━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【週刊】企業理念 Vol.247 京セラさまから学ぶ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。
★今週の質問★
【我が社には、日々、社格を磨くという意識があるだろうか?】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「日航再建、稲盛氏がCEOに就任へ」
の新聞記事が。
かつて巨人・NTTに対し、
果敢に戦いを挑んだ勇気とそれを支える
独特の「経営哲学」が、同氏を余人を以って代え難い存在に
している、と評価されている。
今回は、京セラさまから学ばせていただきます。
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
【社是】
”敬天愛人”
常に、公明正大
謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し
仕事に愛し 社会を愛し
国を愛する心
【経営理念】
全従業員の物心両面の幸福を追求すると
同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。
(出所 http://www.kyocera.co.jp/company/philosophy/index.html 2010/01/17)
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━
【学び】
2009/06/09稲盛和夫氏が清華大学経済管理学院で
「不況を突破する知恵」と題する講演を行っている。
不景気への対処法について、稲盛和夫氏は以下の五つの対策を述べている。
○第一に、全員で営業すること。
不況に直面したとき、まず強調すべきことは全員で営業することだ。
企業の各部門がふだんから持っている良いアイデアを不況時に実行に移せば、
役に立てられる。
○第二に、新製品開発に全力を尽くすこと。
好況期には忙しくて開発する時間がなく、また取引先の意見を聞く
時間もない製品を、不況期には積極的に開発できる。
そしてこれには技術開発部門だけでなく、マーケティング、生産、
市場調査などの部門がすべて積極的に参加し、共同で開発しなければならない。
○第三に、コストを徹底的に削減すること。
不況期には、企業の注文書の数量、製品の単価が下がる一方、
競争がますます激しくなる。以前のままのコストでは必ず損が出る。
人件費は勝手に引き下げることができないため、
一人一人の仕事効率を高める以外は、さまざまな費用を徹底的に削減するしかない。
○第四に、高い生産性を維持すること。
不況期には高い生産性を一貫して維持しなければならない。
余分な人を生産ラインから離れさせ、彼らに集中して勉強させるか、
もしくは仕事場の整理作業をさせ、景気回復に備える。
それと同時に、生産現場に必要な最少限度の人員を残して、
最も忙しい時と同じような緊張感のある雰囲気を保ってこそ、
過去の高い生産効率を維持できる。
○第五に、仲間としての人間関係を構築すること。
困難な局面では、企業の実力が試練を受けるとともに、
人間関係も試される。苦楽を共にできる人間関係をすでに
構築したのかどうか、上と下が心を一つにするという企業の気風
はすでに形成されたのかどうか、こうした意味から言えば、
不況は企業の良好な人間関係を調整、再構築する絶好のチャンスだ。
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2009-06/24/content_18006519.htm
【コメント】
<経営哲学を持つ目的>
京セラさまのHPに
会社が「経営哲学」を持つことの目的が述べられている。
1番目 会社の規範となるべきルール、規則、約束事。
2番目 どういう会社にしていきたいのかという、
会社の進むべき目標・目的を達成するための考え方。
3番目 企業にすばらしい人格・社格を与えるもの。
すばらしい社格というのは、
人間としての正しい生き方が示されていなければならないもの。
また、稲盛氏は、人生の目的とは「人格を磨くこと」と語っている。
稲盛氏が語る経営哲学(動画)
http://www.kyocera.co.jp/inamori/management/tell/index.html
稲盛氏のお言葉集
http://www.kyocera.co.jp/inamori/word/index.html
-------------
人格は、日々の修行(仕事)によって磨かれる。
社格も、日々の仕事によって磨かれる。
(仕事:人に仕える事、お役に立つこと)
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━
┃
┃ 我が社には、日々、社格を磨くという意識があるだろうか?
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます