「ぬの。」の光画馬鹿一代

デジカメ全盛の時代に、敢えて銀塩マニュアルカメラ!
時代を全速力で逆走する光画馬鹿、ここに見参!!

F3復活!

2004-10-29 23:00:15 | カメラ
本日、仕事中にフジヤカメラさんから携帯に連絡があり、修理が完了したとの事です。
当初言われていた予定よりかなり早く仕上がりました。
あまりに早くあがったので、ちょっと心配しましたが、恐らくシャッタースピードの狂いだけだったので、調整だけで済んだんでしょうね。

明後日、引き取りに行きます。
これからの新たな写真ライフを思い描くと、もういてもたってもいられません(^^)



F3入院中

2004-10-25 01:55:41 | カメラ
今日は、現像出し&プリント受取のためにビッグカメラに行ってきました。
F3入院中とはいえ、FM10は元気に稼動しており、今回現像に出した「フォルテパン」での撮影では、50mm購入以来殆ど使っていなかった付属の標準ズームも使ってみました。
やはりこのレンズの外観は、FM10に付けた時が一番バランスが良いですね。
試みにF3にも付けてみたのですが、金属カメラにプラスティックの鏡筒のレンズだと、かなり質感がアレです(^^;
ファインダーとの兼ね合いは、F3の方が上なんですけどね。

さて、現像出しついでに、いくつかカメラアクセサリーを購入してきました。

FM10に使えるアイピースキャップ(ファインダーのカバーみたいなもの)

純正ケーブルレリーズ

そして

F3用P型ファインダースクリーン

F3生産終了から4年。まだ生産されているとはいえ、ファインダーやスクリーン等も、買えるうちに買っておかないと、メーカー在庫が払拭したとたん高値になりそうです。
F2のスクリーンなんて、1万超えてますからね...

FUJI NATURA1600

2004-10-22 23:04:08 | フィルム
超高感度フィルムははじめて使いましたが、いままでと逆の意味で苦労しました。
とにかく絞り切れない!
日陰に入ればなんとかなるのですが、日中屋外で日向だと、シャッタースピードを最高速の1/2000秒にして、F16(Ai50mm F1.4sの最小絞り値)まで絞ってもまだ一段以上オーバーになります。
しかしながら、標準50mm使用で、曇りの日に最小絞りでも1/250秒位、夜間でもF2.8位までなら1/60位のシャッタースピードが稼げるというのは、かなり有難いものです。

肝心の画質ですが、及第点といったところでしょうか。ISO1600の超高感度フィルムである以上、ある程度の粒状性は覚悟していたのですが、ISO1600にしては粒状感はかなり抑えられているようで、かなり「見られる」画質だと思います。
さすがに大伸ばしはキツいでしょうが、L版プリントで見る分にはなんの問題もないかと。そもそもこんな超高感度フィルムを、伸ばし前提で使う事なんてないでしょうしね。
発色も俺好みです。
空の青がちゃんと青く写るというのが、俺にとっての「良いカラーネガ」の基準なのですが、しっかり青く写ってますね(^^)
そしてネガのよさであるラチチュードの広さも光ってます。別な一枚で、夜の神田川を写したものがあるのですが、シャドー部もつぶれることなくしっかり写っています。

さすがに常用とまではいきませんが、いざという時に手を伸ばす一本になりそうです。

ところでこのNATURAは、フジフィルムの「NP(ナチュラルフォト)システム」というコンセプトを背負った製品で、NATURAブランドとして銀塩コンパクトカメラの「NATURA S」というカメラも存在します。
ナチュラルフォトというのは、『フラッシュを使わず、その場の雰囲気を壊さない自然な写真を』というコンセプトらしいです。俺的には、結構支持したいコンセプトですね。
スピードライト(フラッシュ)を使ってこそ得られる表現ももちろんありますし、「フラッシュ=自然な写真を妨げる悪者」って訳じゃないです。しかし、人物+風景(特に夜景や夕景等)というシチュエーションで、そんなに写真に詳しくない人なら、「あ、暗いからフラッシュ焚かなきゃ」と思ってしまうと思うんですよ。

で、仕上がってきた写真に落胆する。

世の中の大半の人は、写真表現を突き詰めて撮影する訳じゃないです。つか、そんなの少数派も少数派です。
そういう人達だって、今、目の前にある素敵な光景を、あるがままに残したいという欲求はあるはずなんです。
「じゃあ覚えろよ」ってのは、写真を趣味(あるいは仕事)にしてる人間の傲慢です。
技術を研鑽し、自分の表現を突き詰めていくのは結構です。しかし、それを他人に押し付けてはいけない。
もっと手軽に、もっと気軽に、思った通り(でなくてもそれに近い)写真が撮れたっていいはずです。そうできる技術をもつメーカーが存在するならば、それは作られて然るべきものな筈です。

フジがNPシステムを発表したのが、今年の6月。
デジタル優勢の今、フィルム屋としてできることは何かの、フジの一つの答えなのかも知れません。

デジタル優勢の今、F6の発表に踏み切ったニコンも素敵ですが、自社でデジカメも作りつつ、フィルム屋としてのあり方も忘れないフジも、ちょっとカッコイイな、と感じました(^^)

Nikon F3 HP+FUJI SensiaⅢ

2004-10-21 20:32:13 | フィルム
本日、F3を修理に出してきました。
上がりは3~4週間後という事で、ちょっとかかるようです。
実は来月の8日に、友人のライブの撮影を頼まれていて、そこでF3が大活躍する予定だったのですが、最長で見積もるとちょっと間に合いそうもないですね...

F3を購入した日に早速通したフィルムが、このSensiaⅢでした。
露出を見るなら、やはりリバーサルですからね。
ニコンプラザで言われたように、やはり若干アンダー気味に撮れているようです。
撮れてはいますが、適正よりやや暗めな印象です。このフィルムはカメラの調子を見るためあえて露出をイジらず、すべて出た目の適正値で撮ったのですが、逆光等、特にアンダー要素となり得ないような被写体を選んだにもかかわらず、全体にアンダー気味という事は、やはりそういう事なのでしょう。

Sensiaは、なんというか、「ネガみたいな」リバーサルですね。以前「SINBI200」の時もそんなインプレをしたような気がしますが、なんというか、柔らかいんですね。実際、フジの方でも階調の柔らかさを売りにしているようです。

最近の「ぬの。」の傾向として、銀塩カメラを使い始めた当初の『リバーサル>カラーネガ』神話が崩壊しつつあります。
その原因は、フィルムスキャナの導入なのですが、要は俺は、カラーネガを使うのが嫌なのではなく、カラーネガフィルムをプリントに出して「意図しない形に補正される」のが嫌なんですよ。
例えば空が大きく入るような構図で、-1段露出をアンダーに振って一枚撮ったとします。
その意図は、当然「空を青く見せる為」な訳ですが、その意図を、かならずしもDPE店のプリンターが汲んではくれないのです。
で、結局リバーサルを使うという...
しかしながら、フィルムスキャナですと、無補正の状態でのスキャニングが可能です。実際、俺のDiMAGE Scan DualⅣは、スキャン時のAFと粒状性軽減以外の事前設定は、全く行わない設定にしてあります。
補正が必要な場合は、そこからPhotoshopで補正していきます。
この場合だと、カラーネガでもある程度は(リバーサル程ではないですが)撮影時の意図が反映されるのです。
しかし、良く撮れた一枚は、やはりプリントして楽しみたいところです。
どうしたものでしょうね(^^;)

ILFORD DELTA 400

2004-10-17 21:56:02 | フィルム
今日は新宿のニコンプラザに行ってきました。
F3の点検をしてもらったのですが、スローが遅いのではなく、高速側のシャッターが速すぎるようで、約一段狂っているとの事。
1/2000秒が1/4000秒になっているという訳です。
購入したフジヤカメラに問い合わせたところ、保障内という事で、「保証書と一緒にお持ちください」との了承を頂きました。
生産終了した製品に関しても手ぬかりのないアフターサービス。ニコンという会社の本気度が、よく判りました。
点検を待つ間にも、続々とカメラが持ち込まれていきます。

FM2/T
F5
FE
F2フォトミック
D1X
CoolPix

新旧/銀塩・デジタルを問わず、それぞれに想いがこもった一台なんでしょうね...
さらに、今日はF6をはじめて触ってきました!!
なんというか、「今度のF一桁は繊細だな」と感じました。
もちろん「Fの系譜」である以上、普及機とは比べ物にならない耐久性と信頼性があるのでしょうが、前作、F5の、見るからにスパルタンな風貌と比べると、ぐっと親しみやすい印象です。
でも、実際にファインダーを覗き、シャッターを押してみると、F6が本当に「Fの系譜」に名を連ねるに相応しい存在である事がわかります。
デジタル一眼からのフィードバック技術であるi-TTL調光や、驚愕の11点のフォーカスエリアは、「ここまできたか...」と思わせるものがあります。

さて、ILFORDです。
買ってから随分経ってしまい、さらにこのところ公私共に多忙を極めていたり、ダメ押しに台風だったりしてなかなか撮れなかったのですが、どうにか現像があがってきました。
...なんというか、ネガをスキャンしただけで判別するのはどうかと思いますが、こりゃたまりませんな!!
紙焼きすればさらに顕著に現れるんでしょうが、「しっとり」という感じ。普段使ってるトライXは、コントラストが高い感じで、「ハッキリ・シャッキリ」な感じが結構好きではあったんですが、トライXは、ノイズや粒状性込みで「味」って感じのフィルムで、キレイというより「カッコイイ」雰囲気の絵作りになるんですが、ILFORDは、モノクロで初めて「キレイ」と思ったフィルムですね。
人物なんか最高かもです。
ラインナップの中に、ISO50の低感度のものがあるのですが、噂ではそちらは粒状性が限りなくゼロに近いとか...
三脚使用前提になるでしょうが、それ使ってポートレートとか撮ってみた日にゃ、いー雰囲気が出そうです。
フィルムスキャナを購入して以来、プリントはせずに常に現像のみでDPEに出しているのですが、今回は何枚か見繕ってプリントしてみようかと思います。
銀塩は、やはりプリントしてこそ真価を発揮するものですからね。
デジタルデータだけで扱うには、ちょっと勿体無い気がするフィルムです。

最初で最後のF一桁 ~Nikon F3 その2~

2004-10-16 00:22:03 | カメラ
F3は、いくつかの「はじめて」といくつかの「最後」を併せ持つカメラです。


イタリアの工業デザイナー、ジョルジュエット・ジウジアーロが『はじめて』デザインしたカメラ

であり

ニコンが『はじめて』電子制御のシャッターを採用したフラグシップ機

であり

『はじめて』ボディー測光を組み込んだニコンカメラ

です。そして

『最後の』ニコンMFフラグシップ機

であり

『最後の』ニコン横走りフォーカルプレーンシャッター機

です。



昨日購入してから、既に2本のフィルムを通しました。露出計とシャッタースピードの調子を見るために、絞り優先AEとマニュアルの両方で撮影をしてみました。
まだ現像に出していないのでどうともいえませんが、俺の感覚的には、AE機能は正常に作動しているように感じます。
スロー側が若干遅いような気がするので、近いうちにニコンプラザに持ち込んで点検してもらおうかと考えています。

しかしとにかくフィーリングが素晴らしい...
程よい重さと抜群のホールディング感を持つボディーは、「画角=シャッタースピード」より半絞り位のスローシャッターでも手ブレさせないような安心感と安定感がありますし、明るくてピント合わせのしやすい、視野率100%のファインダー、シャッターチャンス優先でのAE、とことん拘る事ができるマニュアル&露出補正ダイアルによる撮影も可能で、オーソドックスな中央部重点測光ながら、中央部重点度80%という、スポット測光に近い測光方式も、撮りたいものに対してシビアに露出を測る事ができ、GXでスポットを多用する俺にとっては、有難い事このうえない測光方式であったり(実はF2かF3かで揺れていた俺がF3に行った決定打がこれでした)します。

面白いもので、F3を使っていると、FM10の良さも判ってくるものです。

あの小さくて軽いボディーに1/2000秒~Bまでのシャッターを内臓し、シンクロは、FM3Aには一歩譲るものの1/120秒と、F3よりも上です。
コンパクトながらホールディング感が良く、軽いけれどアルミダイキャストを使った堅牢なボディー。
最大の欠点と言っていたファインダーも、明るさはともかくF3より俄然倍率が高く、マニュアルカメラに馴れていないユーザーには、かえってピント合わせが容易に思えます。
露出表示もシンプルで見易く、真っ暗な場所では全く見えなくなってしまうF3のデジタル液晶表示よりも、扱いやすさを感じます。


どちらも、本当に良いカメラです。
大切に使い続けていきたいと思います。


NikonF3HP

2004-10-14 23:03:43 | カメラ
ついにというか、早くもというか、購入しました。
ニコン最後のプロ仕様MF一眼レフカメラ、ニコンF3(ハイアイポイント)です。
F一桁は、どれかはいつか買おうと思っていましたが、当初の最有力候補は機械式のF2でした。
機械式横走りフォーカルプレーンシャッターのF2ならば、電子制御の部品(フォトミックファインダーを除く)がなく、実質上俺が死ぬまで使える可能性が高いと考えての事です。
しかしながら、中古店でF2を触らせてもらったり、現行機のFM3A等を手にとってみたりして、どうしても迷うところがあったのです。それが「ホールディングのしづらさ」と「シャッター」でした。
俺がFM10で最も評価しているのが、そのホールディングのしやすさです。手にしっくりとなじむあの形と絶妙な小ささは、俺の小さな手にはこのうえなく合っているのです。
そしてシャッター。F2は完全な機械式ですが、FM3Aは機械式と電子制御のハイブリッドシャッターです。AE機能搭載のMFカメラという意味ではF3の子孫とも言える存在ですし、最高速1/4000秒のシャッタースピードや、1/250秒でのシンクロなど、スペック的にはF3より上です。しかしながら、「絞り優先AEがあるなら、むしろ全域電子制御の方がいさぎよいのでは?」と、俺のあまのじゃく心が出てしまうんですよね...
結局、


製造終了が2000年で、まだ4年しか経っていない。

F一桁に関しては、ニコンはパーツ保有を10年行うと確約している。

FM10が電子制御の一切ない、機械式フルマニュアルなら、電子制御のものを持っていてもいいのでは?

でもAF機は嫌。


という理由で、F3が急浮上してきた訳です。
中野のフジヤカメラさんのHPで3万円台後半のものを発見し、お店に見に行ったのですが、店員さんにいろいろとアドバイスを頂き、実際に自分でもいくつかの候補の中から点検をしてみた上で、もう少し状態の良い52500円の並品を購入しました。
家電量販店で新品のF5をイジったのと、中古屋さんでF2フォトミックを触らせてもらった以外ではニコンのF一桁を触った事がないのですが、F3は、F5程重くなく、F2よりも良好なホールディング感があります。
そして、なんとなく肩の力が程よく抜けた「優しさ」のようなものを感じます。
20年の長きに渡って生産せれてきた超ロングセラーであるF3は、やはりF一桁として報道の現場でプロの過酷な使用に耐えてきたものであり、タフな実用機であるはずなのですが、実際に手にして、50mmを付けてファインダーを覗き、ピントを合わせ、シャッターを切って感じたのは、そういう「懐の深さ」のようなものでした。
明るく、眼鏡をかけていてもケラレなく見る事ができるHPファインダーは、F一桁の証である視野率100%です。驚いたのが巻き上げレバー。「フラグシップ機」というイメージから想像していたものとは全く違う、ソフトで軽い巻上げ感。電子シャッターのソフトなレリーズ感、手に心地よい、ほどよい重量感...
「写真は機材じゃない」という言葉を撤回するつもりは毛頭ありませんが、「良いものを使う心地よさ」というのを、とても感じました。

しかしまぁ、全部が全部大満足という訳でもないんですよね(^^;)。
他の写真系のHP等で散々言われ尽くしている事ですが、露出補正ダイアルが、もうこの上なく使いにくい! ボタン(これがまた固い!)を押しながらじゃないと回せないようになっていて、目盛りにクリック感がないものだから、目視しながら回さないと、うまく補正量をあわせられない。
折角ついているのだからリバーサル撮影等で有効活用したいところなのですが、慣れるしかないようです。
それからAEロックボタンがまた微妙な位置に付いていてちょっと押しづらい...
でも、FM3Aの軍艦部裏側という『どないせぇっちゅーねん』な位置よりはかなりマシです。
右手薬指でホールドしながら押すか、左手薬指でレンズをつまみながら押すかのどちらかですね。

近況。

2004-10-07 21:48:27 | その他
約一週間以上更新せずに何をしていたかというと、これをやっておりました。
俺こと「ぬの。」は、ゲーム好きなのですが、このところちょっと遠ざかっていたため、久々に購入。プレイをしております。
王道的シナリオに王道的キャラクター。それがとても心地よい感動を与えてくれます。
大人やってると、間違ってても頷かなきゃならなかったり、自分の意に染まない事でも為さなければならない事が多々あり、そうしていく中でどんどん心に不純物が溜まっていってしまう訳です。そういう時、人それぞれのリフレッシュの方法があるのでしょうが、俺はこういう物語世界に没頭します。本であったりアニメであったりゲームであったりいろいろですが、より熱い物語を求めますね。
写真の方は、撮っているものの、最近どうも天候が不安定だったり、撮ってはみたものの満足のいくものでなかったりで、ズルズルと今日まで来てしまいました。
今日の写真は撮りためておいたものの一枚だったりします(^^;
さて、今回あらたにリンクを追加いたしました。俺の友人の「たましょく」君の「たましょく的な趣味雑多」と、同じく友人の「さち」さんの「AQUA」というページです。