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谷あり谷あり。

鬱と自律神経失調症と若年性更年期障害とパニック歴15年です。それでも何とか一児の母やってます。

20w1d 妊娠(つわり)は病気じゃないという言葉。

2014-08-13 14:06:20 | 妊娠



安定期に入っても終わらなかった悪阻。

さすがに6ヶ月に入ったら終わるだろうと思っていましたが、変わらず絶賛悪阻中でございます(T-T)



もう4ヶ月、毎日毎分毎秒吐き気と目眩と闘っております。
このしんどさはもう何と表したらいいのか。
中には「悪阻の吐き気は抗がん剤の副作用と似ている」という医者までいるようですが、自分が経験してる今、吐き気だけを取り上げたらそれも過言ではないと思います。



そんな中、まだこの時代にも「悪阻は病気じゃないんだから」という人がいますよね。
私の経験上年配の方に多いような気がします。


そして、残念な事に同じ女性にもこのような言葉を口にする方がいます。



正直、私はこの言葉が大嫌いである。
これは妊娠する前から。
私の友人は悪阻がかなり重かった人がたくさんいて、私はその辛さを若い時から友人達から聞いて「私は絶対に耐えられないから妊娠はしない」と強く思った程重症悪阻体験談は私の中に悪阻に対しての強い恐怖心を植え付けられた。


私は極度のマイナス思考でそんなにたくさんの友人が辛い経験をしてるのなら私がしない訳はないと思うタイプである。


私だけは大丈夫だなんて思いたいけど、絶対に思えないのだ。


そして自分が妊娠した今、やはり悪阻は重く長く現在進行形である。
(もちろんもっと重い方はたくさんいる。)



何事もなく順調に出産出来る人は別として、自分の命を削って妊娠、出産をする人がたくさんいるのだ。




私がそれを経験した上で改めて「悪阻は病気じゃないんだから」という言葉。




非常に腹立たしくカチンカチンくる。



妊娠は確かに病気ではない。
悪阻も出産も病気ではない。










だから?







病気じゃないから何?




病気じゃないから何だと言うんだろう。




病気じゃないから辛くないとでも?




病気じゃないのに亡くなる人もいるんだが?


病気じゃないのに、殺してくれと思う程しんどいんだが?





世の中にはうちの母や姑みたく悪阻がなくて3ヶ月まで気がつかなかった人もいる。
その後もうちの母や姑みたく何の問題なく出産した人もいる。




そんな人は、きっと同じ女性でもまた私とは考え方が違うだろう。


そういう人は二人目を作る事にあまり躊躇いもないだろう。



ただ、世の中にはそんな妊婦さんばかりじゃないのだ。



悪いけど子供が産まれてくる事を「当たり前」だと思わないで欲しい。




私もそうだが妊娠初期に出血するたびに流産するかもと思ってノイローゼ気味になった事や
お腹の子が大きくなるたびに「流産」への不安が「死産」への恐怖に変わる事。

朝から晩まで続く吐き気と目眩。
その間に、座骨神経痛になったり膀胱炎になったり逆流性食道炎になったり常に常に体のアチコチに痛みがある。


それに加えて、私は今のところなってないが切迫と診断されたらずうっと安静にしていなくてはならない。
流産への不安と闘いながら。

これも私は経験してないが不妊治療の末や、何度も流産してやっと授かった子供だとしたら妊婦さんのその心労は計り知れない。



ようやく出産に辿り着いたらそこには命がけの闘いがあり、実際に命を落とす方もある。

死ぬ思いで出産したらしたで今度は妊娠、出産をきっかけに重い病気を抱えてしまう方もたくさんいるのだ。




「妊娠(悪阻)は病気じゃない」




こんな言葉を容易く吐ける人はそういう様々なリスクを知ってて言ってるのだろうか。





「妊娠は病気じゃないんだから」




寧ろ逆に病気じゃないから、どんなに苦しくても痛くても安易に薬も飲めず耐えるしかないのだが?


それがどれだけ拷問な事か分かってるのだろうか?





病気とは不思議なもので世間では「難病」と認定されているものでも症状が強く出ないで普通の人と変わらず生活出来る人もいれば、「難病」と認定されていなくても地獄のような苦しみに耐えている人もいる。



体の不快症状は本当に本当に、その本人にしか分からないのだ。




それを自分から健康な人に「分かれ分かれ」というのも違う気がする。


私も妊娠してから旦那にでさえいちいち自分の不快な症状をいちいち訴えたりはしない。



悪阻が軽かったママにいちいち「私のマタニティライフなんてもっと大変で」なんて言う気もない。



でもこちらから言わないのを言い事に「悪阻は病気じゃないんだからさー」等と言われると本当にシラケる。




男ならまだ分かる。




同じ女に言われるとほんと耳を疑う。



そういう事を言う人はたいてい特別トラブルなく順調に出産した人だ。


世の中には子沢山ママというのがいるが、彼女達はその類いじゃないかと思ってる。


年子で何人も産んでるママを見ると、悪阻が無かったんだろうなー(もしくは軽かった)と思ってしまう。



私を含め周りの悪阻が重かったママはみんな二人目すら躊躇して、中には諦めてるママが多いからだ。



あんなに年子同然で何人も産んでいたら、何年もずっと悪阻が続く状態になるため体がボロボロになってしまう。

その前に上の子供達の子育てが出来ない。


同じ妊娠でも本当に人それぞれだ。



だからそれくらい、妊婦が100人いたら見事に100通り違うのだ。




それを「病気じゃないんだから」何て妊婦一くくりに言われたら本当にその人と付き合いをやめようかと思うくらいシラケる。



うちは姑は理解無いが、幸い実母が理解して心配してくれるのでありがたい。




本当に、このような風潮が無くなってくれる事を祈ってやまない。



あと、1日も早く悪阻に効く薬の開発求む。