都落ち農家の備忘録

一人農家の作業や趣味の記録

予科練平和記念館

2014-01-06 13:41:10 | インポート

永遠のゼロに感化され行ってきました。阿見にある予科練平和記念館、予科練=特攻ではないですが、今までは足の向く場所がではなく、デコトラ兄ちゃん(近所でいまだに走ってますけど・・・) の威勢のいい看板程度の認識しかありませんでしたが、近くに用事もあったので一人で行ってきました。 

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外観は新しく近代的な美術館のようであり、館内は白を基調にし静けさのあまり所謂セレモニーホールのような雰囲気もあります。展示や映像が7つのテーマに分かれ紹介されていて予科練の訓練の内容はさることながら、当時の文化や戦争の悲惨さを感じることができます。

一番印象に残っているのは人間魚雷回転の生存者の証言です。「もう少し早くに回天を投入していれば戦局はちがっていた、上層部の判断が遅すぎた」と また「戦局悪化してからの無駄な作戦で死ななくてもいい仲間が死んでしまった」との生きのこりならではの複雑な心境の証言で衝撃的でした。他にもモーターボート爆弾、人間爆弾(潜水服を着て槍先に爆弾をつけ突いて起爆)とおぞましい武器の紹介がされ命を軽んじていた当時の狂気が伝わってきました。  
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静寂な館内、他の来館者も咳払いひとつしないほど真剣に展示を見入っていました。      丁寧に見て1時間半ほどでしょうか 、いろいろ考えさせられどよーんとした気持ちで記念館を跡にすると、大型バス2台から下りてくるの高齢者の団体さん 「ここはなんだ何があるんだ?」的なのりで乗り込んできました、年齢的には70歳位でしょうかそのテンションの高さにナンダカナーと思いつつ、隣にある雄翔館へ。

雄翔館 予科練戦没者の遺書、遺品を展示してありこちらは昭和43年開館と結構古いですが、展示物の内容は記念館より重いかもしれません、二十歳前後の若者が書いた遺書、手紙などこちらは命の重さを感じられるのかもしれません、他に来館者がいなければ遠慮なく涙を流していたと思います。
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雄翔館前の山本五十六元帥像

駐車場には他都県ナンバーも多く見られましたし、アウトレットが近いのでもおそらく来館者も増えていると思います。

思想の右左ではなく、こういう事実があったことは日本人として確認しておいたほうがいいかもしれませんね。

 

 


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