思いつきの旅日記

写真で楽しむ旅行の記録

日本のミケランジェロ 石川雲蝶

2013-11-08 10:51:25 | 旅行
1814年(文化11)、江戸の雑司ヶ谷で生まれた。
本名は石川安兵衛といった。江戸彫りの一流派・石川流の本流門人であり20代で
すでに彫り物師として名をはせていた。雲蝶が越後入りしたのは30代前半の頃。
三条の金物商で、法華宗総本山・本成寺の世話役だった内山又蔵との出会いに
端を発する。ちなみに「よい酒とノミ終生与える」が、越後入りを決めた理由で
あった。後に三条の酒井家へ婿入りし名実ともに越後の人となった。
ひとたびノミを握れば”堀の鬼”とかし、作品と向き合ったという雲蝶。
その妙技と才能は木彫りにとどまらず、石彫や絵画にまで及ぶことから
「日本のミケランジェロ」たたえられている。

       


西福寺開山堂に残された作品の多くは開祖道元禅師の話をもとに制作
されており、ストーリー性のあるところが特徴。魚沼の地で初めて手がけた
大作にして、「越後日光」の名をもつ彫り物に息をのむ。

            

永林寺約500年前に創建された曹洞宗の名刹で和尚との賭け勝負で「雲蝶が
勝ったら金銭を払い和尚が勝ったら本堂いっぱいに力作を手間暇惜しまず制作する」、
この賭けに雲蝶は敗れ13年の歳月をかけ100点を数える作品を手掛けた。
中でも欄干に施された天女の透かし彫りはあまりにも有名。

      

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