流れて

日々の流れの中で私の内に生まれたもの。
言葉ややきもの、たくさんの思いを誰かに伝えたいと。

この頃

2006-05-28 21:43:38 | Weblog
 これまで、少し前(?)の若い頃から書き溜めてきた詩を目にとまった順に書き連ねてきました。
これ、なかなかいいじゃんってのも、なんだか青臭いなーってのも色々です。
今日は最近の私のことを書いてみようかと。
趣味は読書(すごーいありきたり)陶芸教室に通い始めて4年目。
趣味といっていいかどうか・・・ボランティアで音声訳。
このことばあまり馴染みが無いと思う。
視覚障害の方に本とか新聞とか広報をテープに録音してお届けしています。
ボランティアグループに所属しています。
今時代物の本を一冊と新聞二週間分の録音におおわらわ。
31日には広報の録音に町のコミュニティーセンターへお出かけ。
と、音声訳漬けの今日この頃。なかなか大変なんですぅ・・・。

きんもくせい

2006-05-27 23:22:14 | Weblog
ささやかな花ですから
すがしい香りを
もつのです

ありかを
たずねていただければと
こんなに遠くへ
香りをお届けするのです

私の心に
気づいていただきたいと
あちらこちらに
香りをともして

あなたのことを
待つのです

カード

2006-05-22 21:31:19 | Weblog
あなたは
私のカードを
持っている

私のやさしさを
際限なく
引き出してゆく

不公平だとは
思うのだけれど
あなたにだけは
やさしくなれる

暗証番号は
「ス・キ・デ・ス」
残高不足に
ならないように

あなたの心を
あずけてください


薔薇

2006-05-19 22:00:50 | Weblog
薔薇は一輪あるのがいい
ビロードみたいな紅がいい

銀のいちりんざしに
にあうだろう

美しいからひとりぽっち
女王みたいに
いばってるのもいい

爪をみがいて
ちょっぴり
さびしげなのが

いっとう
良い

夫婦

2006-05-14 23:24:34 | Weblog
夫婦という名の他人
夫という名の男
妻という名の女

それぞれの知らない
心をもって
それぞれの知らない
過去をもって
それぞれの月日を
かさねながらも
やっぱり一緒に生きている
男と女

毎日の平凡な
くりかえしの中で
ポツリ
「先に死ぬなよ」なんて
うれしがらせを
じょうずに言う

だから女はいちころ
この人だけが・・・なんて
本気で思ってたりする

とっても
男にはかなわない

編み物

2006-05-12 22:18:31 | Weblog
今日
さびしかった

一針一針
ずんずんとさびしくなった
一刻一刻
しんしんとさびしくなった

あなたのこころが
見えなくなって
遠くなって
消えてゆく

私がこころをこめて
編むべきものは
あなたと私との絆

不安という色で
涙の粒をちりばめて
もどかしく
せつせつと・・・

編みあげたいのは
あなたを捕らえる
おおきな 袋

いのち

2006-05-10 23:28:43 | Weblog
幾人もの子供がいて
その何十倍の大人がいて
その何百倍の不幸がある

子供を産めない
子供を死なせた
女たちの涙が
こんなに暗い夜をよぶ

「産めよ増やせよ地に満てよ」
女の役目はこのことか
いのちというもののくらやみは
一日ごとに深まっていく
見えない
もう何も見えない

男と女の間には
子供が要る
そうでなければ
すべてがムダだ

私が女として生まれたことも
あなたが男として生まれたことも
そしてふたりが
むすばれたことも
このからだも
この想いも

生きていることも

2006-05-08 23:24:12 | Weblog
帰ってくると思う
待っていようと思う

ささやかな灯をともして

ニコニコして
待っていようと思う

帰ってくるときは
くらやみだから
そんな気がするから

このささやかな灯
見つけてくれると思う

髪もといたし
少しだけどおしゃれもしたし
そうじもできたし
それになにより
自然に笑顔になれるから

今はもう
待っていればいいだけだ

帰ってくることは
ちゃんと・・・わかって・・・いるから