ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

バスで行く東海道「第6回-3」(掛川宿~舞阪宿) 2012.9.16

第六回(-3)ツアーは、掛川宿から舞阪宿までです。
東海道五十三次の一人旅で取り上げなかった箇所を、ご紹介
しますので、「東海道五十三次(完全踏破の一人旅)」の
下記と併せてご覧下さい。
「26:掛川宿 2011.11.15」「27:袋井宿 2011.11.15」
「28:見付宿 2011.11.15」「29:浜松宿 2011.11.16」「30:舞阪宿 2011.12.11」

「26:掛川宿」

浮世絵は、掛川宿周辺で、二瀬川と秋葉山です。
橋の上で、旅人が僧侶に深々と頭を下げています。

・掛川城
天守閣、御殿、それに立派な大手門が復元されています。
(天守閣と御殿:320円)



天守閣からは、音楽施設やホレルが点在する「ヤマハ
 リゾート つま恋」の森が近くに見おろせます。

御殿では、殿様への謁見の手順を、何故か忍者が説明して
 くれます。

御殿の廊下と庭は、時代劇の御前試合の撮影場面として
 使われたそうです。

掛川城は、山之一豊が整備した城ですが、城が完成すると
 直ぐに東軍だった山内一豊は、土佐藩主に栄転になります。

 前の土佐藩主は、西軍だった長宗我部で、その家臣はその
 まま山内家の家臣になります。

しかし、掛川から来た山内家の家臣は上士、もともとの土佐
 の長宗我部の家臣は下士となり、厳しい上下の身分差別が
 生まれます。
 この差別と対立が、幕末に活躍した坂本龍馬などの脱藩の
 伏線となります。
 そうか!
 NHK大河ドラマ「龍馬がゆく」の上士と下士の身分差別
には、そういう歴史があったんだ!

「27:袋井宿」

袋井宿は、江戸と京のどちらから数えても27番目の東海道
53次の中間点です。町中に遺構は残っていませんが、袋井
宿場公園、袋井宿東本陣公園が整備されています。
・東海道ど真ん中茶屋
 ど真ん中茶屋は、広重の「出茶屋の図」を模して作られた店
で、地元のお年寄りが無料のお茶を出してくれます。

「28:見付宿」
・一里塚
 見付(磐田)の市街地に入ると、先ず愛宕山の上に愛宕神社
 があり、その奥に下の写真の見事な一里塚が残っています。

 見付(磐田)の市街地には、今回は、至る所に、J1の
 ジュビロ磐田のノボリがはためいていました。


・姫街道の道標
 東海道は、見付宿の町中の街道を左折しますが、真っ直ぐ
 行くと「姫街道」です。

 これは、東海道の新居宿の新居関所の「女改め」が厳し
 かったので、姫様たちがこれを嫌い、峠のある池田街道
 (姫街道)を通る様になったそうです。

・国分寺跡
 見付宿は、古代には遠江の中心として国府が置かれました。
 国分寺の礎石があり、史跡公園として整備されています。

・府八幡宮
 道路を挟んで、国分寺跡の向い側に、遠江の国の国府
 八幡宮があります。

・天竜川
次の浮世絵は、天竜川の中州で、舟渡しの様子です。
 天竜川は、歩いて渡れないくらい急流で、
 ”暴れ天竜”と呼ばれたそうです。

 このため舟で渡りますが、舟が急流で下流に流される
 のを想定して、渡し場は、その分だけ街道筋より上流に
 あったそうです。 なるほど!舟が流されて、丁度、
対岸の街道筋の位置に着く訳ですね。

「29:浜松宿」

上の写真の浮世絵は、浜松宿周辺の冬景色で、田んぼで
焚き火をして暖をとる農民と旅人です。
右手の松の木の左奥に小さく浜松城が見えます。

・八百徳の鰻重
 浜松市内は、何も東海道の遺跡が無いため、バス旅行は、
 お昼を「八百徳」の鰻重を食べるために下車しただけで
 浜松宿を通過します。



 

「30:舞阪宿」
浮世絵は鰻取りの小舟だそうです。

・松並木
 松が340本、700メートル続く見事な松並木です!


 歴史講師の先生による”東海道の見事な松並木”
 総合ランキングです!
  第一位:御油  第二位:舞阪  第三位:大磯

・今切の渡し
 明応7年(1498年)の大地震により、陸が切れて、浜名湖
 と海(遠州灘)とがつながってしまいます。

 これを「今切(いまぎれ)」と呼び、舞阪宿は新居宿とを
 結ぶ「今切の渡し」の要所となります。

・茗荷屋(みょうがや)脇本陣




 脇本陣のおばさんの以下の説明が面白かったです。

 今でも、舞阪の人は、対岸の人とは結婚しないそうです。

 これは、江戸時代は、対岸の隣村に行くのに、新居の関所
 を通らねばならず、このためにパスポート(通行手形)が
 必要だったからだそうです。

 しかも、通行手形をもらうためには、30キロも手前の磐田
 まで行かなければなりません。

 これにより、江戸時代になってから、両岸の人的交流が全く
 無くなりました。

 このため、言葉や食べ物の、関西と関東の境目になって
 いて、隣村同士で言葉が通じないそうです。
 そうか!
 関西と関東の境目はここなんだ!

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コメント一覧

更家
バス旅行は楽チン!
仰せの通り、バス旅行は、道に迷う心配も無く、
名所旧跡の見落としもありません。

一人旅とは天国と地獄の差です!

一人旅の際、意味がわからず通過した旧跡も、
今になって、そういう事だったのか!、
と感心したりしています。

これから、バス旅行で見聞したことを追加して、
「東海道を歩く」の専用のホームページを立ち上げる
べく準備中ですので、ご期待下さい。
船橋原人
バス旅行は快楽ですね!
道に迷うことも無く、また名所旧跡の見落としも無く見て回れることは一人で歩いている時よりも相当楽なのでは・・・
後で見聞したことを追加すれば、相当な資料になりますね。
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