(写真は、三吉演芸場へ向かう途中の案内板)
ウォーキングの後に、大衆演劇に寄って帰る
というのはいかが?
私は、横浜・伊勢佐木町のウォーキングの帰りに、
地元の地下鉄・阪東橋駅近辺の三吉演芸場に立ち
寄りました。
阪東橋駅の1A出口を出て、そのまま真っ直ぐに
大きな通りを横浜方面へ引き返すと、右手に
横浜橋商店街の入口があります。
横浜橋商店街は、私の好きなレトロな商店街で、
全てが非常に安く、平日にもかかわらず活気が
あり、大勢の人で賑わっています。
この商店街で弁当を買ってから三吉演芸場での
芝居見物もお勧めです。
この商店街を通り抜けて信号を渡ると、ちょっと
行った左手のビルの2階に、三吉演芸場があり
ます。
阪東橋駅から徒歩10分くらいです。
劇場の入口には、写真の様なノボリと手書きの
看板とが掲げられており、レトロな感じが
漂っています。
ビルの大きな階段をあがったらすぐカウンターが
あるので、ここでチケットを買います。
自由席2,200円、指定席は2,500円です。
観客席は、写真の様に真新しい感じで綺麗です。
前の5列が指定席で、それより後ろの席が自由席です。
食べ物、グッズ販売の売店もあります。
公演中は、撮影禁止です。
舞台に向かって左側前方が花道正面なので、この
近くの席だと、役者との距離が1~2メートルに
なりますよ!
今月の公演は、大和みずほ座長が率いる「劇団
昴星」です。
きらびやかな和服姿の役者が、初心者にも分かり
やすい時代劇や踊り、歌を披露します。
大衆演劇というと、地方の芝居小屋で公演して
いると思っている方が多いみたいですが、実は、
首都圏でも東京、川崎、横浜に4か所も常設の
劇場があります。
歌舞伎などの芝居の影響を受けつつ、ジャンルの
枠に縛られない自由な振り付けです。
出し物は、古典的な人情物から喜劇、現代劇まで
幅広く、セリフ回しは情感たっぷりです。
演目は毎日変わります。
劇団は多くのレパートリーを用意しているので、
毎日来ても飽きない様になっています。
役者は男性中心で、あでやかな女形から、華麗な
殺陣までこなします。
目や鼻がくっきりと浮かび上がる、歌舞伎役者の
様な濃い化粧が特徴です。
早変わりする面白さも見どころですよ。
公演は、芝居と舞踊、歌謡ショーの3部構成です。
舞踊では、演歌や浪曲などの他にも、派手な照明
を使った最近の流行曲もあります。
ファンの中心は中高年の女性ですが、若い人も
チラホラとみえます。
劇団の役者は、見た目では20~30代が中心です。
3時間程度の公演で、1時の昼の部と、6時の
夜の部の2回公演で、月曜が休演日です。
余程の人気公演でない限りは、当日ふらっと散歩
帰りにでかけても席の確保は大丈夫ですが、
一応、公演情報をインターネットで確認して
から出掛けた方が無難です。
普段着で、ふらっと立ち寄れる家庭的な雰囲気
なので、ぜひ一度気軽に立ち寄ってみることを
お勧めします。
役者との距離は、5メートルくらいしかないので、
距離の近さと一体感を楽しんで下さい。
好みの劇団や役者を発掘して親しくなって、
追っかけをやってみるのも良いかも・・・
座長が幕間に、客の感想を聞いたり、次回予告を
したりする”口上挨拶”の気がきいたトークの
時間も楽しいですよ。
熱心な追いかけのファンは、公演中、ひいきの
役者にお札を渡す”ご祝儀”という習慣があり
ますが、皆さんは当面必要無いと思います。
見た目90歳くらいのお年寄りが、杖をついて、
足取りもおぼつかなく、椅子にぶつかりながら、
ヨロヨロと舞台のそでに倒れ込んでご祝儀を
渡したのには驚きました!
座長が慌てて、踊りを中断して走り寄って、
ご祝儀を受け取りましたが・・・
いや~、歳をとっても、生き甲斐を持つことが
如何に大切か!、
を感じさせられた1シーンでしたよ!
公演後は、座員総出で、客を見送りながら、
一人ひとりと握手をしてくれます。
これは、追っかけファンの気持ちが理解出来るシーンですね。
握手の時に、舞台の感想を言ったら、役者さんがすごく喜んでくれました。
私は、小学校1~4年生の間、熊本県と宮崎県の
県境の山奥の小さな町で過ごしました。
その町の映画館には、よく、旅回りの一座が、
1週間の公演期間でやって来ました。
当時は、ほとんどの一座に、子役の子供がいました。
その子役は、公演期間の1週間だけ、私の小学校
のクラスに転校して来ます。
洒落た都会風の女の子は、鼻たれ小僧の我々に
とっては、別世界の憧れ的な存在でした・・・
ps.
東十条の「篠原劇場」については、2006.12.11の
「京浜東北線に沿って:その4」を、浅草の
「浅草木馬館」については、2014.8.13「浅草
界隈散策」を見てね。
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