(海地獄)
熊本駅を9:11に発車した九州横断特急は、別府駅に
12:37に到着しました。
今晩宿泊するホテルのチェックインには未だ早いので、
「地獄めぐりツアー」に参加することにしました。
「地獄めぐりツアー」は、昔、参加したことがあるのですが、
だいぶ記憶が薄れています。
”終活旅行”の一環として、一度キチンと見学しておきたい
と思います。
ツアーは、別府駅発で、午前と午後の2回発車、所要時間は
約3時間で4,000円です。
別府駅前に、「別府地獄めぐりコース」の定期観光バス
「オニバス」が入って来ました。
「オニバス」は、上の写真の様に、正面に角が生えていて、
下の写真の様に、車内のシートカバーは鬼の顔です。
参加者は、上の写真のカードを首から下げます。
別府駅前に銅像があった「油屋熊八」が考案した日本初のバス
ガイドは、七五調で「地獄めぐりツアー」を案内をしていた
そうです。
ガイドさんが、ところどころ七五調で当時を真似てガイドして
くれました。
山の中腹に上の写真の「別府ラクテンチ」が見えます。
バスは、「別府公園」に沿って走ります。
上の写真の「京都大学 地球熱学研究施設」の前を通ります。
バスが坂道を上って行くと、別府の市街地を見下ろせる様に
なります。
もう、「地獄めぐり」のコースがある「鉄輪(かんなわ)
温泉」に入って来ました。
上の写真の様に、「湯煙り」が至る所から立ち上っています。
先ず「海地獄」から見学が始まります。
園内では、温泉熱を利用して睡蓮を栽培しています。
神秘的なコバルトブルーの池です。
茹でているのは卵でしょうか?
次は「鬼石坊主地獄」に入ります。
灰色の熱泥が、大小の球状をして沸騰する様が、坊主頭に
似ていることから「坊主地獄」と名付けられました。
なお、「鬼石坊主地獄」の「鬼石」はここの地名です。
年輪みたいにポコポコと膨らんで、割れて消えます。
次に「かまど地獄」に入ります。
ここの地獄の噴気で、この近くの「竈門(かまど)八幡宮」の
御供飯を炊いていたことから、「かまど地獄」と名付けられ
ました。
次に「鬼山地獄」に入ります。
「鬼山地獄」の「鬼山」はここの地名ですが、日本で初めて
温泉熱を利用したワニの飼育を始めたことから、別名
「ワニ地獄」と呼ばれています。
80頭ほどいるらしいです。
ワニの卵も展示してありました。
ニワトリの卵を一回り大きくして細長くした感じです。
次にやって来たのは「白池地獄」です。
池に噴き出した熱湯は、徐々に、透明から薄緑色に変わって
いきます。
園内では、温泉熱を利用して、アロワナやピラニア等の各種の
大型熱帯魚を飼育しています。
次に「血の池地獄」に入ります。
園内の売店では、血の池地獄から湧き出る酸化マグネシウムを
含む赤い粘土で作る「血の池軟膏」が売られています。
皮膚病に効くとされ、戦前からのベストセラーだそうです。
私は、ガイドさんお薦めの上の写真のカボスのジュースを
買いました。
「血の池地獄」は、「豊後風土記」に「赤湯泉」と記された
日本最古の天然地獄です。
血の池地獄から「龍巻地獄」へ歩いて移動する途中で小雨に
なりました。
ガイドさんが貸してくれた傘も鬼の絵柄です。
「龍巻地獄」が最後です。
危険な間欠泉から少し離れて見物する様に、観覧席が設けて
ありました。
噴出は屋根で止めてありますが、屋根が無ければ30メートル
くらい上がるそうです。
一定の間隔で熱湯と噴気を噴出するここの「間欠泉」は、休止
時間が短いことで有名です。
熱湯は5分間くらい勢いよく吹き出し続けます。
温度は105度もあるそうで、こんなのを被ったら火傷しそう
「オニバス」に乗り込んで、出発地の別府駅前に戻ります。
「地獄めぐりツアー」を終えて、5時頃に別府駅に戻って
来ました。
別府駅前からは、宿泊予定の「杉乃井ホテル」の専用シャトル
バスが、15分間隔で出ています。
シャトルバスに乗ろうとすると、
「杉乃井ホテルは、とても広くて、本館、宙(そら)館、虹館、
中館と建物が散在しているので、どの館にお泊りか、言って
頂かないとお乗せ出来ません。」
(え~っ、ウソ~!、聞いてないよ!)
「何とかなりませんか?」
「では、シャトルバスの端末で、氏名から宿泊予定の館名を
検索してみましょう。」(ほっ!、やれやれ・・・)
別府駅から杉乃井ホテルまでは、シャトルバスで15分くらい
です。
上の写真の甲子園出場校の「明豊高校」の前を通ります。
宿泊予定の杉乃井ホテルの中館に着きました。
(1泊2食付で13,000円)
一番安い部屋を予約したので、宿泊した部屋は山側で眺めは
こんな感じで、別府湾の眺望はありません・・・
上の写真は、部屋に付いている温泉バスタブです。
部屋を出て、先ず、地下の大浴場でひと風呂浴びます。
別府温泉は、源泉数も湧出量も共に日本一です!
ひと風呂浴びて一休みしてから、バイキングのレストランへ
向かいます。
宿泊しているのが中館で、バイキングレストランが宙館
なので、敷地内のシャトルバスに乗って行きます。
(バイキングレストランや温水プールは、眺望のよい宙館に
あり、移動の必要もないので、多分、こちらの館の宿泊料金は
高いのでしょう。)
洋食をベースとしたビュッフェレストラン「シーダパレス」
ですが、関サバなどの新鮮な刺身もふんだんです。
目の前で調理するオープンキッチンがいくつもあり、
その他にも、寿司や刺身といった和食から中華料理まで、
約60種類もの料理が並んでいて目移りします。
(一番安い部屋に宿泊ですが、食事の内容は同じです。)
食事を終えて、玄関の前に移動すると、「プロジェクション
マッピング」が始まりました。
敷地内のホテルの壁に映し出される光のイルミネーションは、
なかなかキレイでした。
プロジェクションマッピングが終わったので、次に「噴水
ショー」を観るために、「アクアガーデン」へ向かいます。
2階までエレベーターで降りて、途中、「土産店」、
「ボウリング場」、「ゲームセンタ」、「キッズ
ランド」などを抜けて行きます。
ボウリング場やゲームセンターは、かなり広くて本格的です。
これなら、家族連れは、ホテルから一歩も外に出ないで、終日
ここで遊んで、たくさんお金を落としてくれることでしょう。
(ゲームセンター・ボウリング場などは別途プレイ料が必要)
上の写真は、占いや似顔絵のコーナーです。
更に、奥へ奥へとドンドン進むと、ようやく「アクア
ガーデン」がありました!
「アクアガーデン」は、屋外の大型温泉プールで、家族や
カップルが水着姿で楽しんでいました。
次頁の写真は、そのアクアガーデンの海側にある「展望
露天風呂」の「棚湯」で、別府湾の大パノラマが眺望
出来ます!
やがて、水と光と音が織りなすダイナミックな「噴水ショー」
が始まりました。
翌朝は、1日に2本しかない九州横断特急の時間が早いため、
残念ながら朝食抜きで、タクシーで別府駅へ向かいます。
別府駅の土産店で、写真の大分名物「やせうま」を
買いました。
中のアンコがとても美味しかったです。
帰りの「九州横断特急」の始発は、別府駅ではなくて大分駅
なので、各駅停車で別府駅から大分駅へ向かいます。
(大分8:07発→熊本11:22着)
大分・別府温泉 地獄巡り