ただの独り言です。

特別に重要な意味はありません。お気になさらず。

タビ0003。

2016-08-03 07:10:02 | 日記
それは、平穏を打ち破る、音と衝撃でした。
はじめは、スマートフォンの音を皆が、消そうとしていましたが、電車自体が傾き始め、バランスを取る事に、専念し始めました。しかしそれも無駄だとみんなは悟り、取り敢えず近くの物にすがりつくしかない状況になりました。

電車の動きが止まってからも、車内のアナウンスは聞こえてきません。
みんなは、まだ近くの物にしがみついたままです。一応高架から電車が落ちることは無いと思われる事を確認して、誰かが窓を開けて外に出ました。
それに続きみんなと一緒に外に出ました。
他の車両も同じ様にバラバラな方向に、傾き脱線していました。

線路に降りると、後ろの方から走って来る車掌さんがいました。
後から聞いた話しでは、アナウンスがなかったのは、電気が瞬時に切れた為だそうです。
車掌さんの案内で、地上に降りる事ができ安心しました。

ですがその安堵も束の間、第二波が襲って来ました。それもさきほど、よりももっと大きく、長い揺れでした。

私達は近くのグランドの様な所にいましたが、高架が倒れ、電車が落下するのを、映画のCGの様に観ていました。
これが現実かと、今もその光景が浮かんで来ます。
その日は幸いにも、雨は降らなかったので、広い空き地やグランドでしばらく、過ごして余震を感じながら、家族の心配をしていました。

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