今の時代では考えられませんが、私が通っていた高校はかなり校則が厳しい学校でした。
入学式の日、クラス写真の撮影がありました。
指定された位置に立とうとすると、担任の先生が髪を束ねなさい!と怒ってこられました。
最初は自分に言われているとは思わず、周りを見回しました。
後ろにいた優しいクラスメートが「髪が肩についたら駄目なのよ…」と気の毒そうな顔で教えてくれました。
え!?知らなかった!どうしよう…と困りました。
ヘアゴムを持っていなかったので仕方なく許して頂きました。
生徒手帳を読んでいなかった私が完全に悪いです。
何故入学前に読んでおかなかったのだろう?と我が事ながら今でも不思議です。
ピアスをしてはいけないというのは分かるのですが、不定期に検査があり穴を開けていないか先生に耳を見せなければなりませんでした。
スカートは膝下でなければならず、検査時は膝まずき床にスカートがつかなければなりませんでした。
髪にスプレーやムースなどを塗るのも禁止でした。
これも抜き打ち検査がありました。
パーマ禁止なので天然パーマの人は届け出なければなりませんでした。
制鞄と補助バッグしか持てなかったので、最初はマチ幅の少ない補助バッグにお弁当箱を縦にして入れていました。
しかし、いつもおかずの汁がご飯に染みて毎日嫌な思いをしていました。
ある時、お弁当箱を入れるバッグを持っている内部生を見て「違うバッグを持っても大丈夫なの?」と聞きました。
制鞄と補助バッグを持った上で持つなら良いとのことでした。
私は嬉しくなり早速お弁当を入れる巾着袋を買いました。
普段は補助バッグを持っていたのですが、校門前で先生が検査しておられる時に限って持つのを忘れてしまっていました。
気付いた時は時すでに遅し、先生に仕方なくクラスと名前を告げました。
「いつも持っているのですが、今日は忘れてしまいました」と申し訳なさそうに言いながら…
寄り道は許されず生徒手帳に寄る場所と理由を書き担任の先生に押印して頂かなければなりません。
帰り道の繁華街では先生が見回りをしておられました。
素行不良の生徒がいる学校ではなかったので、私達を危険から守っていてくださったのだと思います。
毎週月曜日の朝礼では校長先生が「我が校の制服を着ている時は学校の看板を背負っていると思って行動して下さい」といつも仰っていました。
我が母校の制服は変わった色をしており一目で何処の学校か分かりました。
私はその変わった色の制服が好きで誇りを持って着ていました。
しかし、設立当初からの制服が数年前モデルチェンジされたことを知り、かなりショックを受けました。
革製の制鞄もあの持ち難かったマチ幅が少ない補助バッグも変更されていました。
学校のホームページを見ても違う学校の様に見え懐かしさを感じられません。
時代に合わせて色々変えていかなければならないとは思いますが、残念でなりません。
在校生は私の様に誇りを持ち制服を着ているのでしょうか…
もう駅であの色の制服を着た生徒達と永遠にすれ違うことが無いのだと、とても寂しく思います。