「ぬの。」の光画馬鹿一代

デジカメ全盛の時代に、敢えて銀塩マニュアルカメラ!
時代を全速力で逆走する光画馬鹿、ここに見参!!

良いお年を!

2006-12-31 10:37:18 | その他
今年も残すところあと数時間。

「ぬの。」的には今年は激動の一年でした。

来年は、更に激動しまくりそうな予感です。

関係各位の皆様、ならびに「光画馬鹿一代」にお越しくださったすべての皆様、この一年、本当にありがとうございました。

来年も、是非是非よろしくお願いいたします。

良いお年を!!

アサカメ一月号。

2006-12-19 23:26:53 | カメラ
毎年、岩合光昭さんのネコ写真カレンダー目当てで、1月号だけは欠かさずアサカメを買うのですが、今回はどうしたもんか、


ニコンMF党員に告ぐ
ニコンF3を入手せよ!

なんて特集が...

こないだ郷秋さんのトコでF5の値落ちが話題になってたけど、我が愛機F3は、F一桁機の中で、F4と最安争いをしてるような状態で、不遇っぷりがかなり深刻です。
3万チョイで並品買えちゃうんだもんなぁ...

シャッターが電子制御だから、もーのすごく長い目で見たら、M型ライカや初代Fみたく、フィルムがある限り使い続けられる、ってほど長生きはしないだろうけど、とはいえアマチュアの使用頻度なら、あと数十年くらい、平気で使ってけるんじゃね?
クセの強い露出計と、便利なはずなのに使い勝手が最悪で、かえって不便っぽくなってる露出補正ダイアルやAEロックボタンやイルミネーターと、巻き戻しクランクに付いてる裏蓋ロックがウザい事を除けば(←って、こんだけ欠点並べといてなんだが)、良いカメラだと思うがなぁ...

M6とズミクロンを手に入れた今でも、本当の本気の時は、必ずと言っていいほどF3とAi50mm F1.4の組み合わせです。


遂にこの時が...

2006-12-19 01:50:27 | フィルム
きちまったようです。

コダクローム64フィルム販売終了のお知らせ


販売は、2007年3月末頃終了予定。在庫がなくなり次第販売終了とのこと。

現像は2007年12月20日まで、国内で現像を受付けてくれて、それ以降(国内販売分で有効期限内)は、米国カンサス州の現像屋に回すらしい。


遂に外式リバーサルが、その歴史に幕を降ろすようです。

................はぁ(-_-;)

「ぬの。」のメリケン道中記EX その5

2006-12-12 07:49:50 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
こちらでは、米国人の叔父と日本人の叔母の夫婦の家に厄介になっている。
母親の妹と同居して、朝食は日本食を食べているにも関わらず、それでもなお、カルチャーギャップを感じるところがある。
こちらに来て思うのは、西洋人はやはり大食だという事。
あるいはアジアンが小食なのかも知れないが、しかし俺の友人がインドネシアで2ヶ月ばかり暮らして帰ってきた時に、

「インドネシアの人間はホントに食わないよ。日本人は食い過ぎ」

と言っていたので、「アジア人」と言っても、国によって違うんだろけど。
滞在中、夕食を採る事がほとんどなかった。体調が良くなかったのもあるが、一食の量が、普段食べるより明らかに多いし、その上歩く機会がほとんどないものだから、摂取したものがなかなか消化されない。全然お腹が空かないままに、「お昼どうする?」と訊かれ、また食べる。さすがに帰って更に夕飯を食べられる余裕はなく、仕方なく辞退する。という繰り返しである。
あまりに食わない(彼等の感覚では)ので、遠慮してると思われているようで、色々と勧めてはくれるのだが、厚意は有り難いのだが本当に食べられないのだ(*_*)
逆に考えるとこの「超・省エネ型」の体って、非常時の生存確率は格段に良いかもね。

あとユニットバス。つか、バスタブ型の風呂。
あれは日本人のメンタリティにすこぶる合わないね!
体を洗う場所と湯に浸かる場所が同じってのが…(-_-;)
この家の場合、一室の広さがかなり広いから、トイレが同室にある事はそんなに違和感を感じないけど...
日本のマンションのユニットバスは、バブル期の人達の幼い欧米志向につけ込んで、狭い敷地内で有効に部屋割りをしたかった当時の建築会社が、パッと見のオサレ感とパッケージングのしやすさの「一石二鳥」を狙ったもんじゃないかな?と、ちょっと思う。この位の広さ(約6畳程)は最低限とれないと、湿気こもるし臭いもこもるし、トイレも風呂も、快適に使えないよ。
ただでさえ多湿な日本では、やはりトイレと風呂は別にした方がいいと思う。浴室乾燥機付けるにしても。

あと、アメリカのみならず欧米の普遍的文化である「チップ」ってシステム。

なんだ、あれ?

曰わく「ウェイターやウェイトレスはサラリーが少なく、チップの方が重要な収入源である」ってんだけどさ、日本のウェイター・ウェイトレスだって、そんなにもらってる訳じゃないよね!
つか、チップの相場が支払額の15%ってのも、どうよ?
つか、レストランで何人かでメシ食って10000円だったら、それに上乗せで1300円位出さなきゃなんないワケよ!!さらにTAXもかかるワケよ!!
どんな重税よ!

一度入ったチャイニーズレストランで、ウェイターのサービスがあまりに悪くて、叔父は10%しか払わなかったんだけど、やっこさんってば、あっきらかに不満顔。
ありえねー!
つか、計算苦手なヲイラにゃ、メシ喰うたんびにチマチマ計算しなきゃならんなんて、それだけでストレス(*_*)。

あと、アメリカ人、人の話聞かなすぎ!サンドイッチの具のオーダー間違うなんてまだマシな方で、レストランなんかでも、喰った覚えのない料理がレシートに載ってるなんざ日常茶飯事。
こういう国に住んでたら、抜け目なくなるわな。でも世界的に見たらまだマシな方なんだろね。インドとか、いろんな意味でスゴいらしいし、エジプトあたりではお店での価格交渉は「するのが礼儀」くらいの勢いで、言い値で買ってく日本人は、かなり奇異な存在らしいし…

いろいろ文句たれたけど、この国の連中にもいいところがある。
とにかく人とコミュニケートするんだよね。
通りすがりの、まるっきりの赤の他人に、普っ通ーに話し掛ける。
道で、マーケットで、レストランで、街中で…

「Hi ! How are you」

が飛び交ってる。
更に相手が自分の贔屓のフットボールチームのTシャツなんて着てたり、したら、もう話す話す!
お前ら友達ですか?って勢いで話しまくる!
日本で同じ事やったら、多分、かーなり変な目で見られるだろうし、悲しい事に、日本人(俺も含む)は、フレンドリーに話し掛けてくる人間には、一も二もなくまず警戒心を抱く。あるいは女性なら「ナンパ」って可能性もあるかもだが、大概頭に浮かぶのは「キャッチセールス」か「宗教勧誘」か「怪しい慈善事業団体の募金」とかだと思う。
貧しいよね、なんだか…(;_;)
日本人だって、昔からそんなだった訳でもあるまいに…
アメリカべったりの日本の政治家も、大東亜戦争に負けて60年以上経つのに、まだアメリカに変なコンプレックス持って真似し続ける日本人も、つーかぶっちゃけ「アメリカ的」な価値観自体、実のところ大嫌いな俺だが、この一点だけは、日本人が進んで真似すべきメリケン人の美徳だと思う。
凶悪犯罪が山ほど起きてんのは、アメリカも日本も一緒。アメリカは「開拓(と白色人種は言い切るが、要は侵略だよな…)時代」から脈々と、とにかく抜け目なく生きないと命に関わるレベルで生きてきてて、日常生活でのセキュリティー意識も、日本人以上。にも関わらず、人と人とのなんでもない繋がりやふれあいを、すごく大事にする。
この違いはなんなんだろう?
ちっと考えてみたが、多分「余裕」なんじゃないかと思う。欧米人は、そんな風に他者とコミュニケートする「余裕」を、常に心の中に用意してあるんじゃないだろうか?
日本人がうっかり他の事に使っちゃってる、心の中に、本来空いていなければならない隙間を、連中はちゃんと守ってきてたというか、こんな気疲れしそうな世の中の潤滑油にしてきたんじゃなかろうか?
変な話、声を掛け合うって、お互いに「見たからな」って確認するんで、防犯にもなるしね。



「ぬの。」のメリケン道中記EX その4

2006-12-10 19:03:23 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
ウォーホル美術館のミュージアムショップで、「FRESH FRUiTS」って写真集?みたいのを買ったのな。
内容的には、いわゆる「裏原宿」系の子達を撮ったものなんだけど、日本は欧米のトレンドを血眼で追っかけてるけど、何気に向こうさんも日本が気になるご様子。そんな感じが面白くて買ったんだけどもさ、まぁ高級アパレルとかは、日本人は世界一の上得意だから、当たり前っちゃ当たり前だが。
個人的には、10代~20代前半位の子が普っ通ーにヴィトンとか持ってる感覚って、かなり異様だとは思うけどね。
まぁオイラもオメガだライカだと散財してるけどさ(^^;)
でも少なくとも、20代の頃には「まだ早いかな」と思ってたよ。経済的には、今より稼いでた時期があったにも関わらずね。
まぁそこいらの価値観は人それぞれだから、おいちゃんが四の五の言うような事じゃないけど。
あっと、話逸れたが、その写真集が裏原宿系の子達を撮った写真集って話ね。
まあ、おいちゃんはあの感覚はどうしても理解できないんだが、中にはイイ感じのルーズさで、本当にオシャレな子もいたり、普遍的なパンクスな子もいたりするんだけど、大体は「いわゆる」裏原宿系な、ああいったノリの人達なのな。
ちっと聞いてみたいんだけど、アレを見て「オサレ」と感じないのは、おいちゃんが歳とったから?確かにアヴァンギャルドだし目立ちはするけど、色使いとかもポップで鮮烈ではあるけど、もっそい個性的なはずなのに、もっそい没個性に見えるのは俺だけ?一般的にオサレに目覚め始めるのって、大体中学~高校(女の子はもっと早いのかもしれんが)位で、しかもその頃って、友達の間での「イン/アウト」の流れがかなり早くて、そんなに金なんてない時期なのに、身内のトレンドに遅れまいと、必死こいて服を探してた思い出がある。
制服着る学校ならまだ良かったんだけど、都立で、都内でも一・二を争うおバカさん高校だったもんだから、当時だとオサレ系渋カジに走るか、「短ラン・ボンタン」のビーバップな感じで行くか、どちらにも属さず我が道を行くかしかなくて、結局思春期なんてのは、「モテたい・ヤりたい」な時期なのよね。ビーバップな属性は全くなく、我が道を行ける度胸も諦め(モテへの)もつかなかった俺は、当然のように当時の「渋カジ」の流れに乗ろうとする訳なんだが、なにせ俺ってば、

金ない
背がない
度胸がない

の「オサレ3無い運動」を、自分の希望は完全無視で施行されちゃってて、そもそも金がないからワードローブを揃えられない・どうにか手に入れてもタッパがないから似合わない・ファッション誌に載ってるようなお店には、イマイチ気後れして行けない、という、ヘレンケラーばりの三重苦を背負ってた。
そんでもね、限られた中で随分頑張ってたと思うよ。そんな時代を経た結果、働き始めると反動で、「被服費月10万」なんて時代に突入するも、情報不足で、安物買いの銭失いならぬ「高物買いの銭失い」で、金はかかってんのに常にイマイチという、高校時代以上の暗黒時代を経験してきたりした。で、今になってやっと時代に救われた。国内ブランド(ドメブラとか言いたくない、なんとなく)でも小さく作ってくれるメーカーなりレーベルなりがちょぼちょぼ出てきたし、去年あたりからの「スリム&ショート」な流れは、ちびっ子の俺には大歓迎な流れだった。
…まぁそろそろ反動でルーズなのがまた来てるみたいだけどさ(-_-;)
何より有り難いのはインターネットだよね。昔は雑誌か、自分の脚で探すしかなかった情報が、簡単に手に入る。
今お気に入りのスカルジーンズやhiromichiやグラニフも、最初はネットで知ったんだもんなぁ…
あとは、やっぱりユニクロの功績はデカい。
あれだけ多彩な色・柄・形のアイテムが、あんなに低価格で手に入れられるなんて、夢のようだよ!縫製もしっかりしてるし、オサレ入門に、一万円でボトムとアウターとインナー数種類買ってコーディネートのお勉強なんてことができちゃうんだから、今の子達はかーなり恵まれてると思う。
まぁ、「カブりまくる」って最大の欠点はあるけどね(^^;)
でもボトムとか、ベーシックなニット類なんかは、おかしなワンポイントがついてたりしないから、言わなきゃわかんないし、おいちゃんもこんな文章書いてまつが、実はワードローブの半分位はユニクロでつ。
この歳になると、短いタームでの「イン/アウト」なんて追っかけてらんない(つか、むしろ血眼で追っかけてたら恥ずかしい)し、価値観変わってきたから、あまり服に金かける気にならないし、傍目に見て「それはマズいだろ…」ってレベルじゃなけりゃいいです。
最低限、一緒に歩く人が恥ずかしくないレベル。
そこさえ外してなけりゃ、OKなんじゃないかと。
そこで裏原宿系に話が戻る訳ですが、ぶっちゃけあの写真集にも、スッゲー可愛い子とかも写ってたりするんですが、仮にお知り合いになったとして、ちょっと一緒に歩く度胸は出そうにないおいちゃんは、やっぱりもう歳なのかしら…
なんてな事をつらつら考えるピッツバーグ7日目の早朝4時。
あー…咳が出る…

つか、寝ろよ…(-_-;)



あがりあましたー。~リコフレ カラー分~

2006-12-10 18:33:12 | カメラ
こないだたまちゃんと行った撮影の時のリコーフレックスでのカラー撮影分です。
フィルムはリアラを使ったんですが、この時期だと、それなりに絞っておけば、ISO400でもいけるかなぁ、と。
やっぱね、シャッタースピードが辛いっスわ!
ちょっと暗いと、どーしても手ブレちゃう。
なるべく最高速の1/100秒で打てればそれも緩和されるだろうし、ちょっと次は400で行こうかと。


たまが寄り気味に撮ってたこの建物、俺はちょっと離れていってみました。



ぬこ~♪
つか、ホコリがウザい...
F3200のゴミ問題は、最近の「ぬの。」の憂鬱なものの一つです。




あえて逆光。
こういうゴーストが出るんだぁ...


というワケで、発色もなかなかよろしいようです♪



「ぬの。」のメリケン道中記EX その3

2006-12-10 07:59:58 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
三つ目は、俺の人生におけるプライオリティだ。
生きる上で、何を一番重要とするのか、だね。
こちらに来る直前まで、多少不便でも郊外の地価の安いところに一戸建てを建てる方が良いかと思っていたが、自分という人間が、どうしても街と切り離せない人間だと気付いてしまった今、軌道修正を余儀なくされている。
更に、広い家とか、ラグジュアリーな家具などは、自分には全く必要のないモノだと、実際にそれらに囲まれて暮らしてみて分かった。
都市部で、必要最低限の広さの部屋で、必要最低限のモノだけで暮らし、その他の余剰は、蓄えるにせよ、使うにせよ、人生そのものを楽しむ為に使う生き方が、少なくとも俺には合った生き方なのだと思う。
そういう意味では、今の東京での生活は、理想に近い生活なのかもしれない。
結局、自分という人間にとって重要なのは、多分、「自由である」というその一点に尽きるのだ。自由自由とあまり言うと、尾崎豊みたいでイヤだが、要はそれが、モノであれカネであれ家であれ財産であれ、それが自分に制約を課すものであるならば、どんなに世間が「価値がある」というものでも、俺は要らない、という事だ。
うっかりローン組んで家など買ってしまったら、おいそれと引っ越す訳にもいかないし、高い家賃が必要な生活では、職業の選択が規制(収入のため)されてしまう。場所が都市部でなければ、休日の朝起きて、ふらりと外に出てとりあえず電車に乗り、気分次第で降りる駅を選ぶような気まぐれな過ごし方も、望むべくもない。
生活の単位はあくまでシンプルに留め、その時々で気の向くままに楽しむ方が、人生において、より多くの実りを手にできるのではないだろうか?
例えば家なら、自分の家を広く、しかも常に快適かつ自分好みにし続けるのには限界があるが、日常を極限までシンプルに抑えれば、その分支出も減るし、そこで浮いたお金を使って、シンプルな日常に飽きたら、たまにラグジュアリーなホテルに泊まるなり、旅行をするなりすれば、わずかな(どんな高級ホテルも、一戸建てのリフォーム代程には金はかかるまい)お金で最大級の満足が得られるし、何より、自分が労する事なく、好きな場所で好きなように生活する事ができる。人間は順応してしまう生き物だから、どんな豪華な生活も数日で「日常」になってしまう。それを維持し、より上を模索できる財力があるなら良いが、そうでないなら、シンプルな「日常」と、楽しみの為の「非日常」でメリハリをつける方が、より面白く生きられはしまいか?
「シンプルな日常」という言葉に抵抗がある向きもあるかも知れないが、「シンプル」というのは、何もない、貧しい生活の事ではない。必要最低限の「本当に良いもの」だけで暮らす生活を指す言葉だ。
更に、再度申し上げるが、これはあくまで「俺にとって理想と思われる」やり方であって、他の方々の意見とは相違があって当然である。
持ち家を持つ人、郊外に住む人達を揶揄する意図もない。
幸福の形なんて、それこそ人それぞれなんだから。




ご近所冒険隊。~Leica M6+Summar 5cm F2~

2006-12-10 00:45:54 | レンズ
M6をお供にお散歩。
ウチから、普段歩かない、歩いたことのない道を選んで歩くと、近所なのに、まるで別の町を歩いているかのようだ。

レンズはズマール。
のんびりした午後や、夏の昼下がりなんてぇのを、ちょいオーバー目に撮ると、白日夢のような写りをする。





















「ぬの。」のメリケン道中記EX その2

2006-12-08 23:16:15 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
二つ目は、自分が良い意味でも悪い意味でも、骨の随まで日本人だという事。
例えば食べ物一つとっても、アメリカンフードは、予想していたより格段に美味しかったが、普段薄味な食事に慣れている俺には、少々味付けが濃く、また量が多すぎた。
旅先で何日か食べるのなら美味しく頂けるだろうが、1ヶ月・2ヶ月のタームで食べ続けるのは難しいかもしれない。

もう一つは、これは日本人というよりアジアンとして、という事になるが、やはり北米の、しかもアップタウンでは、アジア人はかなり珍しいらしく、マーケットでもレストランでも、物珍しげな視線を何度も感じた。
基本的に富裕層の白人が住むような場所なので、自然、白人の比率が高く、次いで黒人が、大体7対2の割合で、残り1割にその他の人種が含まれるという比率の街なので、致し方ないのではあるが、初めて「外国人」の立場になって、その国の中でマイノリティとして存在していると、ただ自国で頭の中だけで想像していたより多くの「想像だにしなかった事」に遭遇する。
舞台をそのまま日本に置き換えれば、きっと日本の外国人達も、同じような感覚を感じるんだろうな、と思う。都市部や、出稼ぎ労働者の多い地区はともかくね。ただ、日本人は欧米人に変なコンプレックスを持ってるところがあるから、多分そういう居心地の悪さみたいなものをより感じてるのは、白人・黒人以外で、日本人と見た目が違う東南アジアの人達や、ラテンアメリカの人達なのかもしれない。
実際にコミュニケートしてからまで含めると、中国・南北朝鮮等の、同じ顔立ちの極東アジアの人達もそうだろう。
俺自身に強いアジア志向があるから、公平な目線ではないかもしれないが…


「ぬの。」のメリケン道中記EX その1

2006-12-07 22:25:46 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
この旅で考えた事がいくつかある。
一つ目は、適度な手狭さや適度な不便さ、適度なプライバシーの欠如は、円満な人間関係を生む良い要因になり得るのではないか?という事。
叔母夫婦の家は、とても良い家だ。経済的成功を収め、幸福にリタイアし、郊外の高級住宅地に住む。
アメリカンドリームをそのまま体現していると言っていいだろう。
しかし、2バスルーム&2ベッドルームという彼等の家は、その気になれば一日中、いや、何週間も何ヶ月も顔を合わせずにに暮らしてしまえる。
実際、滞在中自宅では殆ど自室で過ごしていたが、何度か叔父とニアミスしたり、叔母が向こうからコンタクトしてきたりした以外、ほぼ完璧と言っていい程にプライバシーは保たれた。
おかげで俺は、外出と食事以外の時間を、東京の生活ではなかなかとれない読書の時間やたっぷりの睡眠、この文章を含むアメリカ滞在記に費やす事ができた、しかし反面、叔父叔母夫婦とのコミュニケーションは、殆ど図られず、俺の英語力も、アメリカ人である叔父との心理的距離も、全くといっていいほど進歩させる事ができなかった。
恥を忍んで言ってしまうが、東京の俺の自宅は、2DKの間取りに大の大人が3人暮らしている。
かなり狭い中での生活だが、以前の家はもっと狭く、互いの部屋に間仕切りすらなかった。今の家は、部屋同士が離れてこそいるが、ドアは開け放たれている事が多く、互いが、嫌でも顔を合わせざるを得ない作りになっている。
全てがそのせいとは言わないが、我が家は家族同士の繋がりが、かなり密接である。
フランスなどは更に、完全な個人主義の国らしいが、家族関係というのはどうなっているのだろうか…
どちらが良いとか、どちらが正しいとか言うつもりはないし、言えるものでもないが、ただ、やはり大きく「違う」と感じる。そう言って良ければ、我が家は多分にアジア的だと思うし、叔父宅は欧米的だと思う。
シャイで感情表現が苦手な人間が多い日本人には、少々不便で手狭でも、お互い顔を合わせざるを得ない状況がより沢山あった方が、互いの信頼関係を築く為の時間が少なくて済むのではないだろうかと感じるのは俺だけだろうか?
昨今、日本の建築では、完全に間仕切りをしてしまわない開放感を売りにしたデザインが、一つの流れになっている。
これは、戦後より今までアメリカを執拗に模倣し続けてきた日本が、ここへきてアジア的家族観を見直し始めたという事だろうか?
更に、これはあまりに拡大解釈であるかもしれないが、昨今の嫌韓・嫌中の流れや、日本近代史を語る上で、常について回った自虐的歴史観を見直そうという動き、政治に目をむければ、小泉純一郎→安部晋三といった、右派の首相の支持率の高さ(日本の保守は「親米」が前提であるが)等、もしかしたら日本は、戦後60年を経て、やっとアメリカから精神的にも乳離れできたのかも知れない。




「ぬの。」のメリケン道中記~帰国日~

2006-12-06 22:36:42 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
メリケン牛食後、帰宅してすぐ眠りにつく。
文字通り牛になる行動だが、朝からの行動を考えれば仕方あんめぇ。
午前1時半頃起床。寝たのが10時だから、ちょうど3時間半の1ターム寝たのね。自分の体内時計の優秀さに感心。
つか、もちっと寝ろよ。
叔母のパソコンで最後のメールチェック。ついでに東京の今日の天気を…
…つかさ、最高気温17℃って、どういう事さ…(^^;)
こちとら昨夜は2℃だよ!雪降るかもなんて予報だよ!
明らかに東京はもう亜熱帯ね。
その後、歯ぁ磨いて風呂入って髭を剃る。
この部屋&このバスルームもこれで最後か…
おかしなもんで、気持ちはもう東京に向いてる。明日どこに行こうか、何をしようか、そんなことばっか頭に浮かぶ。
旅の終わりって、もっと感慨深かったりするものだと思うんだけど…
まぁ、距離はあれど、親戚の家に遊びに来ただけだから、いささか旅っぽさ欠けてたのが最大の要因かもね。非日常じゃなかったから。
しかし災難だったのは風邪だな。
12日間、到着日と帰国日を除く丸10日間の間で、完調と言える日は最後の3日間だけだったというのは、色々自分の中で理由付けをしてはみても、やはり正直に言えば残念だった。体は大事だね。
さすがに早く起き過ぎて時間余りまくったので、時間潰しにネットを徘徊。
アメリカまで来て、しかも帰国の朝に2ちゃんねるカメラ板ですよ…
しかも耳からは、何故かi-podに入ってた鳥肌実の「鳥肌黙示録」と「トリズム」がエンドレスで…
…どんな朝だよ(^^;)
大体、なんで鳥肌が入ってるんだろ?
旅行用に曲入れ直したはずなのになぁ…(^^;)
耳から

「東・西・南・北、敬語で○○○」

とか

「キュウリは二枚だって言ってるだろ!」
とか聞きながら2ちゃんねるって…
まるきり東京の自分の部屋のノリじゃねぇか(^^;)
つか、こんなチラシの裏チックな文章を、すっかり片付け終わって荷物もまとめ終わった、ちょっとしたホテル並の部屋で携帯でカツカツ打ってる俺自身が微妙。ダメだ…どうしてもネタキャラに走ってしまう人生なんだな、俺の人生は。
で、出発。
つか寒ぃよ!
てか雪降ってる!雪!
一時間程かけて空港へ。チェックインし、荷物を預ける。
来る時ゃデトロイトで一回荷物受け取ったが、帰りは成田まで直行なのな!
全くもって入るのキビシくて出るのがラクな国だね…
観光客がこんなに四苦八苦してんのに、移民はすんなり入れるのが不思議だがよ(^^;)
見送ってくれた叔父叔母と最後の別れ。別れ際叔父が「つか次は夏に来い!夏!(←英語)」と言う。
…全くである。
夏場だったらもちっと天気も良かっただろうな(^^;)
腹減ったので朝飯。昨日たらふく食ったから肉はイラネって感じだったので、ペリエとクロワッサン(という名のただのパン)とチョコレートクロワッサン(という名のジャンク菓子パン)を食う。
まだドルが余ってたので、ポップコーンやらガムやらボールペンやら、ダメ押しにニューヨークタイムズ(読む訳ゃない)を買う。
つか、ドル残しといても仕方ないし。
つか空港暑ぃ!
国内線に搭乗し、ピッツバーグ空港を後にする。
行きと同じくまたしても窓側。
高度が上がり、雲を抜けると一面雲の海ですよ…
ちょっと絶景。
でもやっぱりちと酔うね。
離陸と飛行中はいいんだが、着陸がね…
デトロイト着。帰りのノースウエスト11の登場口まで、ズンガズンガと歩く。
ピッツバーグ空港よりアジア率が高くなる。
アレだ、日本人ってホント一発でわかるな。どこがどうとは、なんかこう、うまく言えないんだが、なんか違う。
成田行きの便だからか、日本人比率が高い。
気分的にはもはや地続き。
機体トラブルで、一時間遅れてのフライト。
つーか暇。とにかく暇。
持ってった本は全部読んじゃったし、他になんも持ってない。苦し紛れにi-podに入ってるソリティアなんてやり始める始末。
初めてだよ、この機能使ったの(^^;)

午後4:50、成田到着。
おおー!携帯が繋がる!
おおー!日本語だ!おおー!アジア人(つか日本人)ばっかだ!

荷物待ってると、俺の名前と「空港職員までお問い合わせ下さい」というホワイトボードがついた空スーツケースが…
問い合わせてみると、デトロイトで荷物の乗り換えが間に合わず、ヲイラの荷物が届くのは明日との事。
成田に届いたら、自宅まで届けてくれるらしい。
運送代が浮いた!
ラッキー!
つかね、同じ目に合った隣にいたビジネスメン。仕事だから切羽詰まってんのはわかるが、空港職員に悪態ついても仕方ないだろ…(-_-;)
「どうしてくれんだよ!」
なんて言っても、今デトロイトにあるものを瞬間移動できる訳じゃあんめぇし、そんなに大切なものなら、機内に持ち込んだ方が良くね?
イジメ、カコワルイ。

さらに帰りの成田エクスプレス。自分の席で(成田エクスプレスは全席指定)座ってたら、「そこ席違うんじゃない?」とオッサンが因縁つけてきた…(-_-;)
明らかにオッサンの勘違いなんだが、長いフライトの後で、もうやり合う気力もないので連結部でボッサリ立ってた。車掌さんが切符見に来た時その旨伝えたら、空いてる席に座らせてくれたよ(^^;)
ここまでネタだらけだと逆に10年は引っ張れる語り草だぁね。



そんなこんなで、「ぬの。」のメリケン道中記は、これにて終了!

ばっくあっぱぁ。

2006-12-05 23:18:45 | カメラ
リコフレ導入で中判デビューして以来、より重要度が増してきたのが、コンパクトで、かつ良く写るバックアップ用カメラである。
中判カメラ用の120フィルムは、12枚しか撮れない。フィルムを何本も持つことで対応してもいいけど、絶好のシャッターチャンスに弾切れなんて事態は、より多くなりそうな予感。
でもデジはねぇ....やはり銀塩でねぇと。

そうなると、ヲイラの手持ちではやはり、写友、げでぃさんから頂いた、OlimpusPen EED、この子の出番なワケです。










「ぬの。」のメリケン道中記~11日目~

2006-12-05 22:39:57 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
遂に実質最終日。
明日10時の飛行機だから、空港までの移動を加味すると、7時にはここをサヨナラしなきゃならない。
結局、撮影本数は、8本。
カラー4本に、モノクロ4本。
約300カットか…
少なっっ!!
…まぁ、色々あったしね(^^;)
明日(14時間進むから明後日か)からは、また東京での日常。
残り2日の休暇で時差を戻さなきゃならないから、ちっと無理してでも昼間は行動しないとな…
最終日は、帰国後の調整を兼ねてのんびり。
帰って3日後には仕事再開なのに、また体調崩したなんて言ったら、申し訳ないっつーか、職失うしね(^^;)
最後のアメリカ的体験のオーダーはバーガーキング。



日本ではほんの数年しか事業展開してなかったこのチェーン店、俺は大変愛していました。
具だくさん&とにかくデカいワッパーは、「ハンバーガーはおやつ(位の量)」という俺の常識を、大きく覆すボリュームがありました。
喰いきれないんじゃないかと警戒して一番小さいサイズにしますたが、ネタ的にはキングサイズ注文すべきだったかも(^^;)
一時は俺の「モス最強伝説」を覆したバーガーキング。再びの日本展開を切に願います。
つかね、コッチのファーストフード店入って思うのは、飲み物のデカさな。
レギュラーサイズで日本のLサイズ位だぜ!
でいて、注文するとカラのコップだけ渡されて、あとはセルフサービス。しかもお代わり自由ってよ…
ホント、メリケンは一時が万事「物量」なんだなぁ、と思う。
しかし滞在最後に「どこ行きたい?」と訊かれて「バーガーキング」と答える甥って、メリケン人の叔父にはかなり奇異だったろうなぁ…


夜、最後の夕食を「アウトバックス」というステーキレストランで。
「メリケン牛食いたい」と言ってたのが、最終日に叶えられた。いや旨かった!!
12オンス(約340g)まっくり完食ですよ。
ちなみにこのお店、日本でも何店舗か展開してます
でも、この味ではないんだろうなぁ...

つかね、単純に牛の肉の切れっ端を焼いて食うというプリミティブな喰い方の場合、明らかにメリケン牛・あるいはオージー牛に軍配が上がると思うのは俺だけか?
つか和牛って、柔らか過ぎねぇ?
俺は歯ごたえがある肉の方が好きなんですが、日本だと少数派だぃね…
とはいえ、でっかい規模での食料観念では、俺は鯨食推進派なので、米牛がもっと普及して欲しいとまでは思わないアンビバレンツ。

鯨のステーキも旨いよ。肉質が鹿肉に似てて。

しかして。これでもはや北米大陸に一片の悔いなし。
心残りなく日本に帰れるってもんだ。

帰り道、叔父が何度も
「何か欲しいものないか?」
「機内で食うおやついらんか?」
「機内で読む本とかあるか?」
と聞いてきて参った(^^;)
子供かーーーーー!!
今までより多くの時間(っても、大して長くもねぇが)を共にして感じたが、なんか叔父のそういうところに妙な既視感を感じると思ったら、幼少の頃預けられてた母方の祖父にソックリなのである。
妙なもんだ(^^;)
しかし有難い。
ホントに有り難い。
素直に有難くて、貰ったもの(物質的なものばかりじゃなくな)が、あまりに多すぎて、頭が上げらんない位だった。

明日は早朝から行動だ…


「ぬの。」のメリケン道中記~10日目~

2006-12-04 23:18:20 | 「ぬの。」のメリケン道中記。
明後日は帰国。

そろそろ荷造り始めなきゃならない。
買うつもりのなかったものを随分買ってしまったので、しばらくはかなり低コストな生活をせねばなるまい。
つーか、着替えとして持ってきたTシャツ、半袖のは全く使わなかった。つか、使えなかった。
北海道と大体同じ緯度ってだけはあるね。もはや亜熱帯の東京に暮らす俺としては、この気候は耐え忍ぶ真冬の気温だってばよ…
メインイベントが終わり、もう身の回りの生活スナップ位しか撮るものもないので、ライカ復活。
プレスト詰めて家の近所を朝散歩。


















M6の静かなシャッター音が、冷たい空気に溶けることなく響く。
観光地のナイアガラではロクに撮らなかったのに、目につく日常の匂いのするものたちには、何度もシャッターを切ってしまう。
あぁ、やっぱり俺はこういう写真を撮る人間なんだな…
用意された非日常には、どうしても目が向かない。
旅行という非日常の場にあってさえ、その地での普遍的な日常にこそ興味が行ってしまう。
自然を撮る写真家を「ネイチャーフォトグラファー」と呼ぶけれど、日常を撮る写真家は、なんて呼べばいいんだろ?

デイリーフォトグラファー?

…なんか新創刊された写真雑誌みたいだな(^^;)

昼に、職場の方々の土産購入の為ウォルマートへ。
その後サンドイッチとスープが食える店で昼食。
一緒にドリンクで頼んだ「ハニーディップド・グリーンティ」は、明らかにリンゴジュースの味だった。
そこへは、初めて叔母の運転する車に乗って行った。



男前な運転に、若干臨死体験。
とはいえ、初めて助手席ゲット&天気も良かったので、車内から何枚かスナップ。
イマイチまだマスターできていない、レンジファインダー機のフォーカシングの良い練習になった。
予定よりかなり少ない撮影枚数になってしまったが、それでも何枚かは使えるだろう。
更に地下室のショットをダメ押しで撮る。







もう何がなんだか…(^^;)
まぁ、東京のペースに戻る為のリハビリっつー事で。

夕方、徐々に荷物を纏める。
万一の為、滞在中ずっと財布から出しておいた日本円を、財布に入れ直す。
ほんの数日しか経ってないのに、来たばかりの頃ボードゲーム用のオモチャの紙幣にしか見えなかった米ドルがリアルなお金に、逆に日本円が、冗談みたいなデカさのイミテーションに見えてくるのが不思議。海外行った人は、古今東西誰しも体験する感覚みたいだけど。
余った$6.11どうしようかね…
額がまた半端なんだよなぁ…
飯食うにゃ少ないし、飲み物とかにゃ多い。
寄付でもすっか?
夜、再度外出。
こないだ行ったロスパーク・モールへ。叔父叔母ご推薦の、「チーズケーキファクトリー」というレストランへ。大人気の店らしく、二時間待ち。
ちょっと時間潰してみるべぇと、モール内を散策。「こないだのカメラショップ、また行ってみたら?」という叔父の勧めを受け、こないだコダクロ200を探しに行て、無かったカメラショッフへ。
…あったよ
たった一本だけだけど、あったよ!
つか、突っ込んでいいか?
コダクロ200って、日本発売終了して、アメリカでしか手に入らないはずだよな…
おもくそ日本語書いてあるんですが…(^^;)
まぁ、手に入ったし、よしとしよう(^^;)
再びチーズケーキファクトリーへ。答えは同じく二時間待ち。土曜日の夜ってのもあるんだろうが…
仕方なく、2人がよく行くというタイ料理屋へ。
タイ料理っても、アメリカでは、タイもベトナムも中国も、日本食以外は全部一緒くた。
…ナメられたもんだな、アジアンフード…
でも、この店はまだいい方。ちゃんとタイ料理の匂いがするものが出てくるし。明日はいよいよ滞在最終日。
最後の締めは、なにがあるだろうか…