小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2021年1月分)

2021年01月30日 14時35分37秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(一月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
除夜の鐘消えて地球の回る音       めたもん
凧の糸たぐれば父のいない朝       宙虫
冬木の芽ふるさと遠くありにけり     道人
音のない星の一つと化す寒暮       餡子
街の灯へ滑る階段年惜しむ        珠子
目と目との間(あい)ほのぼのと福笑ひ  アネモネ
木々の間を吐息のごとく冬の蝶      春生
こんばんは上がり框に葱の束       アゼリア
峠から無人の街へ雪ばんば        敏
近づくと動く階段冬あたたか       楊子
四方沈み誰が住む姿見ず霜夜       吾郎
冬木立さあ踊ろうとざわめける      メイ
底冷えの夜の宅風呂は草津の湯      アダー女
点りをるnursestation寒時雨       卯平
風花や消えては浮かぶ初志の色      あちゃこ
薺打つ母は真白の割烹着         幹夫
一炊の夢覚ましたる隙間風        仙翁
石畳犬が寒いねと言ふ如し        ちせい
人類が試されしまま年暮れる       多実生
去年今年ノー・プロブレム成らぬ國    瞳人
病院は休むことなき大晦日        泉
女正月始末の料理ふたつみつ       ルカ
晦日の満月欠け逝く店舗かな       藤三彩
ぎくしゃくな自分の姿冬灯        まきえっと



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