フレッシュひたち５号

1997年10月に「フレッシュひたち」の専用車両として登場したE653系電車です。
2012年（平成24年）春から、上野⇔いわき間にE657系電車が導入される予定になり、それに伴い、E653系電車は現時点で定期運行が行われていない、いわき⇔仙台間に新設される特急列車に転用される予定でした。
ところが2011年（平成23年）3月11日に発生した東日本大震災により、いわき⇔仙台間の一部区間で壊滅的な被害を受けたほか、広野町から南相馬市にかけて（広野⇔原ノ町間）が東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域に含まれることから、新特急の運転開始時期は先送りとなりました。

そして、予定より遅れ2013年3月16日（土）のダイヤ改正に於いて、常磐線の特急列車の全てが新型車両E657系（10 両編成）に統一されることになりました。
そのため、前日3月15日が「フレッシュひたち」での最終運行となります。
ダイヤ改正後は、多客期の臨時「フレッシュひたち」や「ぶらり鎌倉号」「ぶらり高尾散策号」などの常磐線臨時列車として用いられる予定ですが、2012年9月に、2013年（平成25年）より羽越本線の特急「いなほ」で使用される485系（新潟車両センター所属）の置き換え用に転用される予定であると報道されました。現段階でJR（水戸支社・新潟支社双方）からの公式発表はありません。
今後の動向が気になるところです。