(金栗四三が、毎日水浴びをした井戸のポンプ )
現在放映中のNHK大河ドラマ「いだてん」は、
従来の戦国時代などの大河ドラマに比べて、
現代に近いドラマなので、歴史好きの大河ファン
には人気がない様です。
また、お年寄りの間では、あちこち話が飛び過ぎ
て、ストーリーがよく分からない、とイマイチの
評判です。
しかし、舞台が私の故郷の熊本とあって、ここは
ひとつ、私一人分だけでも低迷する大河を応援
しようと、先々月、実家の熊本に帰省した際に、
「いだてん」の主役「金栗四三」の故郷である
「玉名市」に行って来ました。
熊本駅からJR鹿児島本線に乗って、30分の
玉名駅で下車します。
駅前から、無料周遊バスに乗って、「いだてんの
故郷」を巡ります。
無料周遊バスは、1時間に1本程度しかないので、
事前に時刻をチェックしておく必要があります。
大河ドラマの低迷を反映してか、乗客は私一人
だけで、運転手さんに気の毒でした。
運転手さんも、裏番組の「ぽつんと一軒家」に
視聴率を取られてしまったみたいで、
とぼやいていました・・・
「金栗四三の住家(池部家)」で、無料周遊バスを
下車します。
金栗四三(大河ドラマの配役は、中村勘九郎)は、
22歳の時に、池部家の養子となり、スヤさん
(綾瀬はるか)と結婚しました。
写真は、「金栗四三の住家(池部家)」です。
(入場無料)
ここが、結婚後、2人が暮らした家で、「金栗
四三資料館」を併設しています。
ここには、金栗夫婦の他に、その子供達や養母の
池部幾江(大竹しのぶ)さんも一緒に暮らして
いました。
家の中には、金栗四三愛用の家財道具など、
当時のままが展示されています。
上の写真は、ドラマで度々出て来た、毎日水浴び
をした井戸のポンプです。
上の写真は、往年の金栗四三の暮らし振りが
分かる住家の内部です。
併設されている隣の「金栗四三資料館」は、隠居
部屋として建てられた離れを改装した家屋だそう
です。
上の写真は、資料館に展示されていた家族写真で、
ここの庭先で撮影されたもので、左から、妻スヤ、
妻の弟、四三、母幾江です。
資料館には、金栗四三の写真や衣類がを展示して
います。
親切なボランティアのオバサマが、当時の金栗
夫妻の暮らしぶりについて、ご家族の思い出話を
交えて、仔細に説明してくれ、質問にも丁寧に
答えてくれます。
思い出の写真と共に、金栗家から、この家が
玉名市へ寄贈されたのだそうです。
上の写真は、金栗四三がよく日向ぼっこをして
いたという縁側です。
池部家を出て、矢印に従って、近くの金栗四三の
墓へ向かいます。
墓は、この地区の集落を一望に見渡せる小高い丘
の上にあり、墓の前には、四三の書の「体力・
気力・努力」の記念碑がありました。
「金栗四三の住家」バス停に戻り、無料周遊バスに
乗って、次に下の写真の「玉名市立歴史博物館」
へ向かいます。
(ストックホルム大会でプラカードを持つ四三
:歴史博物館のパンフレットから)
博物館では、常設展の他に、企画展「金栗
四三展」をやっていました。
(入場料:300円、撮影禁止)
玉名市立歴史博物館の前のバス停で無料周遊バス
に乗り、次に「いだてん 大河ドラマ館」へ向かい
ます。
「いだてん 大河ドラマ館」(玉名市)
(~2020年1月13日)
(入場料:600円、パネル等の一部を除いて
原則撮影禁止)
大河ドラマ「いだてん」の「ドラマゾーン」と
「史実ゾーン」に分かれ、撮影のセットを再現
したジオラマ、ロケのメイキング映像、金栗四三
の生い立ち、エピソードの説明板等が展示して
ありました。
「いだてん 大河ドラマ館」を出て、次頁の
写真の「菊水堂」で、金栗四三の好物だった
という写真の「長者饅頭」(114円)を買って
から、玉名駅に戻り、JR鹿児島本線で
熊本に帰りました。