前の山が母の部屋からよく見えるのです。
木々のざわめきがあるかどうかで、寒い日かどうかの判断をしているようです。
年末から同じようなおせち料理にも飽きたので、生鮮食料品の買い物に一人で出かけました。
奈良での9人家族だった頃の膨大な買い物の癖もなくなり、二人分の買い物がうまくできるようになってきました。
母はキナ粉をまぶしたお餅が好物らしく、喜んで食べるので一袋を追加してきたのです。
ふと奈良ではお餅のカビ対策を今頃はしていたなあと思い出していました。
残った餅の粉を拭いて、冷凍室に詰めるのです。
神棚が多かったので鏡餅を開くと、ものすごい量になるのです。
誰も見向きをしない餅は、下手をすると年末まで眠っていることもありました。
物が豊富だと喜びもなく、何の感動もなく過ぎていくのです。
すべてが万事この調子だったと思い返していました~
花屋さんの前を通ると活き活きとした菊の花が美しく目を引きました。
小菊を買ってお墓参りをして帰ろうと思い立ちました。
今年初めてのお墓参りです。
大雪の年末だったので折れている花枝が多く、新しいのと入れ替えました。
川砂に新しい筋をつけて真新しいお墓のできあがりです~♪
お日様の下でのんびりと寝転がって談笑しているご先祖さんを思いながら、お礼を述べてきたのです~
こんなに癒してもらえるお墓参りができるのは、連れ合いのおかげだ~とつくづく感謝していました。
喜びの渦は大きな喜びを巻き込みながら波及していく事でしょう~
「お墓参りもしてきたわよ~」と母に言うと、手を合わせて「ありがとう!ご苦労さん♪」とねぎらってくれました。
おみやげの芋あんのゆで餅は、これまた母の好物なのです~
まだ温もりの残るお餅を手のひらに乗せて懐炉のように温めているのです。
うれしそうな母の満足な笑顔は私の大好物なのです


次の日は年賀状の返信を2日間でやってしまったのがたたったのか、右の背中が痛くって憂鬱な一日を過ごしていました。
じっと座ってビデオを見るくらいが関の山で、雨の日なので缶詰状態でした。
レース編みも出来ないし、痛い顔をして母に心配もかけられないし・・・
一人で孫の手を使って叩いて見たりするけど、痛みがひどくなるばかりなのです。
救いの神だと思える電話が夕方あり、様子を話して聞いてもらったら幾分気が楽になりました。
一人でかわいそうにと思ったのか夜7時半くらいに見舞いに来てくださいました。
生薬配合のタウリンの医薬品10本入りと、かぼすと蜂蜜のお湯が疲れには良いから~と差し入れも添えて~

元気な友の顔を見ただけで半分は治った気がしたのです~
いつも気遣って下さる友が近くにいてくれてありがたい!
痛いところをほぐしてあげようと、背中の指圧をしてもらいました。
おかげで血流が良くなり、今はほとんど痛みも消えています。
遠い親戚よりも近くの他人とはよく言ったものです!
たくさんの友に支えられて、毎日を安心して過ごせているのだ~~とわかりました。
幼友達も多いし、趣味を通しての友もいます。
母と娘の生活がいつまでも快適に続くように見守っていてくださる友達のおかげで、今朝は元気を取り戻すことが出来ました~
七草粥をお供えする朝です~
みんなに心配をかけないように、体調を整えなくっちゃ~

だんだんと無理の利かない体になってきているのですねえ・・
