最上川が町にやってきた

徒然なるままに綴る

「金鳥」のマークはどうしてニワトリなのか

2018-03-19 10:37:58 | 日記

蚊取り線香や防虫剤でおなじみの「金鳥」(大日本除虫菊株式会社)の商標はニワトリです。

 

ニワトリのマークは明治43年、1910年に商標登録されてから、現在でも使われています。

 

ただ、ニワトリなのは変わらないのですが、デザインは変わっているようです。

 

ニワトリの商標が意外と少ないんだそうです

 

大日本除虫菊がニワトリを起用したのはどうしてでしょうね。

 

金鳥のニワトリは「鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」という中国のことわざに由来するそうです。

 

『史記』の「蘇秦伝(そしんでん)」にはこんな話が記されています。

 

戦国時代の遊説(ゆうぜい)家であった蘇秦は、韓の宣恵王に説いて、秦に屈服せず戦うよう勧めました。

 

「ことわざにも〝むしろ鶏口となるも牛後となるなかれ〟とありますが、今、西に向かって、拱手して秦に仕えるのは、どうして〝後牛となる〟に異なるところがございましょうぞ。そもそも大王の賢明をもって、又強国の韓の軍勢を擁しながら、しかも〝牛後〟の汚名を被るのは、臣の密かに大王のためにはずるところでございます」

 

こうして、宣恵王はその意見に従いました。

 

大きな集団の尻についているよりも、小さな集団でもその頭になるほうがいいという意味で用いられます。

 

大日本除虫菊の創業者は、「後牛とならず鶏口となる」ということを願って、ニワトリを商標にしたのです