ちゃんと払わない輩は捕まえられて、手を切られてしまう。
あるとき
ブラボーという勇者がやってきてアンティゴーの手を逆に切って追い払ったという言い伝え。
えいやっと手を投げている。
お土産のクッキーが手の形になってるのもなんだか可笑しい。怖い巨人なのにね。
あっさりしてて美味しいクッキーです。
マルクト広場の塔
市庁舎。結婚式はここで証人が2人いればできるそう。そして、結婚するよー、という公示を掲示板にしないといけない。それは、その結婚に意義ありー!と言えるように?私、彼と付き合ってるのにー?とか。
そして、お待ちかなのフランダースの犬の聖母教会。
ルーベンスの絵がかかっています。
みなさま、フランダースの犬はカルピスなんたら劇場でしたか?私くらいの年齢の人間は小学校の時に絶対読んでるんですよね。世界少年少女童話全集とか。
アニメではネロは8歳で亡くなりますが実際はもう青年になっていて、アロアのお父さんは2人が良い仲になるのがとても怖い。なので必死で止めるわけです。アニメのように仲良く遊んでるわけではなくて恋人寸前の状態。そしてネロが財布を拾うのも、後から気づく設定だけど、盗んだんじゃないか!?みたいな説もありますよね。
聖母教会では、マリア聖天の絵が真ん中に。
両側にキリスト教が十字架に架けられるところと下ろされるところの2枚の絵があります。布がかけてあるのを銀貨1枚出したら見せてもらえるというもの。
でもね、
絵は三面鏡のようになっていてパタンと畳めば別の絵が裏にあってそれを置いておく事もできます。
このキリストの絵はルーベンスがイタリアに勉強に行って来た直後なので、構図がイタリア風に躍動的で色合いも鮮やか。生き生きしています。
真ん中のマリアの絵は少し柔らかい色合いで描かれていて、ちょっと時期が違うのがわかります。
ネロは自分の絵がコンクールで落選した事を知り、パトラッシュをコゼツの奥さんに預けて自分1人で教会に向かいます。その時ネロは絶望して自殺するつもりだった事が村岡版には書いてあります。パトラッシュ(パトラシアと書いている)は、私があなたを1人にするわけがないでしょう!と追っかけて行くわけです。
アニメでは天使が飛んだりしますが、小説の方はその青ざめた顔は、人々一同に、もう間に合わない、と告げていた、となるわけです。そしてネロとパトラッシュはかたく抱き合っていて、誰も引き離すことができず、2人一緒に葬られた、とあります。
なのでアントワープの人は、私たちはこんなに冷たいことしないよ、と怒るわけですね。
原作者はイギリス人女性のウィーダです。
昔からネロとパトラッシュの像がありました。
かつてのは
今は
これは、中国の人が作ったそうです。ま、子供向けには悪くないのかな。
この後、アムステルダムに向かってバスで一時間半。
あー、旅行が終わってしまうー