もりんの日々是迷い人

もりん。50代主婦。
×あり。子あり。
良い職場と幸せを探し求める日々。

生きていくための誰かさえいれば。

2024-08-23 20:23:00 | 家族
身近な人が亡くなると…
生きるのが辛くなったりする。

なんであの人が消えて、私が生きてるんだろう?なんて
自分を責めたりもする。

そんな時思う。
『自分はなんて傲慢なんだろう』 と。


私の元夫である『あの人』が亡くなったのは、今年の4月のこと。

あの人の最期の言葉を聞いたのが、あの人が亡くなる3日前。
「ガンなんかになるもんじゃないよ」
そう言ってニッと笑ったのを見たのが最期だった。
亡くなった日。病院に行った時に見たあの人は、機械で動かされているだけの『遺体』だったから。

私には。あの最期の言葉が
『生きたかった』のメッセージだと思っています。


離婚して暫くしてから。
まだ病気になる前。
昔からぽっちゃりだったあの人が、少し痩せていて。
「どうしたの?」と聞いたら
「あいつら(子供たち)のために長生きしなきゃならないからな」と言っていた。
健康のために、気を付ける様にしていたのだそう。

それから何年かして。
病気になって。痩せ細って。
髪も抜けて老人の様になって。
何回も入退院を繰り返して。 
それでも生きていて。
今年になってからは、なんだか元気そうにすら見えて。
 
だから私は。
あの人は病気が治らないまでも、この先も生きていると勝手に思っていた。
「あと5年は生きられそうだよね」
そんな無責任に言った私の言葉に、あの人は笑っていた。
  
それから数ヶ月にもしないうちに、あの人は逝ってしまった。
私は結局、何もしてあげられなかった。


本当なら…
私の方が先に逝くはずだったのに。
2人目の子供を産んだ時、院内感染で病気になって。
「年を取って免疫力を落ちて来た時、病気にでもかかれば亡くなる可能性が高い」そう言われたので。

私は。
幼い頃から人に嫌われ続けて。
周りからも家族からでさえもバカにされて。
生きるのが辛くて。
自ら命を絶とうとした時も何度かあって。

それでも今も生きているのは。
『あの人』に出会って。
今の『ご主人』に出会ったからだと思う。


相田みつをの詩に。
『めぐりあい』というのがあって。

あなたにめぐりあえて
ほんとうによかった
ひとりでもいい
こころからそういってくれる
ひとがあれば

本当にそう思います。

相田みつをのギャラリーへ行った時。
ご主人と2人で、この詩の前で暫く無言で立ち止まっていて。お土産でいくつもある詩の中から、即この詩に決まりました。お互いがお互いのことをその『ひとり』と認識していたみたいです。
今も家の玄関に飾って、毎日目にしています。


私はこの先の人生で。
自ら命を絶とうとすることは、二度とないと思います。
生きたくても生きられなかったあの人のため。
たったひとりかもしれない、私に会えて良かったと思ってくれる、ご主人のために。

もしこの先。
ご主人に辛いことがあって。
生きているのが辛い。と言われることがあったら……
私は、「自分のために生きるのが辛いなら、私のために生きて欲しい」と伝えたい。
私は、ご主人にめぐりあえて本当に良かったと心から思っているから。 


あの人が亡くなった次の日から。
何故か朝の5時過ぎに目が覚めることが多くなりました。
今でも時々あります。
スピリチュアルなメッセージで、目覚める時間に意味があるそうで……
私の目覚める時間には
「自由になってほしい」と言う
メッセージがあるそうです。

あの人からのメッセージかはわかりません。
でも、あの人なら「俺のことは気にするな」と、言いそうではあります。


生きているのは辛いことも多いけど。
楽しいのも嬉しいのも、生きていればこそですよね。

また明日からも頑張ります。
















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