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大阪府における私立高校完全無償化施策について

2023-06-10 03:19:00 | 日記
4月の統一地方選挙で維新が掲げた公約の1つに、私立高校完全無償化がある。
注目ポイントは、「完全」です。
吉村知事はこの「完全」にこだわっておられるようです。

今までも
私立高校無償化を大阪では取り入れ、実行しています。
いったい、何が違うのか…

今現在は
無償化といえど、世帯年収による制限が設けられています。

また
私立高校は
授業料金以外の項目で、施設利用料などの名目で、受け取ることが出来てました。

今回、これらを撤廃し、全ての大阪府民が私立高校に通うのに「完全」に無償化にしようという試みなのです。

これが実現しますと
子どもたちは、保護者の所得によって行きたい高校に通えないということは無くなるでしょう。
今まではお金持ちは良い教育を受けることができ、データとしても所得の多い世帯の子供と所得の低い世帯の子供で、教育格差が出ていました。
この施策は、きっと全国に普及していくことでしょう。

しかし一方では
私立高校側とすれば大変です。

良い教育をするために
スキルの高い先生を雇う。
いい環境で勉強やスポーツを避けてあげたいから教室や運動場、体育館にお金をかける。
もちろん、拘ればこだわるほどお金はかかります。
しかし今回の施策で、授業料はもちろん、施設使用料等、全く追加で徴収できなくなるのだ。

※全員の生徒に行われるサービスは、徴収できないが、一部の生徒のために行われる追加授業等は徴収できるが、全生徒対象のものは基本的には徴収はいけないようです。

国からは
平均の授業料はもらえるが、今まで平均より高い授業料をとっていた私立高校は、持ち出しする形になるのです。
既に
所得制限にかかっていない人は
高校側が足りない分は負担しています。

しかし
今後は、所得制限がなくなるので、その分負担。そして、今まで別枠で徴収していた施設使用料等はもらえなくなるので、高校によっては数億円規模の負担となるようだ。

しかし
私立高校としても、昨年度の入学者数を見ていますと、公立高校に行く人が増え、多くの私立高校は募集に苦戦を強いられました。

しかし
完全無償化となるときっと
また入学希望者も増えることでしょう。

私立高校とすれば痛し痒し。
募集にはかなり高条件となる。
一方、入学者が増えれば増えるほど、負担も大きくなる。

大阪府の方でも
いきなり負担となると経営がかなり厳しくなることも踏まえて、3年かけて全学年、完全無償化していく方向で進んでいるようだ。

※他府県から大阪の高校に通われる方は対象外です。逆に大阪府にお住まいであれば、他府県の私立高校に通われた場合は対象となります。

うちには
3人子供がおります。

長男は高校3年生…
ひとあしとそかった…

長女は中学3年生…
1年だけ恩恵を受けれます。

次女は小学5年生…
完全に恩恵を受けれます。

本当にありがたい。



しかし私はこの施策の大きな問題もあると思っています。

それは…

私立高校の経営者の気持ちになればすぐに分かります。

このままじゃ経営が成り立たない。
・給与の高い先生には辞めていただこう。
・施設にお金をかけられないな。
・ひとりりとりの先生に仕事の負担を大きくするしかなおな。
他の学校との差別化がなくなる
学校のレベルが下がる
賢い生徒が減る
国力が下がる

こんな構図になっていくのではないか…

保護者も
どこの高校に行っても
あまり変わらんで〜
そらなら近所の高校に通わけて
いい先生のいる塾に行かせよう〜

そうなりゃ
結局、塾に行かせてあげれる所得の多い世帯の子どもたちが賢くなる…ということになってしまうだろう。

なんのこっちゃ…

これらを解決するには
私はベイシックインカムを取り入れるしか無いと考えています。



本格的に
ベイシックインカムについて議論され、実行されることを強く望みます。





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