goo blog サービス終了のお知らせ 

凪原商店

ギターと音楽と映画と旅とひとりごと
販売もしてます。
問い合わせ、コメントお気軽に!

ビザールギターの心得

2013-04-26 | ビザール

いつもたくさんのお問い合わせありがとうございます。

過去に何度も何度も書いておりますが

ビザールギターは弾きにくいギターです

最近のギターとは作りが全然違います

ビザール初心者の方々の問い合わせが多いので改めて言います

買わないほうがいいです

しかし私は今まで何百本と買ってしまいました。

それはビザールギターには魔力があるからです。

最初に弾いたとき完全にやられました。

それは音がいいからです。

もちろんその斬新なルックスにもやられました。

そしてありえないパーツの数々。

さらに無駄なスイッチたち。

そんなこんななビザールギターですが、、、

とにかく普通のギターではないです。

とりあえずマイナスポイントを掲げましょう。

その当時、エレキブームで売れに売れ木部が間に合わない

なので木が乾燥していないまま組み立てられた。

ご存知ここ日本は雨の多い湿気地帯

ギターに適した木は存在しないが木部は国産

そしてその頃ドルが360円と高いのでエレキが買えず

サンプルがない

なんとカタログを見て製作された

その結果

ピッチが合わない、チューニングがすぐ狂う、トレモロは使えない、ネックにアールがない、

フレットが針金みたいだ、弦高が高い、弾いてるとスイッチが勝手に変わる、邪魔なモノがいっぱいついてる、音が全然のびない、ハウリングが酷い、、、、、もういや

例えば例をあげるなら写真のテスコTRG-1

ノブが上についてるので弾いてて邪魔

PUの高さ調整がない

ネックにRがなく、平らなので弾きにくい(スライドは逆に良いが)

フレットが細く、作りが雑

トーンはこもるだけで使えない

ハイフレットはただの飾りで弾くとPUにあたる

勿論ピッチは合わない

などなどほとんどのビザールギターはこんな感じ

じゃなんでビザールギターにこんなにも魅せられるんだろう?

そりゃ弾いてみないとわかりません

かの有名なライクーダーもその一人でこのギターの所有者です

このTRG-1は彼のような軽いソフトな弾き方やスライドにむいています

パンクやグランジ系のハードな弾き方は無理かなあ?

勿論フュージョン系には絶対無理

ライクーダーは、このPUがお気に入りでオールドストラトにまで取り付けています

わかる人にだけわかるとても素晴らしく貴重なギターなんです

テスコ製ですが海外輸出が盛んでした

このブランドは珍しいです

裏はこんな感じ

9v電池を交換しやすいようにフタが付いている

電池はすぐ切れてあまり使えない

1964年製作品

今から約50年前のギターだよ

現役で鳴るなんてありえない

サビやキズが物語ってます

綺麗じゃないと嫌と言う人は、感覚が違いすぎますので絶対買わないようにね

国産の良い木ではありませんが、流石に50年も経てば乾燥しきってます

そこが古いギターの良いところだと思います

さて疲れたので寝ます

このギターも明日旅立ちます

大事にされると良いです


最新の画像もっと見る

コメントを投稿