プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ロールオーバーが多くて来年のNISA枠が少ない

 2016年にNISA枠で購入した銘柄の多くは、最近の株価が低くて来年の枠にロールオーバーする予定で、手続き済みだ。その結果、来年のNISA枠の残りが少なくなってしまう。12月25日の終値で計算すると、約64万円分の枠を使ってしまうことになる。

 ロールオーバー予定の銘柄に費やした資金は78万円なので、14万円ほど評価損になっている。NISAでは損をしても損益通算で節税に使えないのでロールオーバーするしかないし(見切って損切りはあり得るが)、一部の銘柄は今の株価では薄利で売却する気にもならない。

 ロールオーバー予定の銘柄、株数、買値、購入後の株価チャートを整理してみると以下のようになる。


 出所:元のチャートは株探

 各銘柄の購入はいずれも2016年1月だ。いずれの銘柄も配当は良かったし、業績・財務面からも割安だと判断した。私は年末年始にNISA枠で買う銘柄を検討して、1~2月にかけて買ってしまう。今年もコロナショックで下げがひどくなる前の1月に購入を完了してしまい、結果的には早過ぎて失敗だった。

 さて、改めて上のチャート確認してみると、いずれの銘柄も大きく利益確定させる機会は十二分にあった。実際、住友商事は2017年12月に1,900円台にのせた時に100株だけ利食ったし、JXTG HDも2017年12月に2015年のNISA分を700円の手前で利食ってはいる。だいぶ急騰していたし、2018年のNISA用の資金捻出のためでもあった。

 しかし、NISA分は一旦売ると非課税のメリットを失うし、NISAの5年間はじっくり持つのを基本に考えていたので、積極的な売却は考えず、半ば放置状態だった。その結果、高値圏での売却を逃し、ずるずるとした長期の下げに巻き込まれ、コロナショックで止めを刺された感じになってしまった。私の投資スタンスからは仕方ないとも言えるが、上の各週足チャートでトレンドラインでも引いていれば、上昇トレンドが終わったのは明らかに分かったはずだった。

 高値から下げてくると損したような気になって売りづらくなってしまうが、明らかなトレントを無視するのはよくないし、NISAだからといって半ば放置状態にするのは止めた方がよいと反省した。身に沁みつい投資スタンスのせいで実践するのを忘れてしまいそうだが、ブログに書けば多少なりとも思い出すだろうと思う。


【2020.12.31追記】

 申し込んでいた通りにロールオーバーされた。ロールオーバー時の価格は非課税期間満了時の時価となるので、今回は12月30日の終値が取得価格となり、635,700円の枠が使われた。残り564,300円となった。

 NISA枠の管理上は特に問題ないが、証券会社のNISA口座管理上はロールオーバー前の価格は消えてしまい、ロールオーバー時の価格で管理されるその結果、証券会社のNISA口座管理で見える損益と、実際に購入した時の株価をベースにした損益とでは大きくずれてしまう。このため、運用成績等を管理する上では、別途、個別管理しておくことが欠かせない。


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