流れて

日々の流れの中で私の内に生まれたもの。
言葉ややきもの、たくさんの思いを誰かに伝えたいと。

妻として

2006-08-28 23:16:25 | Weblog
雨模様の空の下
だまりこくって
歩いて
歩いて

夫婦という名のふたり

いちにち
絵を観たり
植木屋をのぞいたり
花の名をよんでみたり
ふたりだけにつうじる
ささやかな優越のなかで
快くさまよってみた


それは女にとって
ひどく魅惑的なことば
虫をおびきよせる
灯火のように・・・
そこからはじまる
さまざまな
不安の日々

「こうやって濡れて歩くのも
 気持ちがいい」

なんのことはない
そんなことばが
女の中で
とてつもなく
ふくらんでゆくのは

ことばをかわす必要もない日々が
ながすぎたせいでしょうか

古綿色の
雨雲のなかに
妻の
青空がひとつ

ことば

2006-08-23 22:57:37 | Weblog
私のことばは
私があなたに
おくったことばは

あなたのもとで
育ってゆくはずだ
あなたをおしつぶして
しまうほどに
大きくなってゆくはずだ

私が
こんな苦しみのなかで
うみだしたことば
なのだから

それは私の命を
せおっている
はずだから

今日

2006-08-20 23:23:59 | Weblog
今日は
わがままを言ってやる
むちゃなこともしたい気分

あなたがいないから
子供みたいになっている
あなたが見たら
笑うだろうか

勇気をだして
はじめての喫茶店
ぬるいコーヒーなんか
飲んでいる

なんだかむりに
つっぱっている

ジーンズはいて
グラサンかけて
化粧もすこし濃くして

こんなオクサン
ナッテナイ
あんなダンナサン
クソクラエ

早く早く
かえっておいで
ダンナサマ

愛?

2006-08-17 23:04:19 | Weblog
愛という言葉を
口にするのは
やめよう

私にしても
あなたにしても

まだつかめそうも
ないのだから

ことばだけで
そこにあるように
思ってしまうのは
哀しいから

さっかくだけで
つながっているのは
むなしいから

これ以上
お互いに
芝居をつづけて
いけないから

カナシミ

2006-08-14 23:41:43 | Weblog
ワタシノ メノマエヲ
トオリスギル
セピアイロノ シーン
ソノヒ ソノヒノ
カズカギリナイ シーン

アナタガ イテ
ワタシガ イテ

クリカエサレタ 
ヨル ト ヒル
ドノイッシュンヲ 
キリトッテモ
ワタシハ アイヲ
モヤシテイタ ト

イエマセン
イエマセン

ある夜

2006-08-08 23:20:01 | Weblog
こんな気持ち
いつだったか
ついこの間も・・・
こんな気持ち

私の心を
哀しみがたずねて
ほとほとと
扉をたたく

ほおっておいたら
いつまでも
そのまんま
さびしそうな顔をして
やっぱり扉をたたいている

その音を子守唄に
今夜の私は
しずんでゆく

夜に

2006-08-04 22:50:57 | Weblog
暗い夜更け
眠れぬ夜を過ごして

色んなことを考える
色んな人を考える

トモダチ
コイビト

いくどもいくども
つぶやいては
やっぱり
私のことばだと思う

なんだか
泣けてくるような気持ちで

うれしい
うれしいって
ひとりでニコニコしている

しあわせって
こんなもの