今日、視覚障害のある人と、先日の総選挙に関する話しをしていて初めて知ったこと。
総選挙と同時に実施された最高裁裁判官国民審査、視覚障害のない場合は投票用紙に印刷された名前上にある空欄に、承認の場合は何も書かず、不承認の場合は空欄に✖️をつけることになっています。
ところが視覚障害者で点字投票を選んだ場合、点字用投票用紙には墨字で国民審査である獅Lす記述と選挙管理委員会の印影、そして点字で「コクミン シンサ」とだけ打たれた紙となっていて、裁判官の氏名は書かれていません。罷免すべきだと思う裁判官がいる場合は、すべてフルネームで点字を打たなければいけないというように決まっているとのことです(最高裁判所裁判官国民審査法第16条)。
すべての裁判官を罷免したい場合は相当な時間がかかることになるうえ紙面が足りなくなる可能性もあり、さらに点字を打つ=不承認の人がいるということが投票場で介助につく立会人にわかってしまう=投票の秘密が守られていないということでした。
他には、投票記載台に誘導してもらったら、車いすを利用する人の台で中腰で点字を打たなければならず腰が痛くなったこと、点字投票という制度があるのに、必要なものが投票場に十分に備えられていない実態がある等のことでした。
政治参加の権利をきちんと保障するのは民主主義の基本、まだまだ不十分だなと実感しました。
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