事務局長通信

【読み終えた本】(161103)

【読み終えた本】(161103)
「つながり、変える 私たちの立憲政治」(中野晃一著:大月書店)
上智大学教授・政治学者の中野晃一さんのインタビューに応えるという形で書かれた最新著。<市民による後押しは、日本の政治史上初めて参議院1人区すべてで立憲4党による野党共闘を実現させた。その先頭に立ち11選挙区の勝利を文字通り牽引した著者が、選挙戦の総括を踏まえ衆院選へ向けた粘り強い市民参加を熱く呼び鰍ッる>と、出版社HPで紹介されていました。

160ページという短い本ですが、これまでの経験やこれからも続く運動への提起が多く盛り込まれています。

当たり前といえばそれまですが、共同を具体化するにあたっては、様々なやり取りがあるわけで、その一つ一つを丁寧に進めることが必要です。主張の違いだけでなく運動の進め方も流儀があり、一朝一夕にはいきません。その時に大事なのは、集団としても個人としても互いを尊重しあうこと(リスペクト)だと思います。その積み重ねが、社会を変える力に・尊厳を保障する社会へとつながっていくのではないかと思います

政治に向かっていくには、今の政権が何をしようしているかを正確につかむことも重要。新自由主義とは何か、改めて日本や世界の現状からその本質に迫り、さらに多くの人たちにどう伝えるかの工夫も考えたいと思いました。

参議院選挙の大阪選挙区における結果についても著者なりに思うことが、書かれてありました。都構想をめぐる住民投票に勝利した経験を、今一度確認することが大事だなと思いました。

帯に書かれていますが、〈主権者として語り、行動し、政治を動かす市民+「立憲野党」がつくる新しい政治〉の実現に向けて、僕も力をつくしていこうと思います。
衆議院選に備えていきましょう。

お勧めの一冊です。


はじめにー「聞き手」からのメッセージ
第1章「市民革命」の幕開け
1、「市民革命」の第1幕を開けた2016年7月参議院選挙がつくりだしたこと
2、伸び悩みの背景には何があった
第2章新たな「リベラル左派」勢力の再起動
1、リベラルと左派の結集は世界的な潮流
2、左派リベラル連合を具体化するための戦略
3、お互いのリスペクトを力に
第3章「安倍政権」の本質とは何か
1、あらためて「安倍政権」を検証する
2、国家主義と新自由主義の統合=「新右派転換」
3、専制支配と新自由主義の統合による政治の劣化
4、政治の簒奪に対抗する「連帯の名乗り」
第4章一人ひとりの尊厳を保障する社会へ
1、野党と市民の共闘の次なるステップは
2、市民の参加する政治に必要な条件

http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4272211161


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