中出来ることはなく、
わたしは結局10分間雑念だらけだったけど、
この瞑想ルームに入るまで《フレンチSFテイスト萌え》でキャーキャーに舞い上がっていたわたしの心は、
ここですぅーっと穏やかな、気持ちのいい感じに落ち着いた。
座布団が座り心地が良くて、10分間水晶玉を眺めてるだけでも、ヒーリング効果があるように思う。
こんな贅沢な部屋があるっていいな。
しかも、完璧に瞑想のために設えられた建物というのを、わたしは初めて体験した。
こんな部屋、ひとつ欲しい。
無理だけど…!
ぱぱっ。
と、まばたきのように一瞬部屋が明るくなり、10分たった事が知らされた。
こういう知らせ方の演出にもスキが無い。
促されてまたゆっくりと、降りてマトリマンディルから出る。
寝坊したら行かなくてもいいや、なんて思ってたくせに、
『体験して良かった~』
という思いでいっぱいだった。
また来たら、どんな気持ちになるだろう。マインドコントロール…?
マトリマンディルのうつくしさに惚れて信者になっちゃう人もいるかも知れない。
信者さんたちに今もあつく慕われているマザーというひとは、きっとすごく洗練されたセンスの持ち主だったんだろう。
それがパートナーのインド人哲学者の思想と結びついて、こんな建物が出来たんじゃないかな。
金色の球体であるマトリマンディルは、球体の真下に円形の噴水がしつらえられている。
ここにも瞑想ルームの中にあったほどではないにしろ、おおきな水晶玉が真ん中に置かれている。
また取り囲むように座り、瞑想タイム。

風が吹き抜けて、空気も良くてとても良い環境だ。
ポンディ市内は蒸し暑くて排気ガスもけっこうすごかったのに。
公園風になってるとはいえ、どうしてこの辺りはこんなに爽やかなのか?
(´-`).。oO
また気分良く水晶玉を見つめながら座って過ごした。
『大樹へ向かいましょう。』
ガイドさんの案内で大樹へ。
何人か、常連らしき人々が大きく枝をのばした巨木の下で瞑想している。
こんなに大きな樹、場所、よくぞみつけたものだなぁ~霊感のある人はすごいわね。
と素直に感動。
人々が大樹に手を触れてさするようにしていたり、
抱きしめるようにしてるのをみて、
わたしもやってみる。
《あれ…なんか、すごく気持ちいい!》
ただの木肌に触れてるだけのはずなんだけど、何だか、気持ちいい…。
何だこれ。コレが《いい波動》というやつだろうか?
幹に背中を持たせかけると、樹はでこぼこしてるはずなのに、《ぴたっ》と背中にフィットする?(°_°)
そして、やっぱり不思議な気持ち良さがある。
上手な人にマッサージしてもらってるような感じがする。
疲れが取れそう。
(ただ、木肌のでこぼこにツボをたまたま押された、というのとは、違う…!)
コレが、ヒーリング効果というヤツか!
旅好きなので、日本でも外国でも幾つか、スピリチュアル系スポットというのには行ったことがある。
有名な処でもぜんぜん、何がすごいのかわかんないのもあったけど、
『確かにこれは何か気持ちいいなー』
という場所を幾つか体験してる。
空気が不思議なくらい澄んでいて、陽射しがあってもすずやかで、
地面から今回は木肌から、じんわりとエネルギーのようなものを感じる。
いつまでも居てたいなーという気分になる。
(宮古島の石庭も良かった。スピリチュアルスポットじゃないけど、フィンランドのアウトサイダーアートの庭も、なんか、たぶん、いい波動出てた。)
もっと感性の強い人はビシビシ感じるんだろうな。
霊感とか波動の話は、サイババ信者の日本人の皆さんも熱心に話してくれて、
サイババアシュラムでは朝晩のお祈りの後に、
サイババのお墓に皆が列を作って並び、順番にそこに伏せて、ひたいをくっつけてじっとしている。
『すごく、気持ちいいからあなたもやって御覧なさい』
と言われて、並んでやってみたのだけど、
あんまり、わかんなかった。(´・_・`)
サイババ信者の皆さんは、きっとすごく気持ちの良い波動を感じるのだろう。
そこで、思ったんだけど、
たぶんスピリチュアルな波動というのにも、それぞれの個人の体質?に合う波動が違うんじゃないかな?
サイババ信者のお一人が
『わたしはシーク教の聖地アムリトサルに行った時に“戦士の波動”を感じてしまい、お腹が痛くなったの』
と話していた。
シーク教はインドの独立戦争の時にも多くの勇敢な兵士と犠牲を払った、『勇者の教団』である。
わたしはシーク教の聖地でもぜんぜん平気だったし、けっこう気分が良かった。
あと、たまたまその辺りのシークの人に勧められてシーク教系の教祖がやってる『ラダースワーミ』という新興宗教施設に行くことになり(笑)、
“目の前を教祖様がお通りになる”という事があった。
《ラーダスワミ》にも日本人の信者さんが居て『初日にスワミのお姿を目にするなんて、とても貴重なことなんだよ!』と言われた。
インドで教祖様をご拝顔することを“ダルシャン”と言うらしく
その話をサイババ信者の方に話したら
『あなたはラーダスワミのダルシャンを受けたのなら、きっとシーク系にご縁があるのね。
そういうのは神様がお決めになることだから、自分では選べないものなのよ~』と言われた。
きいてる時には、ふぁー何だか解らん世界の話やなぁ~(°_°)と思ってたけど、
確かに相性があるのかもね。
サイババ教団の施設はすごく面白かったけど、オーロヴィルの大樹に感じたような《不思議な心地よさ》は体感しなかった。
オーロヴィルなんか変なの~と思ってたのに、行ったら気持ち良いと感じてしまった。
こういうのを重ねて、ハマるひとはスピリチュアルにハマるのかも知れない(笑)。
わたしはどうしても、信仰心というものになんか釈然としないものがあって、
特定の信仰は今のところ持てそうにない。
今のところ自分のやりかたで、自分の中にいる神様と対等に話していた方が面白いからだ。
例えば、こうやって世界中を歩いてみるとか、そういうことがわたしの精神的な修行なんじゃないかなと思ってる。
普通にお仕事して、税金を納めることの仕事じゃないけど、
世間的には風来で無責任なようでも
何だか
《人生でやらなきゃいけない事》のような気がするから
どうしてもわたしは島国を出て来てしまう。
それが自然な事のような気がする。
生まれる前に自分の神様と約束しちゃったんじゃないかな。《わたしは旅に出ます》って。
大抵の宗教の教祖もたくさん移動してる。
きっと旅することには何か霊的な意味があるんじゃない?
宮沢賢治の銀河鉄道や、青森挽歌にうたわれた列車のシーンにも、そういう意味があると思うな。
だから特定の信仰は持ってないし、そんなに信心も霊感も無いし、ヨガとか瞑想とか修行的なことも身に付けないけど(やったこともあるけどめんどくさがりで無精なので、続く気がしない…)、
なんでも宗教施設を見るのは好き。
美術的に美しいものも多いしね。
神様を想う心はいつも最高の美術品を創り上げる。
きっと、宗教的なものは人間の本能と繋がってるんだね。
スピリチュアルスポットとしてはセドナとかも有名だよね~。
どうなのかなぁ。
☆というわけで、チェンナイ近郊にお越しの際には数日滞在して、ぜひマトリマンディル体験をオススメします。
外観を観るだけのツアーもありますが、ぜひ中に入って下さい。
わたしはとにかく建物に萌えました。
ポンディの町はちょっと飽きたけど、機会があればまたマトリマンディルしたい。
マトリマンディル行ってみたい!とおもった方、応援クリックお願いします!
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マトリマンディル瞑想ルームの予約日の朝である。
本日の予約パス(黄色いカード)を忘れずに。

なるべく身体を締め付けない服装を選び、
ネットで読んだ『かんたんに出来る瞑想のポイント』を思い返してイメージトレーニング。
『ガンダムの“ニュータイプ”設定って、ニューエイジムーブメントと関係あるんじゃ無いかしら…』
などと思いを巡らせたりしながら出発。
8時からバスのピックアップポイントで待っていると、
リクシャーマンが
『オーロヴィルのバスはきっともう、行っちゃったよ?もう来ないから、リクシャに乗りなよ。』
と声をかけてくる。
『もう!ちゃんと来るよ。乗らないよー。』( ̄^ ̄)
とかわす。
オーロヴィル村行きのバスは、今日は8:20分に出た。昨日より10分遅れてる。
無事にビジターセンターについて、予約パスを見せる。
案内にしたがって、今日の予約者が集まりビデオルームに通される。
瞑想ルームへは一度に100人くらい入れるらしい。
ここで、『オーロヴィルとは』『マトリマンディルとは』みたいなビデオを鑑賞。わたしは英語が出来ないのでなんとなくしか解らず。
でも、施設に常設してるエキシビションと大体内容は同じみたいだった。
その後、
ミニバスに乗せられて一キロ離れたマトリマンディルへ。
おお、金色のゴルフボールと呼ばれる、巨大な球体の建物がみえる。あれが、マトリマンディルだ。
そこは《マトリマンディル公園》とでもいうような区域になっていて、
マトリマンディルを囲むように植木や花壇が設えられている。
入り口付近で、全ての荷物をあずける。
お財布もパスポートも預けないといけないし、必ず携帯の電源は落とすことと。
園内の撮影は禁止なので
当然ながらこの日観たものを写真でお伝えすることは出来ません。
《マトリマンディル 画像》で検索したらこんな感じ。

『皆様ようこそマトリマンディルへ。本日のガイドを担当いたします…(^^)』
とにこやかな男性が現れて、
『本日はツアー式で皆様をマトリマンディルへご案内します。
まず、マトリマンディルについてお話ししましょう…』
と解説が。
マトリマンディル公園ツアーは、
一通り終わって、ちょうどよく帰りのバスに乗れるくらいの、約2時間ほどかかりました。
結果的にこの日はブティックで買い物したり、ゆっくりカフェする時間は無かった。
オーロヴィルグッズの買い物は予約を申し込む日に済ませるのが吉。
隣のフランス人男性の衣服からは、かすかにマリファナのかおりがする…。(・ω・)
あちらのマダムは、ミニ丈のバカンス仕様の夏物ワンピースなのだが、瞑想であぐらかくとき大丈夫なのかしら…。(´・_・`)
そんな事を考えつつ、
わたしも物見遊山のミーハーなんだけどね、と思い、
向こうに輝くマトリマンディルを眺めながら、割と長い解説を聞く。
さっきもビデオを観たので
もったいぶるなぁ~(^O^)とちょっと思う。
『何かご質問は?』質疑応答のコーナーなど終えて
『では、説明はこれくらいにして、
今からマトリマンディルの中では10分間の瞑想を体験していただきます。
その後、すみやかに移動していただき、マトリマンディル真下のエリアでまた瞑想していただけます。
最後に、瞑想の大樹までご案内しますからここではより自由に瞑想などしていただいて、時間も多くとってありますから、オーロヴィルを体験していただけますよ。
以上が本日のプログラムとなります。』
そうか、瞑想ルームの中は10分だけか。
まぁ、信者以外の人も何割かいるし、観光名所になってるくらいだから、そんなもんだよね。
でも、予約とか説明とかで焦らされてるので、マトリマンディルに入れるのがとてもありがたい事に感じる。これちょっとしたマインドコントロール)^o^(だろうか。
ガイドさんに先導されてくるくると庭を通り、丸い建物に近づいていく。
まるで、SF映画の宇宙船みたいなデザインの入り口の階段を観た時
すごくときめいた!
すてき!デザインがすてき!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
60年代~70年代のレトロフューチャーな感じ。
わたしの大好きなサブカルSFアニメ《ファンタスティックプラネット》に通じる何か感じた。
そういえばあれ、監督はフランス人だったか。
上品にした《時計仕掛けのオレンジ》的セットみたいな感じも。
そういえば十代の頃、小さい映画館に通ってヨーロッパ制作のマイナーなSF映画を観てた事を思い出した。
(スターウォーズとかじゃなくて!)
内部はもっと素敵だった!
金色の球体だなんて、いかにも新興宗教で胡散臭い…
なんて思っててごめんなさい!
中は白を基調にしており、大理石や水の流れるシステムの使い方がとても洗練されていて、現代建築家の建てた美しい高級ホテルみたい。
薄暗いけど、ピンクの照明とか、金色のアクセントカラーがセンス良く彩っている。
すごく近未来的で可愛い。
入り口付近で白い靴下を履くよう支持される。
白い建物を汚さないのと、足音がしなくなる。
とても静かな空間だ。私語は一切禁止。
球体の建物の中にはらせん状に階段があって、列を作ってしずしずと我々はすすむ。
その間も、建物のラブリーさにわたしはときめきっぱなしだった。
ここ、来て良かった。まじ可愛い!
シュールで不思議だけど、
他の新興宗教にありがちなキッチュさや成金趣味がなくて、すごく洗練されてる。
何度もいうけど、おしゃれなSF映画の宇宙船の中に入ったきぶん。
こんな体験が、生きてるうちに出来るなんて
マジ愉しい!
単純に、斬新な建築を愉しむだけでも、一見の価値ある。
長野まゆみの小説『テレヴィジョン・シティ』の建物とかも、こういうテイストじゃないかな。
入ってみたかったフィクションの世界に、足を踏み入れる嬉しさ!
しかも、ハリボテぽくなくて、妙に説得力がある。
製作にも維持にも、お金かかってるだろうな…掃除もインドの宗教施設とは思えないくらいすごく行き届いてる。
信者さんたちが奉仕活動で掃除してるのかな。
階段を上がって、
瞑想ルームに通された。
丸い広々としたドームのような瞑想ルーム。
真っ白で仄暗く、空調がきいてるようでひんやりと涼しい。
床は白い毛足の長い絨毯が敷き詰められてて、柔らかい。
中心には世界最大と言われてる水晶玉が輝いている。
水晶玉ってこんなに大きいものなの?
取り囲むように円柱が天井を支え、
シンプルこの上ないのにとても神秘的な雰囲気を演出している。
白い空間の中でクリスタルの透明さがひきたつ。
白い座布団にそれぞれが促されて座り、そのまま瞑想タイムがはじまった。

ほぼ初めての瞑想がいきなり集中出来ることはなく、
わたしは結局10分間雑念だらけだったけど、
この瞑想ルームに入るまで《フレンチSFテイスト萌え》でキャーキャーに舞い上がっていたわたしの心は、
ここですぅーっと穏やかな、気持ちのいい感じに落ち着いた。
座布団が座り心地が良くて、10分間水晶玉を眺めてるだけでも、ヒーリング効果があるように思う。
こんな贅沢な部屋があるっていいな。
しかも、完璧に瞑想のために設えられた建物というのを、わたしは初めて体験した。
こんな部屋、ひとつ欲しい。
無理だけど…!
ぱぱっ。
と、まばたきのように一瞬部屋が明るくなり、10分たった事が知らされた。
こういう知らせ方の演出にもスキが無い。
促されてまたゆっくりと、降りてマトリマンディルから出る。
寝坊したら行かなくてもいいや、なんて思ってたくせに、
『体験して良かった~』
という思いでいっぱいだった。
また来たら、どんな気持ちになるだろう。マインドコントロール…?
マトリマンディルのうつくしさに惚れて信者になっちゃう人もいるかも知れない。
信者さんたちに今もあつく慕われているマザーというひとは、きっとすごく洗練されたセンスの持ち主だったんだろう。
それがパートナーのインド人哲学者の思想と結びついて、こんな建物が出来たんじゃないかな。
金色の球体であるマトリマンディルは、球体の真下に円形の噴水がしつらえられている。
ここにも瞑想ルームの中にあったほどではないにしろ、おおきな水晶玉が真ん中に置かれている。
また取り囲むように座り、瞑想タイム。

風が吹き抜けて、空気も良くてとても良い環境だ。
ポンディ市内は蒸し暑くて排気ガスもけっこうすごかったのに。
公園風になってるとはいえ、どうしてこの辺りはこんなに爽やかなのか?
(´-`).。oO
また気分良く水晶玉を見つめながら座って過ごした。
『大樹へ向かいましょう。』
ガイドさんの案内で大樹へ。
何人か、常連らしき人々が大きく枝をのばした巨木の下で瞑想している。
こんなに大きな樹、場所、よくぞみつけたものだなぁ~霊感のある人はすごいわね。
と素直に感動。
人々が大樹に手を触れてさするようにしていたり、
抱きしめるようにしてるのをみて、
わたしもやってみる。
《あれ…なんか、すごく気持ちいい!》
ただの木肌に触れてるだけのはずなんだけど、何だか、気持ちいい…。
何だこれ。コレが《いい波動》というやつだろうか?
幹に背中を持たせかけると、樹はでこぼこしてるはずなのに、《ぴたっ》と背中にフィットする?(°_°)
そして、やっぱり不思議な気持ち良さがある。
上手な人にマッサージしてもらってるような感じがする。
疲れが取れそう。
(ただ、木肌のでこぼこにツボをたまたま押された、というのとは、違う…!)
コレが、ヒーリング効果というヤツか!
旅好きなので、日本でも外国でも幾つか、スピリチュアル系スポットというのには行ったことがある。
有名な処でもぜんぜん、何がすごいのかわかんないのもあったけど、
『確かにこれは何か気持ちいいなー』
という場所を幾つか体験してる。
空気が不思議なくらい澄んでいて、陽射しがあってもすずやかで、
地面から今回は木肌から、じんわりとエネルギーのようなものを感じる。
いつまでも居てたいなーという気分になる。
(宮古島の石庭も良かった。スピリチュアルスポットじゃないけど、フィンランドのアウトサイダーアートの庭も、なんか、たぶん、いい波動出てた。)
もっと感性の強い人はビシビシ感じるんだろうな。
霊感とか波動の話は、サイババ信者の日本人の皆さんも熱心に話してくれて、
サイババアシュラムでは朝晩のお祈りの後に、
サイババのお墓に皆が列を作って並び、順番にそこに伏せて、ひたいをくっつけてじっとしている。
『すごく、気持ちいいからあなたもやって御覧なさい』
と言われて、並んでやってみたのだけど、
あんまり、わかんなかった。(´・_・`)
サイババ信者の皆さんは、きっとすごく気持ちの良い波動を感じるのだろう。
そこで、思ったんだけど、
たぶんスピリチュアルな波動というのにも、それぞれの個人の体質?に合う波動が違うんじゃないかな?
サイババ信者のお一人が
『わたしはシーク教の聖地アムリトサルに行った時に“戦士の波動”を感じてしまい、お腹が痛くなったの』
と話していた。
シーク教はインドの独立戦争の時にも多くの勇敢な兵士と犠牲を払った、『勇者の教団』である。
わたしはシーク教の聖地でもぜんぜん平気だったし、けっこう気分が良かった。
あと、たまたまその辺りのシークの人に勧められてシーク教系の教祖がやってる『ラダースワーミ』という新興宗教施設に行くことになり(笑)、
“目の前を教祖様がお通りになる”という事があった。
《ラーダスワミ》にも日本人の信者さんが居て『初日にスワミのお姿を目にするなんて、とても貴重なことなんだよ!』と言われた。
インドで教祖様をご拝顔することを“ダルシャン”と言うらしく
その話をサイババ信者の方に話したら
『あなたはラーダスワミのダルシャンを受けたのなら、きっとシーク系にご縁があるのね。
そういうのは神様がお決めになることだから、自分では選べないものなのよ~』と言われた。
きいてる時には、ふぁー何だか解らん世界の話やなぁ~(°_°)と思ってたけど、
確かに相性があるのかもね。
サイババ教団の施設はすごく面白かったけど、オーロヴィルの大樹に感じたような《不思議な心地よさ》は体感しなかった。
オーロヴィルなんか変なの~と思ってたのに、行ったら気持ち良いと感じてしまった。
こういうのを重ねて、ハマるひとはスピリチュアルにハマるのかも知れない(笑)。
わたしはどうしても、信仰心というものになんか釈然としないものがあって、
特定の信仰は今のところ持てそうにない。
今のところ自分のやりかたで、自分の中にいる神様と対等に話していた方が面白いからだ。
例えば、こうやって世界中を歩いてみるとか、そういうことがわたしの精神的な修行なんじゃないかなと思ってる。
普通にお仕事して、税金を納めることの仕事じゃないけど、
世間的には風来で無責任なようでも
何だか
《人生でやらなきゃいけない事》のような気がするから
どうしてもわたしは島国を出て来てしまう。
それが自然な事のような気がする。
生まれる前に自分の神様と約束しちゃったんじゃないかな。《わたしは旅に出ます》って。
大抵の宗教の教祖もたくさん移動してる。
きっと旅することには何か霊的な意味があるんじゃない?
宮沢賢治の銀河鉄道や、青森挽歌にうたわれた列車のシーンにも、そういう意味があると思うな。
だから特定の信仰は持ってないし、そんなに信心も霊感も無いし、ヨガとか瞑想とか修行的なことも身に付けないけど(やったこともあるけどめんどくさがりで無精なので、続く気がしない…)、
なんでも宗教施設を見るのは好き。
美術的に美しいものも多いしね。
神様を想う心はいつも最高の美術品を創り上げる。
きっと、宗教的なものは人間の本能と繋がってるんだね。
スピリチュアルスポットとしてはセドナとかも有名だよね~。
どうなのかなぁ。
☆というわけで、チェンナイ近郊にお越しの際には数日滞在して、ぜひマトリマンディル体験をオススメします。
外観を観るだけのツアーもありますが、ぜひ中に入って下さい。
わたしはとにかく建物に萌えました。
ポンディの町はちょっと飽きたけど、機会があればまたマトリマンディルしたい。
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