日本共産党明和支部が発行する「みんぽう明和」第85号(2014年7月号)に掲載された投稿を掲載します。
投稿
被災地フクシマをたずねて
6月1日、あの3・11以来いわき市から前橋へ自主避難している丹治さんの案内で津波・原発被災地へバスツアーで行ってきました。
あれから3年以上も過ぎているのに何も変わらず、時は止まったままです。錆びた車は積み重なり合ったまま、そして半壊した家も傾いたままです。
人気のない殺伐とした荒野が続く田畑には除染で出た土や草の入ったビニール袋が仮置場としてあちこちに置かれてありました。
楢葉町の宝鏡寺の早川篤雄住職は、市民訴訟原告の団長さんで、原発建設の時から反対運動を続けて来た人です。長年大切に守って来た田畑を除染袋の仮置場に真先に提供者として手を揚げたのです。
「この悔しさが解りますか」と口調はとても穏やかでしたが、長年暮して来た生活を打消され、帰るところもなく未来の見えないやり場のない心の苦しみ、絶望や怒りが物静かな口調の裏側からヒシヒシと伝わり、聞く人は涙なしではいられませんでした。補償額も道路を挟んで違うとのこと、地域を分裂させ、親族を分裂させるためです。
どうしてこんな苦しんでいる国民を置き去りにした政治を行うのでしょうか。
夢の祭典であるオリンピックも経済効果として必要かも知れません。
でもまずは被災地の人達の生活が成り立つ様にしてからでしょう。
歴史を逆行させるような外国で戦争ができる集団的自衛権の強行にしても止めて欲しいものです。
戦争は勝っても負けても犠牲者は我々国民なのです。
我々国民は国民に優しい政治を望みます。
そのために声を上げ運動を起こして行きたいとあのフクシマを訪ねて深く心に刻みました。 明和町民 SS
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