お正月休みに、瀬戸内寂聴さんの「寂聴説法」という本を読みました。
「出逢いについて」の章から「死について」の章まで13の章があります。
今まで宗教的な本は、あまり手にしてこなかったのですが、齢を重ね
人生について、終わりについて考えるようになりこの本に出会いました。
人間は生を受けた時から死への道を歩き始めます。
けれど、人間が人間として産まれる確率は、村上和雄筑波大学名誉教授によると
「1億円の宝くじに100万回連続して当たったのと同じ軌跡」なのだそうです。
今いる自分という存在と、与えられている環境は、生を受けた意味を見つけるために
あるのではないかと思っています。
お釈迦様は「万物流転」という言葉使われ、この世のすべてのものは移り変わる。
ひとつとして、変わらないものはない、と言われています。
だから、喜びがあって、悲しみがあって、別れがあって、苦しみがあって・・・
でも、この世は移り変わるものだと覚悟すれば、その時もまた 移り変わる。
そう思えば、生まれた奇跡を楽しんで、帰っておいでと言われて迎える死というゴールもまた
いいものなんじゃないかなと・・・・考えるこの頃です。
岡本