【安全保障のジレンマ】
A国とB国とが対立関係にあるとする。
ある時、A国がB国の攻撃に備えて軍拡を実行する。
しかし、B国はこれがA国の侵略の前触れかと脅威に感じ、対抗してA国を上回る軍拡を行う。
B国が自国以上の軍拡を行ったことに危機感を感じたA国は、さらにB国以上の軍拡を行う。
A国の軍拡の報を受けたB国は、さらにA国を上回る軍拡を実施する……
…これを繰り返し、緊張を極限まで高めた両国は、ついに戦端を開く。拡大に拡大を重ねた軍事力を衝突させた結果、両国は甚大な被害を被るのであった。
自国の安全を図るために軍事力を増強すればするほど、緊張感は増してかえって自国の安全が脅威に晒され、さらには取り返しのつかない状態に至ってしまう。これを国際政治学では『安全保障のジレンマ』と言う。
A国・B国を冷戦中の米ソに、軍拡を核兵器増強に置き換えれば、より状況は分かりやすいだろう。このジレンマを打破する手段としては、相互のコミュニケーションを確立する(例:ホットライン)、あるいは軍拡の上限を定める軍備管理(例:SALT)などが考えられる。
【科目登録のジレンマ】
「学問への意欲」と「楽したい気持ち」は相反関係にある。
「学問への意欲」を追求すると、レベルの高さから単位の取得度は困難になり、4年間で卒業できなくなるおそれが強まる。
「楽したい気持ち」を追求すると、科目登録時における選外の可能性は高くなり、4年間で卒業できなくなるおそれが高まる。
せっかくの学生時代、出来る限り趣味なり遊びなりに時間を費やしたい、と思って「楽したい気持ち」を追求すると、結局選外に引っかかり2次登録以降のトンデモ科目を取らざるを得なくなる。
一方で、専門分野を学べるアカデミズムに目覚め、いざその世界に突っ込んでみると、その壁は想像以上に高く、それに応じて単位取得も難しくなる。
学生に概ね共通する「学問への意欲」と「楽したい気持ち」、いずれも追求し続けると結局は卒業できなくなってしまうおそれがある。科目登録時に直面する、この状態を『科目登録のジレンマ』と言う。
これを解決する方法、それは大学が科目登録の上限を増やし、選択の幅を広げることにある。
A国とB国とが対立関係にあるとする。
ある時、A国がB国の攻撃に備えて軍拡を実行する。
しかし、B国はこれがA国の侵略の前触れかと脅威に感じ、対抗してA国を上回る軍拡を行う。
B国が自国以上の軍拡を行ったことに危機感を感じたA国は、さらにB国以上の軍拡を行う。
A国の軍拡の報を受けたB国は、さらにA国を上回る軍拡を実施する……
…これを繰り返し、緊張を極限まで高めた両国は、ついに戦端を開く。拡大に拡大を重ねた軍事力を衝突させた結果、両国は甚大な被害を被るのであった。
自国の安全を図るために軍事力を増強すればするほど、緊張感は増してかえって自国の安全が脅威に晒され、さらには取り返しのつかない状態に至ってしまう。これを国際政治学では『安全保障のジレンマ』と言う。
A国・B国を冷戦中の米ソに、軍拡を核兵器増強に置き換えれば、より状況は分かりやすいだろう。このジレンマを打破する手段としては、相互のコミュニケーションを確立する(例:ホットライン)、あるいは軍拡の上限を定める軍備管理(例:SALT)などが考えられる。
【科目登録のジレンマ】
「学問への意欲」と「楽したい気持ち」は相反関係にある。
「学問への意欲」を追求すると、レベルの高さから単位の取得度は困難になり、4年間で卒業できなくなるおそれが強まる。
「楽したい気持ち」を追求すると、科目登録時における選外の可能性は高くなり、4年間で卒業できなくなるおそれが高まる。
せっかくの学生時代、出来る限り趣味なり遊びなりに時間を費やしたい、と思って「楽したい気持ち」を追求すると、結局選外に引っかかり2次登録以降のトンデモ科目を取らざるを得なくなる。
一方で、専門分野を学べるアカデミズムに目覚め、いざその世界に突っ込んでみると、その壁は想像以上に高く、それに応じて単位取得も難しくなる。
学生に概ね共通する「学問への意欲」と「楽したい気持ち」、いずれも追求し続けると結局は卒業できなくなってしまうおそれがある。科目登録時に直面する、この状態を『科目登録のジレンマ』と言う。
これを解決する方法、それは大学が科目登録の上限を増やし、選択の幅を広げることにある。