お盆休みに読み始めた本がある。
「なぜヒトだけが老いるのか/小林武彦/講談社」
どうやら老いというものは、
すべての動物に共通した絶対的なものではなく、
ヒト特有のものだということで・・・
ヒトの場合は
死の前に老いの期間(老後)があり、
それが長い。
でも野生動物の場合は老後が存在しないという。
なぜなら
老いて動きが鈍くなると、
生きるためのエサが獲れず、
また、あっという間に他の動物に食べられてしまうから。
故郷の河をのぼり産卵して命を終えるサケなども、
直前まで元気だったのに、
産卵後、驚くほど急激に老いて死んでいくという。
たしかに
ヒトのように徐々に老化していては、
自分が生まれた河まで長い旅をして、
上流まで遡上することなどできない・・・
そしてヒトと違い、
ほとんどの動物にとって、
老いはイコール、たちまちの死・・・
まだ半分も読めていないが、
遺伝学などの観点から解説される、
興味深い話に
考えさせられることも多く、
長くなりつつある夜の時間を楽しめそう・・・
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