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菓子パン水先人

大手メーカーから地方メーカーまで、様々な菓子パンを紹介します!

スペシャルサンド 「ヤマザキパン」 004

2008年03月27日 05時37分04秒 | Weblog
4個目にして、ようやく大手メーカーです!

製パン業では日本最大手の規模を誇る、天下のヤマザキパン。
正式名称、山崎製パンの登場です。

今回は、ヤマザキパンの中から「スペシャルサンド」(多分90円)をご紹介。

名前といい中身といい、いい感じにアングラ感が出てますねw
しかも、安いです。スペシャルなのにw





クリームがぎっしり詰まったコッペパン。
そして、中央には謎の赤い玉という強烈なインパクトです。
食べたことが無くても印象には残っている、という人は多いのではないでしょうか。

僕が幼稚園の時には発売していた(…と思う)ので、少なくとも20年近くは歴史があるはずです。

このシンプルなパッケージ、いわゆるヤマザキの基本シリーズとでも言えばいいのでしょうか。
僕は勝手に「昭和シリーズ」だなんて呼んでいますが。
ちなみに去年(おととしかな?)ちょっとだけデザインがリニューアルされ、左側にチェック柄が入りました。
このパッケージの色違いには、あんぱんやカレーパン、クリームパン等、いわゆる王道の商品が勢揃いです。
名前を聞いただけで中身がわかる、なんとも安心なシリーズですね。

んで、スペシャルサンドだけ、シリーズで浮いているんですねwww

名前からは、中身の想像が全くつきません。
そもそも、何がスペシャルなのかw

スペシャルとは、「特別」との意味。

・スペシャルゲスト
・NHKスペシャル
・ケロッグのスペシャルK

…と、普通はスペシャルという言葉がつくだけで、普段よりも豪華仕様になるんですよ。

しかし、このスペシャルサンド。
どの辺が、他のサンドと比べて特別なのか。
この謎が解明できない限り、

・竹内まりや 「毎日がスペシャル」
・B21スペシャル
・スペシャルサンド

のように、何が特別なのかイマイチわからないグループに入ってしまうことになりますw



…まあ、多分このあたりがスペシャルなのでしょう↓



この赤い玉。
これこそが、スペシャルサンドの最大の特徴であり、
アングラ感を増大させる重要なポイントなのです。

ゼリーのような、不思議な食感。
ありきたりの表現ですが、「懐かしい味」ですね。

ちなみに、僕が買ったパンは(画像1枚目)、赤い玉が見えているんですけどね。
半分以上のスペシャルサンドは、コッペパンの中に赤い玉が埋没してしまっていました。
クリームも埋もれているから、普通のコッペパンにしか見えないんですね。



では、何故「赤い玉」に「クリーム」が挟まっているだけで、「スペシャル」なのか。

まあ完全に推測ですが…。
このパンは20~30年ぐらい前に考案されたのでしょう。
と考えれば、クリームに赤い玉が入っているだけで、
それは他と比べて「特別」な菓子パンだったのでしょう。
今でこそ派手な菓子パンがたくさんありますが、
昔はスペシャルサンドこそが豪華なパンだったのかもしれませんね。

いやー、商品名ひとつでも歴史を感じることができていいですねw
この2008年の世の中、どこかのメーカーが商品名を考えるとしても、
「スペシャルサンド」という素直な名前は付けないでしょう。



今回、1~2年ぶりに食べましたけど。
相変わらず、懐かしい味ですねw
独特の食感のゼリーに、甘いクリーム。
間違っても、最先端の味ではありません。
でも、何故か無性に食べたくなるんですよね。
おやつがわりには最適でしょう!美味しいですw



一昔前の創作菓子パンを感じることができるということで、
スペシャルサンドはたいへん貴重な商品だと思います。

山崎パンさん、これからも時代に流されず、
スペシャルサンドを販売し続けてくださいね!!!

「今風では無い」なんて理由で終売になってしまったら、悲しすぎます。



☆今回のメーカー☆

山崎製パン株式会社

松戸第一工場製造。

あんドーナツ 「ベーカリー宮内(徳島県)」 003

2008年03月23日 05時44分57秒 | Weblog
過去2つの記事からもわかると思いますが…。
僕、地方メーカーのパンが好きなんですね。
袋詰めされた、地方メーカーのパン。

旅行先で、僕はスーパーやコンビニへよく行きます。
んで、パン売り場へ行くわけですね。
すると、全く見たことの無いメーカーが、
ヤマザキパンやPascoと並んでいるんですよ。
もう、たまらんのです。この光景が。




↑窪川駅(高知県)の売店にて。



そういったローカルなパンの多くは、パッケージが本当に格好いいんです。
何十年もデザインが変わってないような、とてもレトロなパッケージ。
時代に取り残されてしまったような…。絶妙な配色、字体、シンプルな商品名。
この平成20年の世の中では、逆に作り出せない素敵なデザイン。

味だって、お洒落なパン屋にはかなわないかもしれない。
でも…何か、熱い魂を感じるのです。

「うちは規模も小さいし、いわゆるOLウケしそうな御洒落なパンも無いさ。
それでも、この地に根付いて、今まで何十年もやって来たんだ!
大手になんか負けないで、まだまだこの先も頑張らねば!!」

といった、並々ならぬスピリッツを感じるわけです。

昨今の「復刻品ブーム」によって、
様々な商品でレトロなパッケージを見ることが多いです。
でも、これらのパンは、何十年も昔から変わらずこのデザインなのでしょう。
まさに、時代の生き証人!

いやー、僕、病気ですねw



今回紹介するパンは、今年1月に行った青春18きっぷ四国地獄周り旅行で見つけたものです。

阿波池田駅で、途中下車(接続のために強制的に降ろされる)した時に見つけたものです。
40分程度時間があったので、それなりに散策できました。
駅前のアーチ付の商店街(銀座街)、高校野球の強豪である池田高校…etc
しかし、朝の訪問ということもあって、お店が開いていなかったのが残念。




↑阿波池田駅


この街の印象は、とにかく山が多い!山に囲まれています。
池田高校がやまびこ打線といわれたのも、納得です。




↑街全体が、山の神様に守られているような雰囲気。


唯一開いていたのは、駅の商店。
そこで売っていたのが、この「あんドーナツ(100円だったかな?)」です。
会社名は、宮内ベーカリー。
住所は池田町。まさに、地元に根付いたパン屋さんです。




どうです?このレトロな外見!
長年生き抜いてきた風格を感じますね!

赤の曲線と、花柄模様。あんドーナツの字体。
現代人には作れませんよ、この格好良さは。

画像ではちょっと見えにくいのですが、
上部には英語で「HIGH CLASS BREAD」って書かれています。
こういう謳い文句、たまりませんw

そして、袋の形状までレトロ。
ハサミが無いと、綺麗に開けられません。
ってことで、僕はわざわざ駅員さんにハサミを借りましたw

味はですね、いわゆる正統派のあんドーナツ!
ちょっと油っこいんだけど、無性に懐かしい味。
袋も中身も、本当に昔のままなんだろうな…。
あんこもしっかり入っているし、牛乳と良く合いそうでした!
とても美味しかったです!


んで、メーカーを見たらさ、
社名の横には代表者の名前がフルネームで書いてあったりしてさ。
これからも頑張れ、宮内ベーカリー!!



その土地にはしっかりと根付いているんだけど、他地域では全くお目にかかれない。
そんな、地方ローカルの菓子パン。

首都圏ではメーカーが淘汰されてしまったのか、
そういうパンを見ることはほとんどありません。
全国の地方パンメーカーさんには、なんとしても頑張ってほしいです。



☆今回のパン☆

宮内ベーカリー(宮内製パン)

住所:徳島県三好市池田町ヤマダ313-2

↑ちなみに、池田町は珍地名で有名です。
駅の周りは、基本的にカタカナの地名でした。
上記のヤマダの他にも、マチ、シンマチ、ウヱノ(エが旧字!)などなど…。

そして、駅の住所は徳島県三好市池田町サラダですw

ゼブラパン 「オキコパン(沖縄県)」 002

2008年03月21日 07時49分00秒 | Weblog
今回は、地方ローカル製品の宝庫、沖縄!!
沖縄県の菓子パンですよ!!!

沖縄県は日本列島から離れた地に位置しているだけあって、
独自のローカル流通商品が目白押しです!

といったわけで、2個目の菓子パンを御紹介。
沖縄の人なら知らない人はいない(らしい)、
オキコパン(オキコ株式会社)のゼブラパンです!!!

オキコグループは沖縄では超有名で、
牛乳やお菓子、ラーメン等も作っています。
パンは、昭和47年(1972年)から製造しているとのことです。
牛乳や製菓のほうが、パンよりも歴史があるそうです。
オキコという言葉は、前身の会社である「沖縄興業」を略したものでしょうか。
調べたのですが、確実な情報はちょっとわかりませんでした。



それでは、ゼブラパンの画像を。





パッケージが、格好良すぎます。

去年沖縄へ行った際、ゼブラパンはほとんどの店に売ってました。
沖縄では、定番中の定番の菓子パンです!



んで、なんと!
実はこのゼブラパン、東京で手に入れることが出来るのですね!!

銀座にある「わしたショップ」という沖縄のアンテナショップで、
常時5種類のオキコパン製品を扱っているんです。

実は僕、「わしたショップ」でオキコパンを売っているなんて知りませんでした。
いやー、本当にビックリしましたね!
メーカー品の菓子パンを売ってるアンテナショップなんて、初めて見ましたし。
しかし、まさか都内でゼブラパンと再開できるとはw

嗚呼、1年ぶりのゼブラパンw





パンのしましまの断面を、シマウマ(ゼブラ)に見立てたのでしょうね。
最高のセンスですねw
こういうの、大好きです。

写真じゃわからないかもしれませんが、このパン、相当大きいんですよ。
普通の菓子パンの袋よりも、一回り大きいサイズです。
何が大きいって、とにかく分厚いw
4~5cmはありそうな勢い。どう考えても、口に入らんのですよw





断面には、ピーナツクリームがたっぷり入っています。
黒糖も、かなり主張しています。
ゼブラパンひとつで、沖縄人に肥満が多い理由がわかりますねw

味は、とてもおいしいんです。
ただ、これを食い続けたら、間違いなく太るでしょうw

とにかく、お腹にずっしり来ます。
ロシアパンより、ずっしり来るかもしれません。
甘さといい、豪快さといい、まさに沖縄のパンです。
1つ食べれば、満腹になりますw

ゼブラパンひとつで、沖縄をモロに体験できますw
沖縄へ行ったら、これ食べなきゃ損ですよ!!!




↑原料&会社。パンプキンも入っているらしい。
「OKIKO BREAD」の文字列が好き。



ちなみにこのゼブラパン、僕が去年沖縄で買ったもの時よりも値段が高くなっていました。
(126円→147円)
原料の高騰で、仕方が無いのでしょう。

そして、去年沖縄で買った時とは、パッケージに大きな違いがあります。
上の画像でも目立っている、シマウマの首からぶら下げられている黄色いプレート。
これ、明らかに不自然ですよね。
実はこれ、元々ここに値段が印刷してあったんですよ。




↑去年、沖縄から記念に持ち帰ってきた袋。捨てないで良かったwww

これなら、黄色いプレートもしっくりきますね!
現行の袋だと、シマウマの横に小さな字で薄く「147円&消費期限の月日」が印刷してあります。
やはり、こういう所を訂正するだけでも莫大なお金がかかってしまうのしょうか。
プレートに金額が入ってるデザイン、凄い素敵だと思うんだけどなあ。





ちなみに沖縄出身の友人曰く、
「ゼブラパンは高校の時に何個食べたかわからない」とのこと。
ようするに、関東で言うと、
ヤマザキパンのナイススティックのようなものかね?

その友人によると、
「ゼブラパンは、パンによってピーナツクリームの量が違う。たっぷり入っているのにあたるとラッキー」らしいですw
僕のは、そんなに入っていなかった気がする…けど、十分に甘いwww

ちなみにその友人は、東京に来るまでヤマザキパンを知らなかったそうです。
「オキコパンとぐしけんぱんが、東京に無いのに驚いた」そうですwww
具志堅って名前の時点で、沖縄ローカルだと気づけwww



やっぱり、文化の違いって面白いですね。



☆今回のメーカー☆

オキコパン(オキコ株式会社)

住所:沖縄県中頭郡西原町字幸地371番地



☆今回のお店☆

銀座わしたショップ

住所:東京都中央区銀座1-3-9 実業之日本社銀座ビル1F
(有楽町駅、銀座駅、銀座一丁目駅から歩いてすぐ。東京駅からも、10分程度で歩けます。)

営業時間:10:30~20:00

定休日:年末年始を除き営業

あんぱん 「オリオンベーカリー(岩手県)」 001

2008年03月18日 04時33分23秒 | Weblog
就職活動中にもかかわらず、
エントリーシートを書く気力が起きません。
気分転換に、ブログを始めてみましたw

今日から、いろんな菓子パンを紹介します。
何故、菓子パン?というのは置いといてw

といったわけで、1発目。
初回である今回は、僕が菓子パンの奥の深さに興味を持つキッカケとなった逸品、いや、一品を紹介します。

店頭で見つけた瞬間、惹きつけられてしまいました。
画像は、こちら。







黒~~~~~~~~~~~~~いwww
ゴマカケスギダヨーwwwww

てゆーか、あんぱんの「あ」の字のフォントが独特ですw



こんなあんぱん、初めて見ました。
メーカーはどこだろう?と、裏面を見たら…







ウラマデカケスギーwwwww



このアンパン(たしか100円)は、岩手県花巻市に本社を置く、
オリオンベーカリーさんのものです。←なんと、株式会社でした!

なお、「オリオンベーカリー」とgoogleで検索して真っ先に出てくるサイトは、沖縄県のオリオンベーカリーです。
こちらは、岩手県のオリオンベーカリーです。

1958年創業とのことなので、今年でちょうど50年目(!)です。
岩手では、しっかり根付いているということでしょう。
昔から頑張っているようです。
これからも、頑張ってほしいですね!



さて、この素敵なあんぱんの入手経緯です。
その日、僕は宮城県の松島へ観光に行ったのです。

僕、昔の建物が好きなんです。
特に、開国~昭和初期(戦前)の近代建築が好きで。
んで、旅行に行く際は、
そういった物件を、あらかじめ探しておくのです。

松島には、様々な近代建築があります。
そこでヒットしたのが、松島海岸駅から徒歩30秒という近さにある、
「あいはら商店」というレトロな食料品店だったのです。

なんでも、昭和初期の建築とのこと。
日本建築と西洋建築が融合したような(?)、素敵な雰囲気を醸し出していますね。
長屋ってのも、素晴らしい。
僕が寄った時には、オバちゃんが1人で頑張っていました。
公式サイトによると、レンタサイクルもやっているそうです。
大型スーパーやコンビニに負けず、これからも頑張ってほしいですね!

だから、寄った際には、安いものでもいいから、
是非なにか1つ買っていこうと思っていたのですね。
お菓子でも、買おうかって。

そこにいたのが、このあんぱんw
関東では見たことの無いパンが、置いてあるじゃないですか。

数個のヤマザキパンが置いてある中、
抜群の存在感を放つ、たった1つのオリオンベーカリー。

小さな商店なので、オリオンベーカリー自体が1つしか置いてなかったんですけど。
オリオンベーカリーの、あんぱん以外の商品が気になって仕方がありませんwww

いやー、松島へ行って、まさか菓子パンが思い出になるなんてw



それ以来です。
菓子パンが、「おいしく食べるもの」から「研究対象」に変わってしまったのはw



菓子パンって、地方色が結構出るんですよ。
首都圏にいると気づきませんが、地方ローカルのものが無数にあるんです。
その話は、また次回以降に。



んで、食べてみました。



表面が、大変なことになっておりますw

んで、手で割ってみた訳ですね。
すると…







餡の間に、なんか白い物体が入ってるんですけどwww

食べてビックリ、マーガリンがたっぷりと入っているんですw



んでね、味はですね、意外や意外!←失礼
美味しく召し上がりました!
ゴマの主張が利いてるんです、ゴマがw
マーガリンの甘さもちょうど良く、パンも餡も重量感があり、おいしかったです!

次に東北地方にいった際には、
なんとしてでもオリオンベーカリーの他の商品も探さないといけませんねw



いやー、エントリーシートは書けませんが、ブログだとスラスラかけますねw
明日こそ、なんとかエントリーシートを1通出しますw



☆今回のメーカー☆

オリオンベーカリー

住所:岩手県花巻市東宮野目12-4-5



☆今回のお店☆

あいはら商店

住所:宮城県宮城郡松島町松島浪打浜10

最寄駅:松島海岸駅より徒歩30秒

営業時間:9:00~17:00

定休日:不明