ここ数年、出番が無くなってしまった
Leica M2 を手放すことにした。
僕はこの、初期型のボタンリワインドのM2が好きなのだ。
クロスで丁寧に包んでバッグに入れようとして
程良い重さの感触に、また取り出してDP1で写したのだった。
DP1
このM2は、一時期メインに使用していて、かなりの本数のフィルムを通した。
テンポ良く巻き上げが出来、レンジファインダー故に目測でも撮りやすく
36枚撮りのフィルムは、散歩しながら数分で撮り切ってしまうような感じだった。
このM2片手に、香港のChungking Mansions(重慶大厦)を訪ねたり
バリに行ったりした。
レンズはSummaron 35mmのF2.8にIROOAのフードが
よく似合っていたのを思い出した。
完璧な物を1台保管しておこうと
ライカでレストア済みの完全なオリジナルという品を
ドイツから取り寄せたことがあった。
その箱を開けた瞬間、何とも言えない違和感を感じた。
詳細を見て行くと、ライカのオリジナル部品には違いないのだが
年代が異なる物を組み込んで作り上げられてしまっていた。
説明どおり、それもライカのオリジナルではあった。
でもそこには、僕が求めていた何かが完全に欠落していた。
そのM2はどうにも納得出来なくて、すぐに手放してしまった。
クルマもそうだが、旧い物を手にすることは
自分の物として所有する喜びとともに
自分の生きている時間よりも長い、その物の歴史の一部を担っている
ということでもある。
大事に、次の持ち主、あるいは次の世代に引き継がれて欲しい。
さよならM2。
DP1
Leica M2 を手放すことにした。
僕はこの、初期型のボタンリワインドのM2が好きなのだ。
クロスで丁寧に包んでバッグに入れようとして
程良い重さの感触に、また取り出してDP1で写したのだった。
DP1
このM2は、一時期メインに使用していて、かなりの本数のフィルムを通した。
テンポ良く巻き上げが出来、レンジファインダー故に目測でも撮りやすく
36枚撮りのフィルムは、散歩しながら数分で撮り切ってしまうような感じだった。
このM2片手に、香港のChungking Mansions(重慶大厦)を訪ねたり
バリに行ったりした。
レンズはSummaron 35mmのF2.8にIROOAのフードが
よく似合っていたのを思い出した。
完璧な物を1台保管しておこうと
ライカでレストア済みの完全なオリジナルという品を
ドイツから取り寄せたことがあった。
その箱を開けた瞬間、何とも言えない違和感を感じた。
詳細を見て行くと、ライカのオリジナル部品には違いないのだが
年代が異なる物を組み込んで作り上げられてしまっていた。
説明どおり、それもライカのオリジナルではあった。
でもそこには、僕が求めていた何かが完全に欠落していた。
そのM2はどうにも納得出来なくて、すぐに手放してしまった。
クルマもそうだが、旧い物を手にすることは
自分の物として所有する喜びとともに
自分の生きている時間よりも長い、その物の歴史の一部を担っている
ということでもある。
大事に、次の持ち主、あるいは次の世代に引き継がれて欲しい。
さよならM2。
DP1