カメ子が覗いた日常

超自己満足日記です。あしからず・・・ 

東京タワー

2024-03-22 20:05:41 | 日記

江國香織さんの

東京タワーの小説、

めちゃくちゃ良かった。

 

初めて江國さんの小説を

読んだのだけど、

描写が細かく美しくて、

ドロドロの不倫話なのに

お洒落で

清涼感すら感じる不思議。

 

ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

二組の人妻と年下男の不倫話。

 

一組は大人の余裕で

年下を垂らし込める既婚女と、

純粋でアンニュイな男の子。

 

もう一組は本能の赴くまま

欲望剥き出しの既婚女と、

器用に二股かけてる男の子。

 

簡単にこのお話をまとめると、

束の間の火遊びを楽しむ主婦達が、

自分達の家庭は壊さずに

年下男を誑かす話^^;

 

読み終わって感じたのは

怒り。

 

欲望剥き出しの喜美子はいいとして、

綺麗な言葉で透を操り

駆け引きを楽しんでる詩史に。

 

透がヤケも起こさず、

別れも切り出さない程度に

押したり引いたり。

 

きっとこういう女性は

いつでも安全な居場所を確保

しているんだろうな。

 

どちらの女性も器用で度胸がある。

自分にはとても真似できない。

 

日常に刺激を求める人にとって

恋は最高の麻薬だ。

 

何があるって話ではないのに

こんなに惹きつける文才は凄い。

続編ないのかな?

 

激しい恋のわりには

読後感が爽やかなのは、

男の子目線のお話で、

大学生の真剣な恋の1ページ、

と言う感じがしたからかな。

 

小説なのにこんなにも感情を

揺さぶられるなんて、素敵。

 

*****

 

渡瀬さんの十津川警部を

見まくった。

 

毎度、女性の扱いが上手で、

奥さまはいるものの、

最後は

恋と友情の危うい感じで

エンディング。

 

その不適切の塩梅が

絶妙なのよねん。

 

あるときは同志と、

又、あるときは事件関係者と。

 

戦友みたいな感じかな?

二人にしかわからない絆、

みたいな。

 

今のドラマは

もっと友情味が強い感じがする。

 

たかだか30年前なのに

細かい価値観が違ってて

面白い。

 

骨太のサスペンスが

少なくなってきたのは

本当に本当に寂しい事です。

 

せめて相棒だけは

ずっと続いてくれることを

願ってやみません。

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