「森と川と海を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」ブログ

神奈川県は相模川サクラマス、丹沢ヤマメ復活へ向けて取り組んでいる同プロジェクト。活動発信ブログです。

ヤマメの孵化を確認してきました

2020-12-12 11:53:41 | 活動ご報告
ヤマメの放流を無事に終え、11月15日に実施した発眼卵埋設放流の事後調査をやってきました。

昨年は発眼卵放流後に大型台風が直撃、壊滅でした。今年はコンディションが安定しているため、期待が大きかった埋設放流。果たしてヤマメは無事に孵化しているのでしょうか。







孵化を確認するために埋設した虫かごを5カ所、掘り返しました。

場所により死卵が目立つ箇所もありましたが、カウントできないほどのヤマメ稚魚がうじゃうじゃ確認出来た箇所もあり、一同を大いに喜ばせてくれました。

場所によって孵化率に差があった理由ですが、様々な要素が考えられます。データを蓄積して今後に活かしたいと思います。


もともと手で産卵床を掘って発眼卵を埋める直接放流と比較すると、虫かごをつかった放流方法は孵化率が悪いと言われているようです。水産庁や中央水研のガイダンスにも記載があったと記憶しています。

それでも虫かごを使うのは、この孵化率を調べるための調査が容易なためです。

一匹でも多くのヤマメが大きく育ってくれますように。

Photo by 市村晃さん
Report by 小平

ヤマメの放流を終えました

2020-12-12 11:38:42 | 活動ご報告
先週末、相模川支流中津川で今年のヤマメ放流を実施しました。

中津川を選んだのは、まず相模川本流域で変わらず多いカワウをできるだけ避けたかったからです。また中津川がキャッチ&クリーンから活動の原点であること、サクラマスの分母となるヤマメを一大支流である中津川で増やしたいなどの考えもありました。



開会式は簡素に。中津川漁協・木藤組合長からは2022年から運用予定のキャッチ&リリース区間についての説明をいただき、皆さん興味津々で聞き入っていたようです。



今回も様子を見に来てくださった「回帰マス連絡会」の伊藤さんが今年のヤマメを見て、降海しやすい条件を持つヤマメが多いみたいだ、と話してくれました。





事前告知は出来ませんでした、ご理解ください。

放流の後は11月15日に実施した発眼卵埋設放流の調査をやってきました。この様子は追ってご報告します。

Photo by 市村晃さん
Report by 小平