「たしか何も使っていなかったよなぁ…」とつらつら考えながら鍬を振るっていると、また山芋のかけらが出た。そこで、「あっ!」と思いついた。
そこには、山芋(自然薯)の蔓と葉があって、母が細い棒を蔓の手に刺していたことがあったのだ。聞くと、父が亡くなる前に山芋のかけらを埋めておいたらしい。「放ったらかしやけど、生きてるんやなぁ、芋は強いなぁ」などと母は言っていた。さらに、父が亡くなった次の年に、小さな山芋を掘ったことがあるのを思い出した。
「そうか、何年も放っておいた自然薯が大きくなっているのかもしれんな」と思い、今度は慎重に土を起こしていくと、自然薯の芽らしきものが見えたのだ。小さなスコップでその周りを掘り進んでいくと、30㎝ほどの芋が採れた。
いわゆる大和芋というやつだろうと思う。鳥取の長芋とはずいぶん形が違うし、色も黒っぽい。また、実が固い。粘りけやアクが強いんだろう。
さらに近くから、手を開いたような形のが採れた。
まだ三つばかり芽が出ているのが見えた。それぞれに芋が縦に伸びていたが、腰が痛くて掘るのをやめた。それに、こんな風にできるんだったら、その芽をそのまま植えておいたら、3年後ぐらいには食べられる大きさになるかもしれない。
欲を出して、鍬で切ってしまった山芋の中に芽の出ているのを二つ見つけて、それを近くに埋めた。生命力が強そうだから、5~6年もすればまた大きくなるかもしれない。(うまくゆくかどうかはわかりませんけどね)
採れた自然薯をばあさん(母)に見せると、感慨深げだった。じいさん(亡父)を思い出したのかもしれない。
それにしても、「ジネンジョ」という言葉を、久しぶりに喋った。
週末、美味しいお酒とともに、じっくり味わいたいものだ
そのあと、お出かけから帰ってきた妻と一緒にタケノコを掘りに行ったら、けっこうな大物が採れた。
径15㎝超、長さは30㎝(横の私のスリッパが30㎝ぐらいの長さです)。なかなか良い型だ
妻に「スーパーだったら1,000円ぐらいで売れるかな?」と言ったら「シーズンやからもうちょっと安いやろうね」と笑ってた。ずいぶん労力をかけたのだが、売るとなると安いもんやね。
写真では分からないが、色はミルキーで、切った面を舐めると甘い。今年初の大物なので、これは我が家で食べることにした。明日か明後日、美味しい煮物にでもなるだろう。
それ以外の小さいのは、大物とは種類の違うものだ。こちらの方は、みずみずしくて柔らかい。大物の方は、味わいが深い。どちらも楽しめそうで、うれしいな~
そうこうするうち、雨が降ってきたので、今日の作業はこれで終わり。腰だけじゃなく、肩も痛んできたので、明日からの仕事に備えて体を休めよう。
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