その時、家には私とモモしかいませんでした。
私は部屋で仕事をしていて、モモは同じく私の部屋のベッドでぐーぐーに寝ていました。
風が強くなってきたので洗濯物を移動しようと部屋を出ると、廊下の網戸の前に座って外を見ているモモがいるではありませんか。
ん?んんん?あれ?なんでモモが。いつの間に?
頭の中が「?」で埋め尽くされ、よーく見ると…
ちがう!モモじゃない!!
「じぇ~っ」
私の声に驚いた茶トラは網戸に突進。床と網戸の隙間をすごい勢いでバリバリ掘り始めました。網戸が壊れる~!開けてやろうと近づくと、さらに驚いて今度はこちらに向かって突進!
ひぃぃーーーー!(思わずよけた)
茶トラは私の部屋の前を横切って反対側の廊下の端まで走り、どんづまりからすごい勢いでまた戻ってきたので、慌てて網戸を開けるとぴょーんと飛び出ていきました。その間、1分ぐらい?
あまりの出来事にぼーーーぜんと立ちつくし、はっと気がついてモモを見に行くと…うそ、ベッドでそのまますやすや寝ています。あれ、今のは夢かまぼろしか…?
だってだって、なんであの茶トラが家の中にいるんだよ???モモが脱走しないようにあらゆる策が講じてあるのに?
まじでわけがわからなくなって、もう一度網戸の前に行ってみました。すると…なんかびしょぬれなんですけど、なに? それは…どうやら茶トラのオシッコのようです!あまりに驚いてちびっていったらしい。じぇじぇじぇ~!人んちに侵入したあげくオシッコまでする?あんびりーばぼー。
しかし、これが唯一の証拠。今起こった摩訶不思議なことをどう話してもみんな信じてくれまい。
ということで、自分を納得させるためにも母と姉が帰ってくるまで現場はそのままにしておいた。網戸のバリケードも壊れていたので、まずはモモを私の部屋に閉じ込めて、もう一度今の出来事を一から思い出し、やっぱりキツネにつままれた気持ちで…。
正直、未だに信じられないんですよね。一体、いつどこから入って来てたのか。
その後、必死に掃除をしましたがやつのオシッコ臭はキョーレツで、しかも予想した通りモモが茶トラの侵入を察知し興奮して家中あちこちにオシッコを撒き散らしてくれてので…ひどい有様です。とほほ。
「臭いで死にゃしない」とくるさんは言ってましたが、やはりシッコ臭さのダメージは大きいですよ。あらゆるもので掃除し、除菌し、消臭しましたが、どれも効果はイマイチ。
だれか~たすけて~(泣)
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