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映画、萌ゆる日々(書庫)

萌える映画、萌え以外映画も日々のこやしのブログ

「デトロイト・メタル・シティ」(ネタばれ)

2009-08-11 02:59:42 | 映画感想
デェェェェース! 

ダァァァァァーイ!!

へェェェェェール!!!


というわけで(いきなり平静)、見たよDMC。

映画館に見に行くべきでした。

めっちゃ笑った。爆笑。
てか、今日実は身内がちょっと、なことがあって、病院から連絡来るまで家で待機してたんだよね。
その間にこれを見るかよ私。
いや、もう私次第なんで、むしろ神経太く、リラックスしてるしかないの。
笑う、よろし。

この映画は、前知識無くても充分楽しめます。
でも、メタル系知ってると、さらに笑える。
数年前に、日本のヘビメタバンドに行ってたんですよ私。
音楽嗜好としては違ったんだけど、結構メロディアスな曲もあったのと、バンドの兄ちゃんたちがイイ子ちでね(笑) ファンも性格のいい子がほとんどで、行くの楽しかった。まあジャパメタバンドなんて少ないから、すぐわかりそうだが(笑)

正確に言うと、DMCは「デスメタル」で、ヘビメタのそのまた一分野。
文字通り、DEATH! DIE! とか叫ぶ(笑)。HELL KILLはヘビメタでもよく言うな。より暗黒臭ただよう世界(のはず)。
ヨハネ・クラウザーⅡ世こと、根岸崇一は、本当は下北や代官山あたりでポップでキュートでおしゃれなラブソングをやりたい、地方出身男子。
夢いっぱいで上京し、大学でクラブで歌い、恋をして、ドリームなお部屋に住み、バラ色だった毎日。

が、何の因果か、卒業後はちょうデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のリードボーカル、ヨハネ・クラウザーⅡ世、通称クラウザーさんとしてヒットを飛ばす日々。
本当にやりたい音楽も、憧れの彼女との恋もままならぬのに、なぜかどんどん有名になるクラウザーさん。
彼の行く末は、喜劇、いや悲劇あるのみなのか…?


いや、ほんと面白かった! 脱帽です、松ケン。
前から気になってはいたんだけど、レンタル屋入会の折につけ借りたのは、9月の「カムイ外伝」に行くつもりだから。
私にとってカムイは(アニメ版です)、とんでもない思い入れがあるので、珍しく躊躇したの。とにかく“アクション・エンターテイメント“に。
でも、行くならまず評判の松ケンを学習しておこうかと思い。

なんで「デスノート」じゃないんだよ、と友に言われたが。
それが私チョイス(笑)

地味である意味キモかわな根岸君(カヒミ・カリィが大好き)が、「地獄に堕ちろ豚どもがぁあぁ」←さだかでない、とわめき散らしギター叩きつけるクラウザーさんになるギャップが最高なんですが、実は松ケンが根岸君なのも、松ケンがクラウザーさんなのも、すごいギャップという二重。

そして後半には、ヨハネ・クラウザーⅡ世とクラウザーさんのキャラにも違いが出てくる。
その演じ分けがすごいよ。
苦悩するクラウザーさん死ぬほど笑えるんだけど、むしろ根岸君の時よりホントに辛そうな感じも伝わってきて、可哀相とも思える。
あのルックスのキャラを見て、しんみりもさせるとは、並みの演技力じゃないよ。
夢多い若者なら、現実とのギャップに挟まれた彼の想いは、よくわかるでしょう。
あのギャグだらけの中でも、そこも伝わるように演じてるところが、さすが今をときめく若手俳優ですな。看板に偽りなしでした。

ライブシーンでは、息ができないほど笑ってたんだけど、よく特徴つかんでるなあ。
ヘビメタ行ってた時の事が走馬灯した(笑) 曲が始まると、一せいに麦畑。
金や茶に染めた長髪がブンブン振り回されるんで、ぼっと立ってた初めはすんごいハタキかけられてた。ミュージシャン客見てねえし、客ミュージシャン見てねえ。
まあ全曲ではないですよ(笑)
あと、女の子たちの腕筋がすごい。鍛えてる。
そりゃ、ボーカルのダイブを受け止めるためです。
ダイブシーンも多くて笑ったよ。

私はジャンルが多国籍で、宝塚に行ってた時もありますからね(笑)
でも、へヴィメタに行ってた頃が、一番無心に楽しめた気もします。

コミックそのままのマンガチックな作りもあるんですが、そこも合ってて面白い。
キレてる社長、松雪泰子も、根岸のお母さん宮崎美子も好演でした!


さて、松ケンに対しては褒め言葉ばかり書きましたが、カメレオン俳優、憑依系俳優についてちょっと考えたよ。
そのことについては、また明日(書けたら)

今日はそれなりに気を張ったよ。夜は友達と飲んでたけど(笑)