インシャアッラー  モロッコ人と国際結婚

モロッコ人との結婚・ビザ手続きについて。来日7年目を迎えました。

新しい家族と。

2009-07-27 17:52:40 | 日記
家族が増えた。

我が家に来て2週間だというのに、あっという間に大きくなった。


今日は裏山にある公園まで車で行き、一緒に自然を満喫してきた。
梅雨という季節のせいか、客は私たち以外誰もいない。




ここは子どもの頃、よく遠足やキャンプをした場所。春にはこの沼のまわりに桜が咲き、とてもきれいである。ほとんど地元の人しか訪れない秘所という感じも気に入っている。


この子が新しい家族。名前は「ハナ」。
父や祖母は「クロ」とも呼んでいる。
それは、鼻(ハナ)のまわりが黒(クロ)いから。そう考えるとなんとなくかわいそうな名前だと思ってしまうのは、家族の中では私ただ一人。


やっと慣れてきたというのに、明日からはしばしのお別れ。

来週から始まる仕事に向けて、職場の近くに引っ越すことにしたのである。また新生活が始まる

就職活動

2009-07-16 13:02:16 | 日記
配偶者ビザを申請するためにも、定職についていなければならない…。

ということで、就職活動を始めることにした。

7月7日ハローワークで再登録の手続きをし(まだ17日分残っている)、翌日には紹介状をもらって履歴書の準備。翌週月曜日に賃貸物件を探しつつ、面接を受けた。

ホームページの情報しか知らない上に、ハローワークで検索したが他に見つからなかったなどという志望動機を正直に述べたにも関わらず、「ここに来ることが運命だったのね」と。
私たちの職種は、就職難と言われているご時世であっても、ありがたいことにいつでも引く手あまたなのである。
ということもあり、選ばれるのではなくて、私が選ぼうという気持ちで面接に臨んでいた。話を聞く限りでは、仕事はこれまで以上に大変そうではあるが、私が理想としているものに近く、スタッフも皆良い人そうである。
面接の最後には、「私たちは大歓迎なので、一晩考えて、明日に連絡ください」と言っていただいた。

私の方は、考えるまでもなくここで働くことを決めた。

そして、ありがたいことに私の就職活動は1週間足らずで終了した。


3年ぶりの職場復帰で、給料をもらうに値する仕事ができるかどうか、非常に不安ではある。
しかし、モロッコで待つ彼を呼び寄せるためにも、これから懸命に働かなければならない。忙しくなると連絡も取りにくくなるだろう。

いつか一緒に暮らせるようになることを夢見て…

結婚手続き 日本編

2009-07-07 22:03:07 | 結婚
モロッコでの手続きは完了していたものの、日本での手続きがまだ残っている。

帰国してまもなく、本籍のある町役場を訪れた。提出書類は次の通り。

1.婚姻届(日本の様式)
2.婚姻証明書 原本
3.婚姻証明書 訳文(翻訳者のサイン・捺印が必要)
4.相手の身分証明書(パスポートまたは写真付きの証明書)
5.相手の身分証明書 訳文(翻訳者のサイン・捺印が必要)

婚姻届の記入方法はあらかじめ確認していたため、特に訂正を必要とする箇所もなく、無事婚姻届は受理された。

一人で婚姻届を提出するのは、なんとなく寂しいものではあったが。

しかし、これで結婚の手続きはすべて終了した

帰国

2009-07-06 21:37:56 | 日記
彼の家族と過ごす最後の夜を迎えた。手作りのお菓子を持たせてあげようというお母さんの計らいから、夜9時をまわっているというのにお菓子作りが始まった。すべて目分量でレシピもいらずに作っていく。出来上がったのは夜中の12時をまわっていたが、出来たては格別においしかった。
翌朝大きめの容器2つにたくさん詰め込み、新しい両親にしばしの別れを告げた後、彼と一緒にカサブランカへと向かう。

インターネットで予約していた4つ星ホテルへ。といってもインターネットで格安のものを見つけたため、金額はおよそ1/3。

早速メディナや新市街に出かける。


そして海へ。
ここの海はタンジェと違って多くの人、そして多くのごみであふれていた。砂浜は汚かったものの、波際までくると砂は粒子が細かく、海の水はとてもきれいだった。



海の見えるカフェでしばらく休憩する。しかしゆっくりもしていられず、日が暮れ始めた頃、ホテルへと急いだ。


帰国するという実感もあまりわかないまま、帰国当日を迎えた。

昼頃電車で空港へと向かう。

まったく普段通り。

いつものように会話をし、時間を気にしながらも別れを告げた。そして彼は電車に乗るため、私は飛行機に乗るため、それぞれの方向へ歩いて行った。

次に会えるのはいつになることか…。夫婦なのに。



さようなら、モロッコ。




新婚旅行? その2

2009-07-06 18:02:22 | 旅行
テトゥアンを出発して、およそ1時間でタンジェに到着。ガイドブックに載っていたホテルへと向かう。まだバカンスの時期ではなかったため、ホテルはガラガラだった。結婚証明書のチェックもなし。

旧メディナを少しだけ散策し、新市街で夕食を買う。日が暮れると涼しくなり、とても気持ちがよい。



翌日、遅い朝食を済ませ、これからの予定を立てる。本当は郊外に行く予定だったのだが、なんせ彼が寝過してしまったため、ホテルの周辺で過ごすことに決めた。
まずは海へ!



彼は海で泳げることを、こどものように楽しみにしており、昨日には旧メディナでビーチサンダルを購入していた。海のそばにくるといてもたってもいられず、荷物をすべて私に預け、海へと入って行った。すごく遠くにいるけれど、楽しんでいる様子がみてとれる。そんな姿を見ていると私までもが幸せな気持ちになる。

しばらく海で過ごした後、ホテルのそばにあるレストランで海鮮料理を食べた。これまで住んでいた町には新鮮な魚はないため、海に来たら魚を食べることが楽しみになっていた。彼は魚は好きじゃないと言っていたのに、ぺロリと平らげ、あれはおいしかったと満足していた。その後はまた旧メディナを散策。カフェで一休みしてからホテルへと戻った。



翌朝8時発の電車でラバトへと向かう。
ラバトにはよく来ていたため、ここは彼よりもよく知っている。旧メディナで土産物を物色し、ハッサンの塔を訪れ、本屋でモロッコ写真集を買った。



これって本当に新婚旅行だったのだろうか…という疑問はさておき、とても楽しい時間を過ごした。そしてまたフェズへと戻る。





新婚旅行? その1

2009-07-04 22:30:01 | 旅行
帰国まで残りわずかとなった。空港までの見送りも兼ねて彼は休暇をとり、私たちはモロッコ北部へ旅行に出かけた。婚姻直後の旅行のことを「新婚旅行」というのであれば、これはきっとそれに違いない。

ミッスーに別れを告げ、家族の住むフェズへで休息した後、まずはCTM(国営バス)でシャウエンに向かうことにした。前日にチケットは買ってあったものの、この日に限ってタクシーがつかまらず、CTM乗り場に着いたのは出発のおよそ2分前であった。ハムドゥリッラー。


このバスはクーラー完備で、ほぼ時間通りに運行している(日本では当然のことだが…)。いつも民営バスを利用している私にとっては快適かつ贅沢なものである。

4時間半ほどでシャウエンに到着。タクシーでメディナまで行き、はじめにホテルを探した。ここイスラムの国では、婚姻前の男女は同じ部屋に泊まることができない。これまでも何度断られたことか。しかし今回は婚姻証明書を提示すると、あっさりと許可が下りた。些細なことながら、結婚してよかったなぁと思えた。

メディナを散策し、カフェで一休みする。この町は私の好きな水色を基調としており、とてもかわいらしい町である。



翌日再びCTMに乗り、急遽テトゥアンに寄ることにした。1時間半ほどで到着。新市街・旧メディナを散策し、ここでお昼をとった。モロッコ産のコーヒーを大量に購入し、またCTM乗り場へと戻ってきた。次はタンジェへと向かう。


つづく。