濃い色のピンクの朝顔との涼しい日陰での爽やかな早朝。
縁側の板張りのちょっとひんやりした冷たさ。
目の前に田んぼ。
緑の田んぼをさらっと流れてゆく風。
今日一日の青い空に琥珀色の雲。
裏の牛舎からか聞こえてくる、牛のなき声。
かまどから炊きあがってくる白いご飯のほんのりした香り。
午後からの、暑い海辺への犬の散歩。
静かに打ち寄せ消えてゆく水色の泡のつぶと遊ぶ、らら。
お寺ほどの大きな木を登る、手の中から逃げようとするミンミンとうるさい蝉。
暑さと足のすくむ高さ、背中につたってゆく一筋の汗。
水平線を西へ傾いてなくなったオレンジ色の太陽。
線香花火のぱちぱちとはじける可愛らしさと風流、ほのかな火薬の匂い。
緑の大っきな真っ赤なスイカ。
ザックリ・・・・・甘い。
また今日も、夜は涼しく蚊帳の中。
懐かしい田舎での夏の思い出。
架空か、現実か。
どちらでも構わないのだろう。
画像には決して、現実は写らないのだから。
写るのは現実のコピーでしかない。
写真とはイメージも、ある意味コピーすることも大切なのだろう。
暑中お見舞い申し上げます。