土の乾いていないところがあれば、その田んぼに溝を掘って乾かそうと思ったのだが(我が家の田んぼは山の陰になるので乾きが悪いのだ)、思った以上に乾いていて、溝掘り作業は少しで済んだ。
で、妻と相談して、稲刈り期の試運転がてら、少しだけ田を刈って、次に予定している8日の稲刈りの日に速やかに作業ができるように、機械が回る田んぼの隅っこを、それまでに妻が刈っておいて、その稲束をかけられるように“馬”(稲を掛ける木の架)の小さいのを組んだ。
実は、今年は異常気象のせいもあってか、稲が枯れる(成熟する)のがいつもよりも早い。農協からも、早めに刈る方が良いとの助言が来ている。稲を見ると、確かにもう刈り時なのだ。しかし、だからといって仕事を休めない。ましてや、もともと予定していた6日の土曜日は仕事が入って休めないし、7日は町民体育大会という自治会の重要イベントで、しかも体育部の私は休めない。長期の天気予報は8日は曇り時々雨。アテにならないとはいうものの、天気予報には振り回される(いい加減な予報ならしないでもらいたい!

で、刈った稲を馬に掛けていると、下校する小学生の1年か2年の男の子が立ち止まった。ふと目があったので、微笑んでみたところ、その子が真顔で私にこう言った。
「収穫ですか?」
小学校の低学年にしては、ちょっとおっさん臭い(笑)。「おっちゃん、何してるの?」とか「おっちゃん、稲刈り?」とか、そういう素朴な答を期待した私は、見事に裏切られた。


で、少し話していると、「おっちゃん、カラスが来てるで」(よく来るんですよ、今年)とか、「こーんな尖ったのでばーっと(何かを握って腕を引く動作をしながら)するの?」(“せんばこき”のことですね、たぶん)と、いかにも幼い問いが出されたので、ちょっと安心して話をしていた。
このごろの子はませているというかひねくれているというか、ちょっとばかり「オイオイ!」といった感じなので、実は小学生と話すのは緊張する(笑)。でも今日は、いかにも「学校で習ってきた知識を実際に確認しています」みたいな感じで、ちょっと安心した。
興味を持ってまじめに尋ねてくれたら、おっちゃんは一生懸命答えるよ。
