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『君戀しやと、呟けど。。。』

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佐保姫

2008-02-27 21:16:36 | 詩歌
   ★

 啓蟄の時待ち 顔出す虫たちに
 頬を突かれ 髪ついばまれ
 薄目を開く 春が姫

 春一番に 身をゆだね
 お天道様に ご挨拶
 姫の出番は すぐだよと
 花たち 揃って芽吹きだす

    でも、あと、もう少しだけ――
    佐保姫 小さなあくびをひとつ…

 それを見ていた虫たちも
 可愛い寝顔の佐保姫に 小さなため息つきながら
『あと少しだけ ですよ』
 思わず 微笑みこぼれてる

   ★
        ―紫草―
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