球団サイトのドラフト情報

オリックスの球団ドラフト情報ページを見たところ、選手の個別評の文章が非常に的確だった。あちこちで不正確な選手評を見るたびに首をかしげていた自分としては、溜飲が下がる思いとともに、指名選手に対するオリックス球団の愛情を感じた。そこで他球団のサイトも調べてみた。

特に気になっていたのが、先日ツイートした週刊ベースボールの阪神3位陽川と中日6位藤沢に対する「脚力もあり」という表現。自分は両者とも脚力に特長のある選手ではないと見ている。球団サイトでは以下の通りだった。

陽川：力強いスイングに加え、バットのヘッドが立ったスイングができ、ミート力もパワーも備えているバッター。身体能力が高く、盗塁もできる脚力と強肩を生かした守備も持ち味の内野手。守備のフットワークを磨けば、将来的には内野の中心選手となれる期待の選手。

藤沢：強靭な体から鋭いスイングができる、野球に対して貪欲でもある

この文章であれば、何一つ異論はない。盗塁は何も俊足選手の専売特許ではなく、プロに入ろうとする野手で盗塁が全く期待できないというのは、守備や打撃によほどの長所がある選手に限られる。盗塁もできるというのと、ドラフト候補の中で脚力があるというのでは、自分の感覚では全く違う。球団サイトで脚力についての言及がない藤沢はもちろん、陽川も現時点ではプロで脚力を売りにする選手ではない。

コメントのなかった広島を除く11球団の選手個別評は、いずれも慎重に言葉を選んだものだった。公式発表には様々な思惑も絡むことだろうから、常にこのように正確な発表がなされるとは限らない。しかし、記者が自分勝手に安易な表現で選手を紹介することだけは慎んでもらいたい。

その信頼のおける2013年の球団サイトのドラフト情報へのリンクをまとめる。

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	パ・リーグ	Twitter	Facebook	更新日	備考		セ・リーグ	Twitter	Facebook	更新日	備考
①	東北楽天	13	84	10/24	-		読売	13	78	10/24*	-
②	埼玉西武	168	62	10/24	-		阪神	37	271	10/24	-
③	千葉ロッテ	235	61	10/24	-		広島東洋	-	-	10/24	個評なし
④	福岡ソフトバンク	4	11	10/25	-		中日	-	1,460	10/24*	1位のページ
⑤	オリックス	28	103	10/24	-		横浜DeNA	-	-	10/24	-
⑥	北海道日本ハム	5	2,669	10/24	-		東京ヤクルト	11	53	10/24*	-

Twitterのツイート数、Facebookのいいね数は11月7日時点のもの
更新日右の*は更新日なのか出来事の日付なのかが不明

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TwitterやFacebookへのリンクがある球団が多く、反応数を比較できる（mixiやgoogle+は少数）。更新日が翌日となっているソフトバンクの反応数だけが特に少ないところを見ると、いかにプロ野球ファンが指名選手の速報を心待ちにしているかが伝わってくる。

また、球団サイトの構成があまりにも似通っていることに驚いた。他球団に差をつけていこうという意志は残念ながらほとんど伝わってこなかった。

その一方で、繰り返しになるが、各球団の指名選手を大切にする思いは際立っていたと言える。