ひざの痛みはガチョウの足

~いま、整形外科医の診察力がヤバイ! ~

ハムストリングスによる痛み

2017-09-29 19:52:35 | 日記
しばらく銀座にいます。
随分と秋らしくなってきましたよ。
夜は肌寒いくらいです。
今年は夏に太陽の光を十分浴びられなかったので、冬風邪をひかないか心配ではありますが、おそらく今年も風邪やインフルとは無縁です。
きっとね。



ももの裏にあるハムストリングス。

もう一度ももの裏の図を見てみましょう。



ハムストリングスはお尻の下の方にある坐骨から始まって、ももの裏を下降し膝関節内外側の下側にくっついていますね。

筋肉はその両端に痛みを出しやすいです。
その考え方からすると、ハムストリングスは次のような痛みを出します。

1、お尻の下の方の痛み
2、膝関節内側の痛み
3、膝関節外側に痛み


1、お尻の下の方の痛みは、『坐骨神経痛』に似ています。
  神経痛は安静にしている時に痛むもので、筋肉痛は動いている時に痛み物と考えておくと区別しやすいと思います。
  一見、坐骨神経痛に思えても、ももの裏のハムストリングスをほぐしてあげると、嘘のようにお尻の痛みが取れることもありますね。

2、膝関節内側の痛みは、鵞足部の痛み、つまりガチョウの足の痛み、になりますが皆さんは『膝関節が痛い』という方が多いと思います。
  しかし、この痛みはひざの内側下~内側にかけての筋肉の痛みですので、膝関節の中の痛みではありません。
  従って、この痛みにはヒアルロン酸は全く効果を示しません。

3、膝関節の外側の痛みは稀に起こります。
  膝関節の外側にある腸脛靭帯が痛むこともあるのですが、外側のハムストリングス、正確には大腿二頭筋の痛みとして、膝関節の外側に痛みが出ることもあります。


ハムストリングスが原因の痛みは、圧倒的に2番の膝関節内側の痛みとして感じることが多いですね。


この筋肉は、スポーツ時に、一部断裂を起こしやすい筋肉です。
このハムストリングスの一部が断裂することを肉離れ(にくばなれ)といいます。

学生の頃にスポーツで肉離れを起こしていた人が、40歳代~50歳代になり運動や立ち仕事などでももの裏に疲労が蓄積すると、学生の頃の肉離れの後遺症として膝関節内側やお尻の下の方に痛みが出ることがあるのです。



このような痛みに対しては、椅子に座って、ももの下にテニスボールを入れて、ももの重みを利用したハムストリングスほぐしを行うと良いでしょう。



ハムストリングスの何ヶ所かを押してみた時に、痛みを感じる場所があればそこを重点的にほぐしてあげると効果的ですよ。





関節の痛みは、本当に関節の痛みですか?

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (工藤です)
2017-10-07 10:45:35
娘はハムストリングスとしっか筋をマッサージしましたら、痛みもなくなり筋肉も柔らかくなりました。
もう少しほぐほぐします
有り難うございました
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