秋の大型連休も後半に入った。各地の行楽地では、高速道路の千円効果なのかたくさんの方が外に出ている。
午後から、少し曇り空。予報では、これから明日にかけて崩れていくようだ。
午前中、善通寺市名誉市民 故 大西忠夫先生の回顧展、開展式に出席し県議会を代表してごあいさつをさせていただいた。
郷土が生んだ偉大な漆芸家 大西忠夫先生は、彫漆の技法を用いて花器や水指しなどの器物はもちろんのこと、建築の中に装飾を兼ねた大型の額面などの漆工芸を持ち込むなど、漆芸の新たな道を切り開かれました。その作品は人々を引きつけるものであり、壮観で、自然と感動がわいてくるものばかりであります。
先生の回顧展が、漆芸研究所も兼ね備えたここ文化会館で開催されますことは、香川漆芸の魅力を県民の皆さんはもとより、国内外の人々に発信する上でも誠に意義深く、文化振興、特に漆芸の振興に重点を置いている本県といたしましては大きな期待を寄せるものであります。
また、今回は、善通寺市の美術館が所蔵している作品も展示されており、展示内容も充実したものとなっております。
どうか、多くの方にこの展覧会にお越しいただき、大西忠夫先生の作品を堪能していただきたいと思います。加えて、平日であれば、漆芸研究所での製作風景もご覧いただけますので、讃岐の漆芸に対する理解も深まる良い機会になると存じます。
大西忠夫先生のご紹介
大西忠夫先生は大正7年、善通寺市に生まれ県立工芸高校(現在の高松工芸高校)を卒業後、第20代堆朱楊成に師事して漆工芸を学びました。そして現代に即応した漆芸の表現形態を追求しこれまでの伝統的漆芸に絵画的な要素を取り入れた先進的な手法を切り開きました。その大作は巨大な建築の中にも持ち込まれており、多数の公共施設や企業社屋で見ることができます。
大西忠夫先生は、2007年8月に逝去されましたが、本年で三回忌を迎えるにあたり、晩年にライフワークとして取り組んだ「四国霊場八十八ヶ所シリーズ」をはじめ、漆芸人生の集大成となった約100点の力作の数々に触れながら、大西忠夫先生の足跡をたどる回覧展が開催されることになりました。(パンフレット案内文より〉
本日、9月22日(火・祝日)~10月4日(日)まで、香川県文会館でご覧になれます。芸術の秋、地元出身の大西忠夫先生の作品に触れてみるのもいかがですか?