「フィン・ユール 作品」
「Finn Juhl」
1912-1989
NV-53 Settee/1953
フィン・ユールの作品が呼び起こす目には見えない特別なものがあります。
彼のデザインに向かう姿勢からか、或は生涯追及し続けた独創性からか、
椅子自体が周りの雰囲気を巻き込んで風格を醸し出し始めます。
量産性が重んじられると彼のデザインは成り立たなく、またかつて名匠ニー
ルズヴォッダーが語った 「いつか、あらゆる者が”フィン・ユール”のデザイン
を追いかけるだろう」という表現も今に至らなかったかもしれません。作家の
個性が全面に押し出され、これほどまでに美しく空間を一変させる手腕、ま
た随所に見られる至高のアイデアをリスペクトせずにはおれません。
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