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森と大地からのメッセージ ・・favorit colors・・

自然のおりなす物語、
きらめ樹・・・杉や檜の森のお手入れについて
をしたためてまいります

五龍岳〜遠見尾根を登る・花々の旅〜

2019年07月18日 | 自然のものがたり
ゴンドラとリフトを乗り継いで、遠見尾根の高度を稼ぐ。
リフトの終点は、霧雨。
 
さっそく
オニアザミに初対面。
そして予期せずニッコウキスゲに会える。
 
 
 
日本海側の多雪地帯に来たことを実感させてくれる
タニウツギ
この木は、本当にしなやかだ。
雪の重みにぺちゃんこに押し付けられていても、
 
春になって雪が溶けるにつれて
毎年、毎年 起き上がって こうして優しい桃色の花を咲かせる。
 
 
ウラジロヨウラク
は花の色がぐっと深みのある紅色。
この木も日本海側の多雪地帯にだけ分布し、しかも日本固有種。
 
 
この遠見尾根は
白岳直下まで、ゴマ塩模様の花崗岩。
この花崗岩は白亜紀後期・古第三紀(6500万年前頃)の有明花崗岩で、
地下深くで固まったマグマが長年の風雨で浸食されて
表に出てきているところ。
 
足の下の地面が6000万年以上昔のもの、というのが
気の遠くなるような不思議な感覚になる。
 
 
 
尾根では、岩場になり
針葉樹の森になる。
クロベ、ゴヨウマツ、コメツガ
が、この地域での岩尾根の主役たち。
 
葉っぱはヒノキそっくりで、幹が赤っぽいのにクロベ。ネズコともいう。
クロベもコメツガも日本固有種。
日本には、世界で日本にしかない植物がたくさんある。
身近なヒノキも、スギも日本固有種である。
 
日本にはヒノキがあってこそ
法隆寺などの優れた建築が
1300年もの時を経てもなお立派に現存しているのである。
 
 
アカモノ
遠見尾根を登って行く道々、
ずっと道を彩ってくれている。
果実は高山の動物や鳥たちの食糧になってくれる。
 
 
ムラサキヤシオ
この華やかなピンクのツツジも、
日本海側の雪国を好み、
山地から亜高山の、ちょうどダケカンバ林地帯の明るい道端で会える。
だから、間近に撮影できるのがちょっと嬉しい。
 
 
ベニバナイチゴ
この花があると、近くに残雪が見られることが多い。
雪が遅くまで残るような湿っぽい森の淵に群落を作っている。
 
標高を上げて、白岳が近づくと、
白っぽい火山性の岩や、黒っぽい安山岩質の火山岩など
地面も多様になり
白はもろく、黒は固い塊になっていて、その変化がおもしろい。
 
 
ミヤマアズマギク
遠見尾根ルートの中では、
黒っぽい固い塊の岩のある、ここだけで見られた。
 
 
ハクサンシャクナゲ
はハイマツが見え出すと登場する。
虫たちには大人気なレストランで、
甲虫やハナバチたちがひっきりなしに訪れている。
 
 
白岳山頂から、五竜山荘への道々で
ハクサンイチゲが満開で出迎えてくれた。
 
1日でたくさんの花々に会えて、
無事に、まずは五竜山荘に着きました。(令和1年 7月15日)
 
 
 
 
 
 


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